- ユダヤ教の大天使の一人。
- アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の登場キャラクター。
- ゲーム「デモンベイン」シリーズの登場キャラクター。
- 漫画『天使禁猟区』の登場キャラクター。
概要
ユダヤ伝承、タルムードやカバラ神秘学で言及される天使。
メタトロンの双子の兄弟とされ、まれにメタトロンに代わって七大天使の一人として数えられる事もある。
名はギリシャ語の“syn(共に)”と“adelphos(兄弟)”を合わせた“シナデルフォス(synadelfos)”、「共通の兄弟」または「仕事仲間」を意味するとされる。
天国の歌を司るのが職務とされ、「ゾハール」においては天使の軍勢を指揮して戦い、また人々の祈りを受け取って王冠として形作って神に渡す存在である。またカバラ文書「ヤルクト・レウベニ」では誕生を控えた胎児の性別を決める天使とされる。
グリゴリが収容されている天界の第五天マティ(マホン)を支配するとされるが、「ゾハール」では第七天の支配者とする記述、イスラム伝承では第六天に住むなど諸説ある。
背丈は天に届くほどとされ、他の天使よりも人間が500年かけて歩く長さ(18万1500パラサング)の分背が高いという。
その前身は「列王記」に登場する預言者エリヤである。
エリヤはバアルやアシェラトなどの異教徒と何度も戦っており、まずイスラエル王アハブの妃イゼベルとバアルの預言者と対立しており、カルメル山においてヤハウェの力をアハブに示してバアルの預言者450人を殺し、イゼベルにヤハウェからの破滅の予言をもたらしている。またアハブの息子アハズヤがエフロンの神バアル・ゼブブに伺いを立てた時、エリヤは彼に対して死を宣告し、直後にエリヤを追撃した50人隊を天から火を降らせて焼き尽くしている。
そして、「列王記 下」の2章において、弟子エリシャとヨルダン川に差し掛かったところでエリヤの目の前に炎の馬にひかれた炎の戦車が現れて、直後に嵐がエリヤを巻き上げて天に昇って行ったという。
“神にとられた”エリヤは聖書自体に大きな影響を遺しており、「マラキ書」の最後でエリヤが再来すること、新約聖書「マタイ福音書」及び「ルカ福音書」ではモーゼと共にイエス・キリストの前に現れるなど、預言者の中でも際立った異彩を放つ人物である。
創作作品でのサンダルフォン
新世紀エヴァンゲリオン
概要
アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する使徒と呼ばれる敵の一体。
TV版第10話で、浅間山火口で発見された第8の使徒として初登場した。
蛹状態の際には人間に似た形で指も5本ある様に見えるが、
羽化後はアノマロカリスとカレイをもとにした様な形状で、マグマの中を自由に泳ぎまれる。
攻撃方法
噛み付き - 鋭い牙で敵を噛み付く。
引っ掻き - 両腕の五本の指にある鋭い爪で、敵を引き裂く。
その他
漫画版、新劇場版では未登場。
エヴァ弐号機を噛み付く際に発した鳴き声は『ウルトラマン』のグビラや、『帰ってきたウルトラマン』のツインテール等、特撮ドラマ「ウルトラマン」シリーズに登場する怪獣の声が使われており、殲滅された時に発した断末魔は『帰ってきたウルトラマン』のモグネズンの物である。
天使禁猟区
概要
大熾天使長メタトロンの双子の弟。
実体は頭から六枚の羽根を生やした姿。うさぎのぬいぐるみを通じてメタトロンに語り掛け、メタトロンの身体を使って他者に介入する。
関連イラスト