月読鎖々美
つくよみささみ
人物像
ふわふわのくせっ毛の少女。桜ノ花咲夜学園1年右組所属。
極度の引きこもりで、家から出ようとするだけで嘔吐し気絶してしまうほど。
学校にも最初は通っておらず、パソコンに繋がれた「お兄ちゃん監視ツール」を用いて、自室から神臣を中心とした外の世界を覗くことを日課にしている。
生活面では兄への依存度が高く、怒ると言葉が下品になる。
基本的にネットゲーム「八岐大蛇SNS」でプレイ時間が数千時間にも及ぶほどのネトゲ廃だったり典型的な引きこもりではあるものの、意識的に「がんばらない」ようにしてる節もある。
意外とアクティブな側面もあり、外出して友人が欲しいという意欲もある。
アニメ版では同じ「怪異」という題材を取り扱った作品の主人公の死にかけの化け物を助けてしまったお人よしの偽善者(ちなみに制作会社も同じ)のようにパロディに溢れた顔芸を連発する。
月読の巫女
元々は日本神話における最高神である「アマテラス」の力を宿した家系の巫女だった。
現在は「最高神のちから」が自分から兄へ移ったと考察しており、「お兄ちゃん監視ツール」を使っていたのもそのためだと鎖々美は思っているが……。
以下、ネタバレを含みます。
幼いころは「月読の巫女」として周囲の人間に言われるがまま世界を維持すべく「がんばる」毎日を送っていた(実際に当時を知る人物からは「真面目でがんばり屋」という評価をされている)
だがネットを通じて世界を知ると同時に、自らの使命の負担に耐え切れずに兄を連れて逃げ出してしまう。
外へ出られないのは、神による世界改変を知覚出来てしまう事、最高神「アマテラス」の力が兄に移っていたと思い込んでいたため。
だが実は「最高神のちから」は兄・神臣に移ってはおらず、鎖々美の思い込みであった。
つまりチョコレート事件や八岐大蛇SNSでの八岐大蛇の暴走は、鎖々美の無意識による改変の結果である。
鎖々美に植え付けられていた「肉腫(肉ちゃん)」の造反、および神臣の出奔・邪神三姉妹の月読神社襲撃の一件で判明する。
その事実を受け入れた事と兄や邪神三姉妹との絆によって外出できるようになる。
その後も「がんばる」と「がんばらない」を繰り返している。
本質的には「誰よりもがんばり屋」であり、甘えん坊で情に厚い。
自分の「がんばらない」事によって他人や周囲の人間に負担がかかる事を是としない性格であり、邪神つるぎは鎖々美のそういう側面を認めた上で見守っている。
当初はブラコンとして描かれていたが、根の国から黄泉返った母・月読呪々や、友人となった邪神かがみや蝦怒川情雨に対しても甘えん坊の側面は発揮されており、むしろ巻が進めば進むごとに百合へ目覚めていく事となる。