白色彗星帝国
はくしょくすいせいていこく
正式国号は「ガトランティス」。
「全宇宙は我が故郷!!」、「この宇宙は、我がガトランティスの遠大な旅の為にある」というスローガンを掲げながら進路上に存在する邪魔な星は破壊し、利用価値があると判断した惑星は占領・植民地化することで、全宇宙の覇権を握ることを目指している。シリーズに登場した国家の中でも屈指の国力を持ち、最強の敵との評もある。
作中での国家元首はズォーダー大帝。彼が語るところによると、宇宙を統一する旅は先祖の遺志であり、過去から未来永劫へと続く、彗星帝国ガトランティスの心であるという。地球に侵攻した時点では、すでにアンドロメダ銀河を制覇したことが判明している。
白色彗星帝国の本星は、高速中性子と高圧ガスが形成する純白の巨大彗星の形態をしている。ただし、彗星の尾が進行方向と常に逆向きに形成されているなど、本物の彗星とは異なる。実はこの巨大彗星の姿は、一種の擬態であり、吹き荒れる高速中性子と高圧ガスは、核となる人工要塞惑星(本体)を包み込むバリアーとしての役割と、対惑星級の破壊力を備えた攻撃兵器を兼ねているのである。彗星形態のときの大きさは、作中の説明によると直径6600km(地球の直径の約半分)ほどある。
ちなみに国家のモデルはアメリカで、人工国家・超高層ビルの集合による摩天楼・大国主義・国家利益追求による好戦志向・人種のるつぼだが、国家指導層は特定人種が占めるなどという点が共通しており、国家の本星の大きさもアメリカの国土と同じであると証明されている。
劇中で登場したのは本拠地である都市帝国と、そこに配備されていた艦隊のみだが、それだけでも地球防衛軍の総戦力を上回る兵力である。更にアンドロメダ銀河は地球やボラー連邦のある銀河系の3倍ぐらいある巨大銀河であるので、国家全体の総戦力もガルマン・ガミラスやボラー連邦を遥かに上回る可能性もある。
TV版と劇場版で多少の差異はあるものの、、土星圏決戦に参加した地球防衛軍の艦艇はほぼ全滅、月も主砲で火の海に、アフリカ大陸を始めとする地球上の各地域も超巨大戦艦の砲撃で壊滅させられている。
これらの結果、地球側はガミラス戦役を生き抜いたベテラン軍人の大半が死亡し、人材不足が極まる状態に陥った。このダメージは後の暗黒星団帝国やディンギル帝国との戦いまで影響しており、シリーズ全体を通して最も地球に被害をもたらした星間国家といえる。
ちなみに、『2199』にも「ガトランティス」という星間国家の存在が語られており、第11話でガトランティスの前哨艦隊がドメル率いる艦艇「第6空間機甲師団」と交戦しており、14話、21話でもガミラスの捕虜となったガトランティス人が登場する。
ただし、『2199』はリメイク作品であるため、このガトランティスが『さらば宇宙戦艦ヤマト』や『宇宙戦艦ヤマト2』に登場した白色彗星帝国と同一の存在なのかどうかは不明である(一応、登場するメカニックの特徴は共通している)。
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