ドラキュラ紀元とはあの名作の続編であり、キム・ニューマンのドラキュラ三部作の第一部である。
日本語翻訳は梶本靖子。
作品解説
舞台はドラキュラが支配する霧のロンドン。見かけ少女のちょっぴりロリババアヴァンパイアと、過去を背負ったおっさん諜報員が、闇に巣くう切り裂きジャックの謎にせまる物語。
史実とフィクションと
実在した人物と映画や小説などの既成フィクションからの人物が登場。だいたい300人中95%をしめている。
が、誰一人知らなくても問題なく物語を読み進めることができる。
パロディシーンも大変多いが、知らなきゃ知らないでいいのだ。
吸血鬼作品によくある専門用語
人間をどう呼ぶか
吸血鬼は自らをなんと呼ぶか
人間を吸血鬼に生まれ変わらせる儀式をなんと呼ぶか
小説にせよゲームにせよTRPGにせよ(特に後者二つは顕著に、さらに言うなら分けて表現する必要もない気がするが)世界観の装飾品として専門用語がホイホイでてくるが、本作品は分かりやすい表現やどこかで聞いた気がしなくもない表現が多く、翻訳も飾りすぎずざっくりしすぎずで本書を楽しむ一因となっている。
登場人物
主人公
チャールズ・ボウルガード
インドの山奥から帰ってきた銀剣仕込み杖の英国紳士のおっさん。
ジュヌヴィエーヴ・デュドネ
15世紀のフランスで生まれ16歳でヴァンパイアになった金髪少女。
吸血鬼ドラキュラからの登場人物(一部)
アーサー・ホルムウッド
ドクター・セワード
実在した人物
出版
創元推理文庫