外見
画像のとおり、赤い粘液で形成された女性、いわゆるスライム娘である。一対の羽と思われる部位はあるが、それ以外は人間の女性に準拠しており、臍も存在する。ただし性器と乳首は存在しない。目はクロムグリーン単色で、瞳は存在しない。衣類は黄色い蝶ネクタイのみであり、そのネクタイにコアと思われるクロムグリーン色の邪黒水晶が嵌っている。
確かに人外であり、なおかつ性器や乳首は描かれていないにしても、全裸に蝶ネクタイのみという姿は土曜日19時に放映するには非常に刺激的な姿であり、彼女を未だ印象に残している者はそれなりに多い。また、後述するがその攻撃法などについても刺激が強いものであった。
ちなみにそんな刺激的な回であったが、放送当日は夏コミと重なっている。視聴率は10.1%。
また彼女のデザインについては「どうしても赤いドロイドを出したくて」とその回の演出担当であった五十嵐卓哉氏が語っている。ただしドロイドのデザインは演出か作画監督(この回は安藤正浩氏)が行うため、どちらが細部を決定したかは不明。
能力
いわゆるスライム娘であり、体を自在に流体へと変えることが出来る。ワインのような液体から固いナイフにまで変えているため、粘度や硬度も自由。さらにワイングラス一杯の量から一気に成年女性の体を形成したり、部屋ひとつを粘液まみれもしていることから、体積も自在に増減できると思われる。
さらにそれだけでなく、床や天井に黒いホールを開きそこから出現したり、虚空に消えた後に改めて床から出てきたりするなど、テレポートや壁の通りぬけ、あるいは次元の移動までも可能。
また、主であるカラベラスにのみ敬語を使ったり、ルベウスとの交渉を任されたりするなど、成年女性なみの知能と言語能力も持ち合わせ、忠義も高い。
防御攻撃とも隙がなく、応用範囲が広い能力に、知能も持ちあわせているため非常に強力なドロイドである。作中でも様々な攻撃を行ったが、特に画像のように自身の体を形成する粘液を使用しての拘束を得意としている。
弱点としては冷気と思われるが、作中では浴びていないため実際に効果があるかは不明。また人に化けるシーンがない上、作戦運営を主であるカラベラスたちが行っていることから、人間に擬態することが出来ない可能性がある。
経歴
セーラームーンRの65話(ブラックムーン編)において、あやかしの四姉妹であるカラベラス配下のドロイドとして登場する。詳細は以下に記載するが、前述の非常に強力な能力を駆使し、単独でセーラー戦士4人を拘束している。しかし難を逃れていたセーラームーンに不意打ちのような形で必殺技を撃たれ、消滅した。
登場
個室にてカラベラスが手を虚空に掲げると、蜃気楼が現物になるかのように、赤ワイン入りのワイングラスが出現する。カラベラスは手に持ったそれを飲もうとはせず、揺らめくワインに向かい、静かに「ジャーマネン」と唱える。
するとワインはひとりでに揺らめきを増し、波立ちはじめ、竜巻のように上へと立ち昇る。竜巻がばしゃあと吹きとぶと、そこには赤ワインで出来た、全裸の女性が、カラベラスに向かい敬礼をして、言った。「おじゃまいたします」と。これが、ジャーマネンの登場である。このまま彼女はとある店舗の乗っ取り作戦に参加することになる。
作戦中
作戦実行についてはペッツとカラベラスの共同で進めている。ペッツとカラベラスの二人が店員として表に立ち、ダークパワーを発するよう工作をする中で、ジャーマネンは裏側で本来の店員を倉庫と思しき場所に拘束を行った。
その拘束方法は、自身の体を形成する粘液を蜘蛛の糸のように張り巡らせるというもので、しかもその対象となった女性店員3人は全員''全裸で''拘束されているという、非常に刺激的なものであった。シーン自体は「ジャーマネン」でイメージ検索をすればすぐに見つかるため、研究の参考にしていただきたい。
再登場
例によって偶然にもうさぎ・美奈子・まこと・ちびうさが対象の店舗に来店。いくつかのやりとりのあと戦闘が不可避なものになると、カラベラスによってジャーマネンは再度呼び出される。その際、天井に黒いホールが開き、どろどろと蝋を垂らしたかのように粘液が流れ落ち、それが女性の形へと形成されていくように描かれている。これは非常に素晴しいので、こちらもスライム娘好きの方は是非ご覧いただきたい。
戦闘
壁と床を通り抜ける能力を使い変身前のうさぎたちを頭上から強襲するも、音によって気取られて避けられてしまう。その直後、美奈子が機転をきかせ消化器で目眩しを行ったため、追撃できなくなってしまう。ジャーマネンも両手で目を覆っているため、目潰しは効果があった模様。
その後変身したジュピター・ヴィーナスと戦闘となり、ヴィーナスの飛び蹴りを虚空に消えて躱すと、今度はジュピターの足元の床から、触手状に変えた自身の体を伸ばす。ジュピターが足元の異常に気付いたときには既に遅く、触手はじゅるじゅると大きな音を立てながら、ジュピターの全身を絡め取り、拘束する。直後腕組みをしたジャーマネンの本体が、まるで成果を見定めるように床から現われた。
そんな中でもペッツとジュピターが口論となり、激昂したペッツはジャーマネンに拘束されたままのジュピターへ電撃を食らわせる。触手により身動きが取れないまま、ただ電撃を受け叫ぶジュピター。その危機を救ったのは、偶然にも通りがかったマーズである。彼女が放った火輪はジャーマネンの触手を切り裂いた。なお電撃はジャーマネンの触手も受け、切り裂かれてもいるが、ジャーマネン本体がダメージを受けたかどうかについては描写がまったくないため不明である。(ただし切り裂かれた破片については液状に戻ったかのような描写がある)
結局数的不利などにより、カラベラスとペッツは退却を決定。ジャーマネンに「後の処理を」と託し、虚空へと消える。「お任せください」と承ったジャーマネンは、自身の体を粘液にして、乳房の下あたりから強烈に噴射を行う。なすすべもなくセーラー戦士たちはその粘液を浴びることになった。
最後
至るところにジャーマネンの粘液が付着し、暗く歪んだ空間となった店内で、セーラー戦士4人は粘液に拘束されている。そこに天井から垂れ落ちるようにジャーマネンが現われ、小さく笑いながら、さながらターミネーター2のT-1000のように右腕をナイフへと変形させる。
しかしそこにタイミング良くセーラームーンが現わる。ジャーマネンはナイフに変えた腕でムーンに襲いかかろうとするも、すぐさまムーンは必殺技を放ってしまう。なす術もなく、ジャーマネンはクリスタルのように変化し、砂へと崩れさった。
他作品
SFCセーラームーンRにおいて、3面後半のザコキャラとして登場。ノーマル、キ、シルバーの3色が登場する。中でもキジャーマネについてはアニメの粘液噴射のモーションでセーラー戦士を取りこみ、締めつけてダメージを与えるという攻撃を行ってくる。この取りこみ攻撃は吸いこみが広く、なおかつ彼女らはランダムに地面へ潜ってしまうため、掴まえずらく掴まりやすい、慣れないと強力な敵となっている。また取り込み攻撃のモーションが乳房を伸ばしてセーラー戦士を縛りつけているように見えるため、一部では「おっぱい攻撃」と呼称され恐れられている。
他GBのセーラームーンR、SFCセーラームーンアナザーストーリー、PCEセーラームーンコレクションにも登場している。
その後への影響
セーラームーンSの終盤において、ジャーマネンと似た造形の敵が大量に登場する場面がある。赤色の粘液状で、体を巻きつけて攻撃を行うなど共通点が多いが、セーラー戦士の必殺技に少し触れるだけで滅びるほど耐久力が低く、かつ知能もほぼ無い。その代わりに量が多くなっている。
また漫画版においても、彼女のように液体から生成されるかのような敵キャラがいくつか登場している。
二次創作など
非常に刺激的な彼女であるため、二次創作にてさらなる能力を付加されている場合も多い。
- 体がアルコールであることから酔い能力
- 食品であることから飲ませて同化させる能力
- 店員を処分せず拘束に留めていることから自身を飲ませて操る能力
- スライム娘であることから溶かして同化してしまう能力
- 拘束されていた店員の肌が白っぽいことから石化などの状態変化能力
- 触手状に包んだり次元移動から丸呑み能力
- さらに発展させて丸呑みしたまま壁抜けをしての短縮移動能力
- 同化能力を発展させての治癒能力
- 赤い色から吸血能力
- さらに血と擬態させて流しこんでの操り、寄生、同化能力
などなどである。
なお、とある人物は、彼女から受けた衝動を原体験として、モンスター娘専用のアップローダを設置・運用している。彼はジャーマネンを自身の嫁と公言して憚らないほどの猛プッシュを行っており、布教の一端としてWikipediaの記事作成や、Pixivの記事作成を行っている。彼によってジャーマネンを知ったという者も多い。
登場作品
その他情報
声優・CV
大野由佳
誕生日
不明
別名・表記ゆれ
SFCセーラームーンR攻略本での表記。