概要
刀剣類の中でも、両手で振るうことを前提として鋳造された剣のこと。
特に西洋の大剣を指す言葉として用いられる場合が多い。
西洋の刀剣は、盾と併用するか騎馬戦を想定したものが多く、総じて片手で扱うことを前提とすることがほとんどである。
よって、両手で扱う剣は歩兵用の突撃武器としての用途が主であり、両手で扱う以上は鎧以外での防御を捨てることになるため、冶金技術が発達し鎧の性能が向上していない時代特に古代においては扱うものは稀だったという。
一般的に『両手剣』とした場合は、大剣を指すか、大剣よりも小さいが普通の剣よりも大振りで両手を用いて扱うことを前提する剣を指す場合が多い。
のちに片手でも両手でも扱える『片手半剣』も登場したが、その頃には徐々にかさばる鎧が廃れていき、銃火器やサーベルなどの軽装備が主流となっていくことになる。