概要
1994年に初代モデルが発売され、現行型は4代目である。ホンダのクリエイティブ・ムーバー(生活創造車)の第1弾として発売された初代から現在までヒットを続けており、ホンダの基幹車種のひとつに位置付けられている。通称:「オデ」。
当時のホンダは、いすゞ自動車からビッグホーンのOEM供給を受けホライゾンとして細々と販売していた程度で、「RV車を持っていないのが致命的」と言われる程にセダンやクーペタイプ以外の車種展開に出遅れ、業績が低迷していた。 開発費の厳しい制約の中でアコードのプラットフォームを用いて開発を行い、発売後は業績回復させるほどの大ヒットとなり、トヨタ・エスティマと共にミニバンブームの火付け役となった。ボディサイズをアコードと同じ生産ラインに流せる限界のサイズとし、当時のワンボックスカーでは常識であった後席スライドドアを採用できなかった事が逆に従来の多人数乗用車にない感覚を生み、日本での大ヒットに繋がったとされる。
乗用車ベースのミニバンとして、セダン同等の運動性能を持ち、なおかつセダンよりも広い室内空間を売りにしている。また、床が低いため、乗降性が他の車種に比べて楽である。後席ドアは初代モデルから4代目モデルまでは一般的なセダン型乗用車と同様の前ヒンジドアを採用していたが、5代目モデルでは更なる低床化と車高アップに伴い、発売19年目にして歴代初となる両側スライドドアとなった。
初代から採用されている3列目シートの床下収納機構が特徴。3代目では、電動格納式(一部グレードに標準装備またはオプション設定)となっていた。