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アサルトライフル

あさるとらいふる

本来はドイツ語の「Sturmgewehr」という言葉を英語に直訳したもの。「突撃銃」とも。近代の歩兵の標準装備であり各国で様々なアサルトライフルが開発されている。
目次 [非表示]

概要

黎明期

第一次世界大戦勃発後、歩兵損害のあまりの大きさに衝撃を受けたフランス軍は、歩兵個人が運用できる火力の向上を目指すようになった。その過程で注目されたのがルイ・ショーシャ大佐の開発したFM Mle1915 CSRGであった。

従来の軽機関銃をさらに軽量化し、個人での運搬と射撃をより簡便化したこの銃は「突撃射撃」戦術をフランス軍に浸透させ、ヴェルダンの戦いなどで数万丁が活用された。


一方、ロシア帝国陸軍のフェドロフ近衛大尉はコサック騎兵のため、セミオート射撃の可能な自動小銃の開発を始めたが、通常のライフル弾の連射では反動が強く制御が難しかった。

1913年、フェドロフは主力小銃弾よりも小口径・軽装薬であるが反動の小さい6.5mm弾を使用した自動小銃の設計を形にした。1915年には軍のトライアルのために100丁の試作品が提出されたが、その一部にはフランス視察の際にFM Mle1915 CSRGと突撃射撃戦術から得られた知見が生かされ、銃身の改良やフルオート射撃機能が盛り込まれていた。6.5mm弾の自国での大量生産が難しいことが分かると、日本から輸入された三八式実包を使用する設計にし、ロシア帝国陸軍のトライアルを通過、M1916として制式採用された。採用当初は従来の小銃然とした装いだったが、1919年の改良時にフォアグリップや放熱筒、25連発弾倉が追加され、一般に知られるアサルトライフル風の外見になった。

フェドロフM1916は弾薬の入手困難やロシア革命の混乱もあり、納入は12,000丁程度に止まった。使用者からの評価は高く、赤軍は「アフタマート」という新たなカテゴリをこの銃に与えたが、あくまで不足していた軽機関銃の代用としての運用がメインであり、冬戦争にストックされていた若干数が投入されたのを最後に退役となった。


また、1918年にはフランスでも銃設計者のポール・リベイロールスが新型の自動小銃という名目で試作銃「リベイロールス1918」を軍にプレゼンしていた。主力小銃弾よりも威力を抑えた中間弾薬の先駆けともいうべき試作8mm弾や、セミ・フル切り替え可能なセレクティブファイア機構、5kg程度の重量など、これもまたアサルトライフルの先取りのような設計が施されていたが、故障の多さから採用試験を突破できず、実戦で運用されることはなかった。


これらのように性能面だけを切り取って比較するならば現在のアサルトライフルに通じるような銃はいくつかあったのだが、上層部の設計思想への理解のなさや、小銃や機関銃に加えて新たな銃を開発・配備するコストの高さなどから、戦術そのものを書き換えるには至らず、本格的なアサルトライフルの台頭は第二次世界大戦を待たなければならなかった。


コンセプトの完成

第二次世界大戦後期、歩兵の働きをある程度統合する目的で、ドイツで「小銃」と「サブマシンガン」の中間に位置する威力の弾丸、連射と単発射撃の切り替えが可能な機構を組み込んだ新たな設計思想の小銃、StG44が開発された。


StG44の記事へ


戦後、ドイツとの交戦からさまざまな経験を得たソ連はStG44の特徴を引き継ぐ小銃を主力火器として開発する事を考えた。西側諸国では30-06弾を過信したアメリカの横やりがあったものの、60年代に223レミントン弾(後の5.56mmNATO弾)が開発されるなど、遅ればせながらも急速に新型自動小銃の研究と配備が進められた。

それらがアサルトライフルと呼ばれるカテゴリである。


  • 機関銃・小銃・短機関銃のそれぞれの役割をカバーできること
  • 銃と弾薬が比較的軽量であり、運搬手なしに歩兵個人が大量の弾薬を携行できること
  • 主な交戦距離は300m~500m程度を想定

運用状況

第二次世界大戦以降急速に発達し、現代では軍の標準装備となっている。

近年ではこれらの中でも特に「カービン」「バトル」「CQB」などの分類分けもなされており複雑な活動、作戦に柔軟に対応できる様になっている。

アサルトライフル発展期と言える1960年代頃のそれらで傑作と言えるものを四大アサルトライフルと呼ぶ事もある。こちらは後述。

また、最近では発射機構部がトリガーより後ろにある「ブルパップ」と呼ばれるタイプも存在している。

こちらは従来の銃身長を維持しつつ全長を短く収めることで取り回しを良くしたモノであるが、アサルトライフルのみの特徴ではないので詳しくは説明しない。

アサルトライフルを拡張し軽機関銃として運用できるものも存在しており、分隊支援火器として活躍するものもある。

代表的なアサルトライフル

これら以外にも上げればキリがないほど存在するが、際立って有名どころを下記に表記します。


StG44

センシティブな作品

近代的なアサルトライフルの分野の先駆けとなる。

MKb42、MP43、MP44、Gewehr44と呼ばれていた時期もあった。


四大アサルトライフル

Assault Rifles (In the Cold) 1

(画像一番上の銃はアメリカのM2カービンという、AKシリーズの構造の参考にされたM1カービンの、セミフルオート切り替えが可能になった発展型である。中段が折り畳み式銃剣を備えた中国製56式I型、下段が削り出し加工だったレシーバーをプレス加工で作るようにしたAKM。)

紛争地、グンマーなどでも有名。恐らくほとんどの方が知ってる。

整備性と耐久性を追及したため命中精度は低いが、水に浸かっていた物や砂の中に埋めてあった物でも普通に使える耐久性を持つ。

粗悪な模造品でも十分に稼動し、世界中にシリーズ総計1億丁以上が出回った結果「人類史上、最も多く人を殺した武器」と不名誉な名前で呼ばれ、設計者ミハイル・カラシニコフを悲しませる事になった。

モザンビーク独立戦争を戦い抜いた人々の間では偉大な銃として評価され、モザンピーク共和国の国旗のデザインに取り入れられている。


Assault Rifles (In the Cold) 2

アメリカ軍主力装備。

フルロード弾を使うアーマーライトAR-10から始まり、小口径化したAR-15に発展、陸軍に採用されM-16となる。軍用から民間用まで幅広く出回っている。

リュングマン式作動機構により良好な射撃精度を誇る。メンテナンスも簡単だが長期間整備を怠るとベトナム戦争時の米軍兵士と同じ苦労をするハメになる。

後ろに立っちゃいけない人も多用しているので、日本では上のAKより有名かもしれない。


H&K G3A3 放熱ハンドガード

西ドイツ政府が、ドイツ人技術者が開発に関わったスペインセトメモデロA2の開発・製造権を買い上げ、H&K社で改良を加えた銃。当初よりフルロード弾である7.62mmNATO弾を使う設計で、フルオート時のコントロールも比較的行いやすい。

汎用性が高く、恐らく最も安定して使いやすいであろうアサルトライフル。一時期ラインメタル社でも製造していたが、ラインメタル製G3は長年使っていると設計上の関係でフレームが歪む問題があった。

発展系は今でも活躍中。中でも狙撃銃のPSG-1、G3を縮小して設計したサブマシンガンMP5が有名か。

コピー品も製造されたが元が繊細な構造故、まともに動かなかった。


C1A1 SLR (初期)

ベルギーFNH社が開発したもの。元々は7.92x33mm弾や.280ブリティッシュ弾といった弱装弾を用いる予定だったものが、アメリカのゴリ押しでNATO標準小銃弾がフルロード弾である7.62mmNATO弾に変更されたため、フルオート射撃での制御が難しくなり、英国版であるL1A1ではセミオートのみの仕様となっている。今なお正式装備する軍隊が存在するが、近代化に向け小口径アサルトライフルへの更新が行われている。

後継種としてFNCがある。


各国のアサルトライフル

※2000年以前に配備された物とする。

  • L85シリーズ

とある紳士の国のジャムおじさん

1985年にイギリス陸軍に制式採用された。ブルパップ方式で5.56mmNATO弾を使用。

同時期の各国のプラスチック部品を多用したアサルトライフルに対し、鉄をプレス加工した造りで、「弾が出るこん棒」などと呼ばれる。導入当初は動作不良に悩まされ、改良がドイツのH&K社に依頼された。


2次元で見るサバゲー装備

日本の豊和工業が開発したアサルトライフルで、小柄な日本人の体格に配慮した設計。

同社によりライセンス生産されたAR-18のガスピストン式を改良した作動機構により、M4カービンG36と同等の射撃精度を持つ。

武器輸出三原則により納入先が自衛隊などに限定されているうえ、製造数が少ないため価格が高い。


センシティブな作品MG36

軍に止まらず警察の特殊部隊にも使用されている、ドイツ軍制式採用アサルトライフル。

銃身やハンドガードなどの長さによりG36K、G36Cなどのモデル分けがされる。

更にブルバレルと脚を装備したMG36(画像二枚目)や民間向けのセミオート型など、派生製品は多義に渡る。

中東などの紫外線量の多い地域で長時間使用した結果、ポリマーが劣化しヒビが入ったと報道されたが、デマである。


FA-MAS G1

フランスのサン=テチエンヌ造兵廠が製造するブルパップ式アサルトライフル。

その形からトランペットの愛称がある。

独特な形状や作動機構のため、現場の兵士からは不評。ドイツH&K社製のHK416Fがその後継に決まった。


女子高生とAUG

オーストリアのステアー社が開発したブルパップ式アサルトライフル。

樹脂パーツが多く非常に軽いにもかかわらず耐久、精度共に安定している。


sg550

スイスを代表するアサルトライフル。

長距離射撃に秀でるが、1丁約30万円と非常に高価(M16は米軍納入価格で約3~6万円)。

一家に一丁SG550


戦士の窓辺

ベルギー軍が制式採用しているアサルトライフル。

FALの後継の小口径アサルトライフルとして開発され、他のアサルトライフルに負けない性能を持っているが、商戦に出遅れて自国と一部の国にしか採用されなかった。


ARM

イスラエルのIMI社が開発したアサルトライフル。

AK47をモデルにしたため、頑丈で安定した性能を持つ。自国よりも、紛争地域や自然環境が厳しい国で愛用されている。


へタレじゃないもん

イタリアが開発したアサルトライフル。

機能・外観ともにオーソドックスな構造になっている。


アバカンの騎士

ロシアが開発したアサルトライフル。

凝った構造のためAK-74Mの後継とは思えない程欠陥が多い。


武装JK AEK-971ちゃん

上記のAN-94と同じくAK-74の後継目的に開発されたアサルトライフル。

見た目はAKに似ているが構造は全くの別物であり、2010年代後期には新型のA-545が開発された。


人家只是想画95式而已啊

中国が開発したアサルトライフル。

比較的良好な性能を持つとされるが、ブルパップ特有の操作性などで従来タイプを使っていた一般兵には不評だったため、特殊部隊などの精鋭部隊や戦車兵には95式、一般部隊には新たに開発された従来タイプの03式自動歩槍と住み分け配備されている。


センシティブな作品

韓国軍が制式採用しているアサルトライフル。

AR-15のコピーだが、機関部はガスピストン方式を採用している。


フルメタルジャケ娘

チェコスロバキアで開発されたアサルトライフル。

見た目がAKそっくりだが、別物であり、使用弾以外互換性がない。


Sako

フィンランドで開発されたアサルトライフル。

AK-47のクローンで、他のクローンよりも命中精度に優れている。


ていちゃん

中華民国(台湾)軍が制式採用しているアサルトライフル。

M4A1の用兵思想を強く意識している。


次世代のアサルトライフル

※2000年以降に開発された物とする。

アサルト女子

FNH社が、特殊部隊向けに開発したアサルトライフル。

SCAR-L(口径5.56mm)とSCAR-H(口径7.62mm)の二種類がある。


SIG MCX

SIG SAUERが開発したアサルトライフル。

レシーバーを中心に各パーツの交換により多用途な使用が可能。


PINK

銃器パーツメーカー・MAGPUL社が勝手に開発したアサルトライフル。

後にブッシュマスター社にライセンスを売却し、「ブッシュマスターACR」として製造される。


とある妹の

FNH社が開発したブルパップ式アサルトライフル。

ブルパップの問題点だった排薬方向と刺激性ガスを、銃口付近に排莢口を設置して解決した。

現在開発国ベルギーでは試験運用段階だが、スロベニア軍が次期主力小銃として採用しているほか、サウジアラビアやインド、パキスタン、シリアも発注している。


タボール

イスラエルのIMI社から独立したIWI社が開発したブルパップ式アサルトライフル。

M16とガリルに代わる制式採用アサルトライフルである。外観を変更したX95が存在する。


  • Cz805ブレン/806ブレン2シリーズ

CZ805

チェコのCZUB社が開発したアサルトライフル。

NATOの規格に合うように設計されており、それまでのVz58とは別物である。

805では不具合が報告された為、806が開発されチェコ軍に採用された。


新小銃と婦警さん

2020年に自衛隊の89式の後継として豊和工業が開発したアサルトライフル。

現在、制式化され調達が始まっている。


  • FBグロト

FBラドム MSBS/Grotセンシティブな作品

ポーランドのファブリカ・ブローニが開発したアサルトライフル。

パーツの組み換えでスタンダートとブルパップに組み替えられる珍しい銃。


  • 19式自動歩槍

黑暗王朝的女护士服加19式新步枪加自己乱d的夜视仪

中国が開発した新型ライフル

03式の置き換えと見られるが、95式をも置き換え人民解放軍の主力となる可能性がある。


その他

AR10A2

AR-18

H&K XM8 ベースライン・カービン

HK416

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槍械練習:ARX-160

HK G11/K1(1986)


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