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ノーリーズン(ウマ娘)

うまむすめののーりーずん

クロスメディアコンテンツ『ウマ娘プリティーダービー』に登場するウマ娘。モチーフは2000年代前半に活躍し、牡馬クラシック戦線では皐月賞を15番人気で勝って番狂わせを演じながらも1番人気に推された菊花賞ではスタート直後の騎手の落馬で110億円を紙くずにしてしまうなどの大波乱を呼び起こし、引退後は相馬野馬追で活躍していた競走馬『ノーリーズン』号。
目次 [非表示]

「この戦乱のレース界、目指すは天下統一しかあるまいて!」

プロフィール

キャッチコピー天下統一!夢を追うのに理由はいらない
誕生日6月4日
身長160cm
体重乱れ気味?
スリーサイズB80・W56・H85
靴のサイズ-
学年高等部
所属寮栗東寮
得意なこと-
苦手なこと-
耳のこと-
尻尾のこと-
家族のこと-
ヒミツ
自己紹介にゃーっはっは、ワシこそはノーリーズン!天下を統べるためなら、手段など選ばん。いざ下剋上~!
CV河野ひより

群雄割拠なレース界にて名を馳せんとする、豪放磊落なウマ娘

天下人になるという壮大な野心を抱いており、戦に勝つためならばからめ手をも用いるその姿は、まさに戦国武将

……が、時々でっかいやらかしをするらしい。

公式ポータルサイトより)


概要

ノーリーズンは、メディアミックスプロジェクト『ウマ娘プリティーダービー』に登場するウマ娘。モチーフは02世代皐月賞馬「ノーリーズン」号。

3周年に合わせて2024年2月22日の「ぱかライブTV」で追加が発表された9人の内の1人。


スティルインラブトランセンドと共にノースヒルズ系列として初のウマ娘でもある。

ノーリーズンの登場により、02世代のクラシック三冠を分け合った競走馬をモチーフとしたウマ娘が全て登場し(ダービータニノギムレット(ウマ娘)菊花賞ヒシミラクル(ウマ娘))、2002年ダービーの1~3番人気も勢ぞろいした(3番人気はシンボリクリスエス(ウマ娘))。


戦国武将に憧れているのか、一人称は「ワシ」、二人称は「お主」と時代がかった硬い口調で話す。本人曰く「武将の言葉には含蓄がある。人生の手本じゃ!」とのこと。戦国史のクイズにもめっぽう強い。

担当トレーナーはまさかの「軍師」呼び、笑い方は「にゃはは!」と大変癖が強い。


根底にはウマ娘らしく強い闘争心を抱えており、とにかく勝利への渇望が誰よりも強い。勝利のためには時には敵はおろか味方の目すら欺く搦め手を使うことで結果的に自軍を勝利を導く冷静な智将という側面も持つ(もっとも、知性派と言っても少々天然でこの行為を行っている部分もあるのだが)。


このキャラ属性の由来は後述の「相馬野馬追」が深く関わっているほか、02世代のクラシックが荒れに荒れまくるなど、正しく戦国時代の様相だったことが大きいから、とも。


15番人気の伏兵だった皐月賞を1番人気タニノギムレットらを抑えて戴冠、しかし1番人気で迎えた菊花賞ではとんでもないやらかしで10人気-16人気-3人気の大波乱決着を招いてしまうなど、下剋上に絡むことが多い馬だった。ゲーム内での初登場も『下剋上、兵どもが鬨の声』という和装で揃えたイベントであり、時代劇風の印象を色濃く受けるものとなっている。


ルームメイトはヤエノムテキ。ヤエノ側からだらしないノーリーズンを諭すなど気苦労が見え隠れしている。ただ、両者の関係は良好らしく、互いの性格や強みはよく把握し合う理解者でもある。

この二人は勝負服が和風であるほか、皐月賞への出走権を獲得できずに抽選を突破、内側の1枠から出走し見事人気薄の皐月賞馬になったという繋がりがある。また、菊花賞では1番人気に支持される、共に放馬を経験している点も共通していたりする。


イベントストーリー第35弾『下剋上、兵どもが鬨の声』においても同室相手として一度チャンバラ対決も行っている。なお、一応両者の剣術の実力は互角とのこと(ヤエノはバンブーメモリーと試合を定期的に行っていたらしい)。


容姿・デザイン

🏯

不敵な表情のウマ娘。

濃い鹿毛の長髪を二つに分けておさげにし二重に輪っかを作って束ねている。前髪は右目を挟み込むように曲がっており、少し片目隠れのようにも見える。

額の面懸(※)が特に目を引き、和風なイメージを抱かせる。


※面懸(おもがい)……馬具の一つで、銜(くつわ)を固定するために馬の顔につける緒。これを付けることでまるで馬が鉢巻を付けているように見える。


出陣前

赤の甲冑に水色の衣と、兜こそ付けていないものの戦国武将を連想させる勝負服。

武士」モチーフの勝負服は、日本総大将イメージのスペシャルウィークの別衣装「日之本一の総大将」以来二例目。


実馬の勝負服(水色、赤十字襷、赤袖水色三本輪)の色合いと、陸奥相馬氏16代当主相馬義胤の朱色の甲冑を掛けていると思われる。ただし競馬との縁が深いのは嫡男で陸奥中村藩初代藩主の相馬利胤の方である。


関ヶ原の戦いの結果改易されそうになった所、取り下げの条件として江戸城で徳川家康の馬と競走することとなり、これに勝利し(正確にはレースには敗れたが懇意にしていた本多忠勝の機転により勝負に勝った)、所領安堵となった逸話が広まっている。また、相馬氏は伊達氏と領地が近いため古くから争いがあり、伊達氏と言えば独眼竜こと伊達政宗が良く知られている。ノーリーズンにとって因縁の相手であるタニノギムレットも眼帯を着用しており、何かと因縁めいたものを感じる人もいるようだ。


  • チャンバラ陣取り合戦衣装

🏯

イベントストーリー第35弾『下剋上、兵どもが鬨の声』の配布SSRサポートカードの衣装。ヤエノムテキの新衣装「黒将Zen」と姉妹コーデになっている和風の衣装で、通常の勝負服と比べると露出度が高く、ヘソ出しやピンク色のスカートが目を引く。なお、本作の彼女の役目は「歩兵」なので厳密にはジャージ姿…なのだが、一応(CG的な都合で)スチルイラスト1枚目のみの登場に終わっている。


ゲーム版

大胆不敵

「真面目だの〜。知らんわそんなこと。ワシはやりたいようにやっとるだけだ。理由などなし!」

2024年4月30日開催のストーリーイベント下剋上、兵どもが鬨の声にて初登場。同日にはサポートカードガチャよりRの、イベント報酬よりSSRのサポートカードが初実装となった。

予告の時点で配布プリントを"書状"呼び、寮暮らしなのに部屋を散らかすなどやりたい放題でヤエノムテキを困惑させている。


サポートカード

  • SSR[大胆不敵の兵よ]ノーリーズン

2024年4月30日開催のストーリーイベント「下剋上、兵どもが鬨の声」の報酬配布サポートカード。タイプは根性。

得意率アップ50%を有するほか、取得できるレアスキルが差し専用の「大胆不敵」でサポカ名が一致するなど判りやすい。


和菓子屋の老人を「パパどの」と呼んで甘えたり、泣き真似(?)で子供からお目当てのカードを譲って貰ったりと目的のためには手段を問わない面が見え隠れする。一方、戦国を題材にしたクイズ大会に勇んで臨んだものの日付を間違え、先週終わった大会は普段ノーリーズンと会話していたヒシミラクルが優勝するなどここでもやらかしている。


競走馬『ノーリーズン

理由なき反抗

【誰かが何かを】

閉じかけたドアの隙間を

ようやくすり抜けて

けれど得てしてそんな存在が

脚光を浴びたりする

ほんの些細なきっかけから

昨日まで主役だった者と

陽の光を浴びずにいた者の

立場が入れ替わることもある


ここではいつも何かが起こる

いや誰かが何かを起こすのか

──JRA 名馬の肖像2023年 皐月賞」より

─────────


1999年生まれの鹿毛牡馬02世代)。

ブライアンズタイム、母アンブロジン、母父ミスタープロスペクターという血統の持ち主。


半姉に「スティルインラブ以上の逸材」と言われ、2戦目でダイタクリーヴァに完勝しながら、故障により2戦2勝でターフを去ったロスマリヌス(父サンデーサイレンス)が、半弟に2004年シンザン記念勝ち馬のグレイトジャーニー(父サンデーサイレンス)がいる。

デビューから2連勝を飾ったが皐月賞トライアルの若葉ステークスで7着に敗れる。

だが、2/7の抽選を突破し運良く皐月賞に出走、前走の大敗もあり単勝115.9倍の15番人気という低評価となる。しかし、レース本番では当時短期騎手免許で来日しており、初騎乗となるブレット・ドイル騎手(イギリス)のエスコートのもとで、タニノギムレットといった有力馬が外に膨れるなかで馬群をロスなくさばき、皐月の冠を手にした。

しかもそれはかのナリタブライアンが記録した「皐月賞史上初めて2分の壁を破った」1:59.0のレコードを0秒5更新する1:58.5という驚愕の皐月賞レコードでの優勝だった。なお、このレコード記録は2013年ロゴタイプに更新され、2024年4月現在はジャスティンミラノがレコード(1:57.1)を保持している。

タニノギムレット突っ込んでくる、しかし 先頭は なんと、なんとノーリーズン!

理由なき反抗とは言わないでくれノーリーズン!!

映画を引用しつつ馬名を踏まえた決め台詞を捻り出しており、ポエマーとして知られる実況を担当した塩原恒夫アナウンサーは印象に残った自身の実況に、この皐月賞を挙げている。

この実況は「ブライアンズタイム産駒です!」と続き、これは戦前の「近走の皐月賞はブライアンズタイム産駒の成績が良い=タニノギムレットが勝つ」という下馬評に準えたものとなっている。つまり見落とされていたもう一頭のブライアンズタイム産駒が走らない訳がないということだろう。

なお、塩原氏の懐にはノーリーズンの単勝万馬券があったとか。


日本ダービーでは皐月賞で騎乗したドイル騎手が引き続き鞍上を務める予定だったが諸事情により騎乗予定をキャンセルし帰国してしまったため、急遽蛯名正義騎手(現・調教師)が務めることになり、タニノギムレットに次ぐ2番人気に推されるも、直線の坂で伸びきれず8着に敗れた。レース後、軽い骨折が判明し、休養に入る。

そして休養後の秋初戦となる神戸新聞杯(GⅡ)にてシンボリクリスエスの2着に入り上々の復活を見せ、菊花賞に臨んだ。


そして迎えた菊花賞では、ダービー馬のタニノギムレットが骨折により引退、神戸新聞杯を制したシンボリクリスエスが距離適性から翌週の天皇賞(秋)に回ったために本命不在となったことで、2.5倍の単勝1番人気に支持された。


(問題のシーンは4:40ごろから)


しかし、スタートしてゲートを出た直後に躓き、鞍上の武豊騎手が落馬して競走中止となる同レース総売り上げの48.8%にあたる約110億円分の馬券が一瞬で紙屑になり、場内がどよめきに包まれるなか菊花賞を制したのは10番人気のヒシミラクルで、2着に16番人気のファストタテヤマが入った。馬連の配当は皐月賞を大きく上回る96,070円となり、ノーリーズンは大波乱の影の立役者となってしまった。幸い人馬ともに怪我はなかったため秋シーズンを続けるが、続くジャパンカップは8着、有馬記念は6着に終わった。


それでも明け4歳では前年度のシンボリクリスエスなどに次ぐ02世代の有力馬の一角と見られたが京都記念は5着、続く阪神大賞典は4着と結果を残せなかった。同年は天皇賞(春)を目標に調整を続けていたが、浅屈腱炎を発症し1年半の休養に入ることに。なんとか04年秋の朝日チャレンジカップで復帰にこぎつけたが、ここを11頭立ての最下位に敗れた。このレース後に再び屈腱炎を発症したため、現役を引退し種牡馬入りした。


引退後の2005年から優駿スタリオンステーションで種牡馬入りし、2008年から産駒がデビューしたが、この年は勝ち上がった産駒が1頭もいないなど成績は振るわず、それまで2ケタを確保していた種付け頭数も翌2009年はわずか2頭に激減。2010年1月1日付けで用途変更となった。


その後2010年12月福島県南相馬市の松浦ライディングセンターに移動し、引退名馬けい養展示事業の助成を受けて、功労馬として余生を送っていたが、2011年3月11日東北地方太平洋沖地震で同センターが被災。更にその後の福島第一原子力発電所事故の影響で、同原発の半径30km県内にある同センターは自主避難対象区域となったことから、関係者は一時的に同馬を別の施設に移すことを決め、一時宇都宮大学に避難していた。同年5月に松浦ライディングセンターに戻るも、2014年11月に同じ南相馬市の鹿頭ステーブルに移動し、引き続き相馬野馬追にも参加。2017年にはソフト競馬にも出走。2022年には3年ぶりに相馬野馬追に姿を見せた。相馬野馬追はこの年限りで引退しており、以後は引き続き鹿頭ステーブルにて余生を過ごしていたが2024年5月7日に死去。25歳没。訃報の少し前からアプリ版ウマ娘で開催されていたイベントシナリオにてウマ娘のノーリーズンが登場、及び配布サポートカードになっておりまるでウマ娘の自分の活躍を見届けるようなタイミングであった。また、訃報の際にはウマ娘及び相馬野馬追の公式X(Twitter)の他、ノーリーズン役を担当した河野ひよりからも追悼コメントが寄せられた


余談

「ああっとノーリーズン落馬ぁ!」

「あっと!!ノーリーズン○○あああああああ!!!!」

ノーリーズンについて、下剋上の皐月賞以上に後世に残る話題となった菊花賞での落馬事件。

1番人気を背負ったノーリーズンが一瞬で競争中止になってしまい、ヒシミラクルファストタテヤマと二桁人気のワンツー決着になるという大どんでん返しは大変注目を集めた。


実は『ウマ娘』でノーリーズン実装前にこの事件が取り上げられており、ネオユニヴァースの育成イベント「軸線上のミラクル」にてトレーナーとネオユニヴァースが菊花賞を見学している。

このイベントではネオユニヴァースがレースの大波乱と勝者(ヒシミラクル)を言い当てており、到底想定できない内容を的中させたことでトレーナーは「彼女自身の高い知性でレース展開を予測した」と考えるようになった。

この時レースに参加した"ゼッケン6番"の皐月賞ウマ娘こそ史実のノーリーズンであり、レース開始直後になんらかのトラブルで競走中止になってしまった。戦前のネオユニヴァース曰く「"ローンチ・フェイリァ"(打ち上げ失敗)」とのこと。何が起きたのだろうか?


更に余談だが、この時2番人気に支持されながら大敗した"ゼッケン18番"ことアドマイヤマックスはその後路線変更を経て、2005年の高松宮記念を勝利している。


「でっかいやらかし」の先駆者

実は「大舞台のレースでスタートすぐにズッコケ」はすでに『ウマ娘』で取り上げられている。注視していないとわからないのだが、OVA『BNWの誓い』のウイニングチケットダービーでスタート早々ずっこけているウマ娘がいるのである。そのウマ娘の名前は不明だが、史実の1993年ダービーの出走メンバーから、マルチマックスと思われる。


ウマ娘世界の戦国武将

ウマ娘世界ではしばしば歴史上の人物が(ウマ娘の影響もあってか)変わっていたりするのだが、武田信玄などの武将はそのままゲーム上で触れられている。

ただ、特に武田軍は騎馬隊が有名であるはずであり、ウマ娘世界では我々の世界とはまた異なった軍勢となっているはずである。この世界の戦場とはどういったものであったのだろうか?


記事について

実はノーリーズンの記事はウマ娘はもちろん実馬の記事も立っていないと言う状況だった


相馬野馬追

ノーリーズンは引退後、福島県で行われる伝統行事「相馬野馬追」で活躍していた。

ウマ娘化が発表されると、相馬野馬追の公式Xも反応し、

「現役時代には盛大にやらかしながらも、引退後も多くの方から愛されながら馬事文化を繋ぎ続けてくれているノーリーズンをどうぞ宜しくお願いします」と投稿している。


関連項目

ウマ娘プリティーダービー ウマ娘

02世代(ウマ娘) ドジっ子

相馬野馬追 甲冑ウマ娘


関連ウマ娘

同期(02世代)


池江泰郎厩舎所属


同馬主(ノースヒルズ系列)


ブライアンズタイム産駒


GⅠレースで発走直後にアクシデント


相馬野馬追関連

産駒が相馬野馬追に参加


その他

  • スーパークリーク(ウマ娘)…モデル馬の生産者が相馬野馬追のルーツに関わっており、現在の相馬市を含めた中村藩をかつて治めていた相馬氏の第33代当主の相馬和胤氏。鞍上武豊で菊花賞に出走(1着)した繋がり。
  • ナリタタイシン(ウマ娘)…ノーリーズンと同じく鞍上武豊で菊花賞に出走(17着)。上記スーパークリークとは栗東寮での同室。

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親記事

02世代(ウマ娘) うまむすめのにせんにせだい

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