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ドラゴンボールAFの編集履歴

2019-01-29 23:01:46 バージョン

ドラゴンボールAF

どらごんぼーるおるたなてぃぶふゅーちゃー

インターネット上において流布している「海外ファンが製作したドラゴンボールシリーズの続編」という概要の都市伝説。及びその噂に基づいた二次創作作品。

概要

簡潔には「海外(主に英語圏)において流布していたドラゴンボールの続編という触れ込みの二次創作」であると主に考えられているもの。その存在は古く、大凡1999年頃にはネット上において噂されていたという。


ストーリーはGTからの続きで、主人公の孫悟空神龍に連れられて行った後の時系列とされる。


「AF」というタイトルこそ元は一人のファンによって設けられたものだが、その内容は不特定多数の人間によって作られた「AFの設定」と称したものが数多く存在し、故に原作や公式の基準と比較すると非常に突飛なものが多く、また一つの定義において複数の説が存在することもあり、「GTの後日譚である」「ザイコーという敵が出てくる」等の基本となるストーリーコンセプトこそあれども、細部に関しては「これが(AFにおける)公式」と言えるものは厳密には存在しない。


「AF」とは「アフターフューチャー (After Future)」の略または「エイプリルフール(April Fool)」の略など様々な推測がなされていたが、正式には「オルタナティブフューチャー(Alternative Future)」であることが最近になって明らかになった(後の項目「真相」にて記述)。 「Alternative Future」とは直訳すれば「代替の将来」という意味だが、分かり易くは「もう一つの未来」のような意味になる。


なお、詳しくは後述するがドラゴンボールヒーローズをはじめとするゲーム作品やドラゴンボール超など、近年での公式展開においてはこの『AF』の設定を彷彿とさせるものが数多く存在するため、当タイトルは「公式がAF化」という名詞としてファン間で用いられることも度々ある。


Pixiv上においては、当項目で述べる『AF』の設定に基づいたものでなくとも、「ドラゴンボールシリーズの正史における展開の続編」という定義の二次創作作品に対してこのタグが付けられることもある。


真相

『ドラゴンボールAF』はアメリカを中心とする海外のファンがドラゴンボールシリーズの続編として製作した二次創作作品である、という概要が長い間通説となっていた。

日本においては。


一方、当の海外ではどうだったのかというと、なんと『AF』は日本で作られたものとされており、更には公式続編かもしれないとも思われていたらしい。


つまり『ドラゴンボールAF』というタイトルの実体は実はどちらの国にも存在しなかったのである。

『AF』のものとされる画像の大半も、実際には海外ファンがその噂を元にネタとして製作したコラ画像やファンアートに過ぎなかったのだが、言語の壁がある関係上、大元の画像製作者の意図までは伝わらず、画像のみが流通した結果「これは海外のファンが大真面目に作ったものだ」というある種の決めつけ的レッテルが付属した上で更に拡散されてしまったのである。


総括すると『ドラゴンボールAF』とは、ネットを隔てる言語の壁が生み出した不思議な都市伝説であった。


このような事態となった経緯についてはニコニコ大百科での記述が詳しいため其方も参照して頂きたいが、要点のみ掻い摘んで説明すると


  • 90年代末に「超サイヤ人5悟空の公式画像」とされる謎のスキャン画像が英語圏のネット上に広まり、『ドラゴンボールAF』という新作の「流出画像」だと広く信じられた。この画像は公式画のコラージュ等ではなく、オリジナルながら一見すると鳥山氏の絵柄に近いイラストであり、公式を思わせる画風だった。
  • 噂が噂を呼び、海外ファンの間で「日本では『AF』という続編が出ている」「いやそんな情報は無い、ただの同人誌だろう」「ひょっとしたらお蔵入り作品か」などの憶測が飛び交うが、『AF』なるものの実態は不明なまま。
  • 名前だけがひとり歩きして『AF』は有名になっていき、真偽不明のまま『AF』のものだとされる画像や設定、登場人物などの情報がどんどん積み重なり、憶測によるイメージ像だけが膨らんでいった。
  • そして海を越えて日本でも話題になり、「アメリカではファンが勝手に続編として作った『AF』という有名な同人誌があるらしい」と誤解されて広まってしまう。

※「超サイヤ人5悟空」が描かれてあるとされる「流出画像」を再現したイラスト


そして2012年。

スペインのファンが、例の「流出画像」の正体がゲーム雑誌に投稿されたイラストではないかと気付く。

1999年のスペインのゲーム雑誌にて、読者投稿イラストとして「ドラゴンボールAF」というタイトルロゴの付いた二次創作イラストの絵が掲載されており、この絵が「超サイヤ人5悟空」とされる画像と完全に一致

更に当時の投稿者本人とのコンタクトも経て、『AF』は実態の無かった都市伝説であることが確定、そして例の画像が実際には悟空ではなかった事まで判明する。

長らく「超サイヤ人5悟空」として流布されていたイラストは悟空として描かれたものではなく、イラストの製作者による「タブロス(Tablos)」という名のサイヤ人のオリジナルキャラクターだった。同時に、『AF』というタイトルも「Alternative Future」の略であると判明。

これらの事実が発覚し、『AF』に纏わる数多くの誤解が解けたのは『AF』の噂が発生してから実に12年以上の歳月を経た後であった。


『AF』が実際には言語間の壁に生まれた幻想であったという真実が判明した現在も、長年掛けて築き上げられてきたファン達の創作上の『AF』のイメージが消えることはなく、ネット上では現在でも『AF』のコンセプトに基づく多くの二次創作作品が、各作家の解釈や調整がなされた様々な形で作られている。


設定

ネット上において「『ドラゴンボールAF』の設定」と称されて流布している情報や画像は多種多様に存在するが、その多くは非常に雑然としている、原作での設定と比較すると魔改造と言っていいほど極めて大きな改変や後付けがなされていることから、主にネタとしての方面で注目を浴びた。


有名な例では超サイヤ人の変身段階にサイヤ人5からサイヤ人10までが存在する(この更に上の段階の12100までもが存在するという話もある)、超サイヤ人3未来トランクス超サイヤ人4孫悟飯など原作においてはその段階までの変身を果たしていないキャラクターの上位変身達成、地球人であるはずのクリリン、更には魔人ブウセルなどサイヤ人ではないキャラクターの「超サイヤ人」としての変身形態が登場する等(正確にはセルはサイヤ人である悟空やベジータの細胞も持っている為、他に比べると全く有り得ない話とは言い難い)。


特にサイヤ人10は怪物然とした屈強で厳つい風貌と化しており、そのインパクトからAFを代表する存在として語り草によく挙げられる。


他に特筆すべき点としてはフュージョンの多彩さも挙げられる。

幾つかの例として

ベジタンクスベジータトランクス

クリジータクリリンベジータ

ヤムシンハンヤムチャ天津飯

など。


この他にもゴジータベジットフュージョンした姿(ゴジータベジットも材料は孫悟空(カカロット)とベジータであるため、この融合を果たすには双方が二人ずつ同時に存在していることになる)や、フュージョンするキャラクターの総数が6人に及ぶなど、『AF』の設定とされるものの中では特に荒唐無稽なものとして話題に挙げられる。


公式がAF化

1999年頃に『ドラゴンボールAF』の概要や情報が噂されるようになり、その突飛な設定の数々はよく語り草となっていた。大抵は「所詮二次創作であり、原作や公式の基準からするとありえない」ものとして評されることが多かったが・・・


2004年のPS2タイトル『ドラゴンボールZ2』にヤムチャと天津飯のフュージョン戦士「ヤム飯」が登場。


更に後のアーケードゲーム『ドラゴンボールヒーローズ』では未来トランクスナッパラディッツ超サイヤ人3化や孫悟飯超サイヤ人4化など、原作においてはこれらの段階に到達しなかったキャラクター達の変身段階が次々に実現。


2016年には3DSタイトル『ドラゴンボールフュージョンズ』にて非常に多彩なフュージョンの組み合わせが登場。


この他にもゲーム作品での展開やドラゴンボール超での展開には「公式がAF化」と称されるほど『AF』の内容を彷彿とさせるものが数多く出ており、AFで見られた設定のいくつかは事実上実現したと言えるような形となっている。

結果的には、ドラゴンボールという媒体はいくらでも新しい展開や設定を付け加えて、その世界をどこまでも膨らませることが出来る、様々な可能性を秘めた作品であることの証明になったとも言える。


『AF』のキャラクター

ザイコー(Xicor)

AFのストーリーにおいてメインの敵となるキャラクター。母は「ライラ」という名の超越的な能力を持った謎の美女、父は孫悟空と設定されており、孫悟飯孫悟天に対しては異母兄弟となる。


ザイコ―この俺はザイコーさまだ!


ライラ(Lila)

ザイコーの母。そして何らかの方法で悟空との間に子供を設けた人物。

「超越的な能力を持ち、悟空がナメック星から地球へ帰る途中に出会った」という設定が基本として存在するが、その正体は悟空が瞬間移動を教わったヤードラット星人の女王であるとする説と、西の界王神とする説の主に二説がある。


トイブル版『ドラゴンボールAF』

2006年4月より、トイブル氏が自身のブログ「toyblog」にて連載していた漫画。

上記『AF』の噂と情報を元にして作られた二次創作作品であり、『AF』自体の元ネタではない。


最初の物語とされるザイコー編を踏襲しているが、大部分はオリジナル展開となっている。

作者であるトイブル氏は後にとよたろう名義で公式の作画担当となった方であり、その実力がよく分かるほどに非常に鳥山氏の作風に忠実な作画がなされている。

ストーリーも荒唐無稽なものが多いとされていたAFを題したものとは思えないほどに原作との整合性がよく取れたバランス良く自然なものとなっており、完成度は極めて高い。


トイブル氏がとよたろうとして公式作家となった後は、立場上の関係からか続編は描かれておらず、また掲載元であったtoyblogも閉鎖されており、現在は全ページ閲覧不可能な状態となっている。

作者が定める公開範囲では非公開であることが今現在の正式な状態であるため当記事での掲載は控えるが、有志によってミラーやアーカイブが保管されているため、閲覧を望む場合は各々検索されることを推奨する。



関連イラスト

孫悟空 SS5


その他

ドラゴンボールの二次創作やパロディ漫画のうち、著名なものを幾つか紹介。


ドラゴンボール菜

鳥山氏の作風に非常に忠実な作画を手掛けることで知られるドラゴン画廊・リー氏が手がけたパロディ漫画。

「もし、地球にやって来た幼いサイヤ人がベジータだったら?」というテーマのストーリー。


ドラゴンボール第43巻

原作が42巻「バイバイ!ドラゴンボール」をもって終了した直後に、インドネシアのファンが製作したとされる同人誌。

孫悟空がウーブら仲間達と宇宙パトロールを結成するストーリーだとされている。


ドラゴンボールマルチバース

フランスの同人作家、Salagir氏による原作とGogeta Jr氏による作画(※)による二次創作ウェブ漫画

タイトルが題する通りに多元宇宙論(マルチバース)を物語の主軸に置いており、複数の平行世界を扱う。

『ドラゴンボール』本編の上で様々な分岐の起きた世界(所謂「IFストーリー」と言えるもの)、あるいは『ドラゴンボールマルチバース』オリジナルの世界など、幾つもの平行世界において各世界の「最強」の座にあるキャラクター達が、宇宙を隔てて行う武闘会に召集され激闘を繰り広げる。

言語は有志による翻訳がなされ、日本語を含んで実に33ヶ国語に渡って存在する。


Gogeta Jr氏または後任のAsura氏が手がける本編の作画は非常に鳥山氏の作風に忠実で、全体的に完成度の高いものに仕上がっている。

様々なゲスト作家による、各平行世界で見られるIFストーリーの内容を描いた特別編も見所。


※…現在、Gogeta Jr氏は製作から退身したため、Asura氏が後任を務める。


『ドラゴンボールマルチバース』日本語版サイト


ドラゴンボールZ サイバイバトル

所謂公式が病気

2016年にスマートフォン向けアプリドッカンバトルにて、「サイバイマン」を主役とした新サービス始動という肩書きで一日限定で公開されたエイプリルフール企画。


社会サバイバル編

2017年における公式が病気シリーズ第二弾。

新入社員孫悟空の社会人生活を描く、「社会人生活の存亡をかけたサバイバル」・・・という概要のエイプリルフール企画。


関連タグ

都市伝説 二次創作 同人誌


超サイヤ人 フュージョン


ドラゴンボールヒーローズ ドラゴンボールフュージョンズ

「公式がAF化」の筆頭として挙げられることがある


ドラゴンボール超

こちらも「公式がAF化」の例に挙げられることがある。

あくまでもファン間の憶測に過ぎないが、超サイヤ人ゴッドとなるための条件がトイブル版『AF』において悟空を現世へ呼び戻すための方法と近い内容になっており、トイブル氏がとよたろうとして公式作家となった関係もあって、この設定を公式が拾いベースとしたのではないかという噂もある。


ドラゴンボールGT

時系列的にはこの後日譚とされる。

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