基礎データ
進化
タマザラシ→トドグラー(Lv.32)→トドゼルガ(Lv.44)
概要
『ポケットモンスター ルビー・サファイア(第3世代)』に登場したタマザラシの最終進化形。こおりタイプとしては初の2段階進化を遂げたポケモンである
可愛げがあった進化前から一気に凶暴な容姿になった。特に記述されることはないが進化した際に後ろ足も新たに生えてきている。
体型もよりでっぷりしたものとなり、頭頂部だけが禿げ頭を思わせる白となって、その境目には雪のようにふわふわとした豊かなひげや首毛が覆っている等、全体的に中年から老年を思わせる姿に変化した。
この見た目で更にブタ鼻なので、タマザラシの頃の可愛さからのギャップにショックを受けた人も多いのではないだろうか。
上顎にはセイウチのように鋭い2本の牙が生え、発達したものは10トンある氷山を一撃で粉砕するほどの威力がある。「氷割りポケモン」の分類通り、それで立ち塞がる氷を割って、氷上や流氷の中を移動している。
分厚い脂肪も防寒性に優れており、そのおかげで氷点下の海を平気で泳げるほか、相手の攻撃を跳ね返すほどの弾力を持っている。
野生では寒い地域に2〜30匹程度の群れを作って生活しており、リーダーは縄張りに入ってきた敵に対し、武器となる牙と脂肪の鎧をもって命がけで戦う。
その戦いは激しく、時にはキバが折れてしまうこともあるが、一生を通して伸び続ける為、1年もあれば簡単に再生する模様。なお、折れた牙はヒスイ名物と「LEGENDSアルセウス」の図鑑にもあるが、現在のシンオウ地方本土にはトドゼルガが生息しておらず、絶滅とともに名物ではなくなった可能性が高い。
なおこおりタイプにしては珍しく、寒さから身を守っているポケモン。ジュゴン等は寒いほど元気になるなど冷気をエネルギーに変えているが、トドゼルガにはそういった記述がない。
寒冷地に住んでいるからこおりタイプなだけで、マンムーのように牙が氷だったりもしない。
ヒスイ地方の「群青の海岸」やガラル地方の「凍てつきの海」に生息することから元々は寒い地方のポケモンという認識で間違いないと思われるが、「群青の海岸」は植生から時期が夏と推測される部分があったり、第5世代ではリゾート地として有名なサザナミ湾でも出現するので、暖かい地方や時期でも見かける事があるようだ(実際、初出は暖かい地方のホウエンを舞台にしたRSEである)。
ゲームのドット絵や図鑑説明から、巨大かつ力強い印象を受けているユーザーも多いが、実は1.4m/150.6kgと意外に小さく軽く、攻撃種族値も80と高くはない。
ゲームでの特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
110 | 80 | 90 | 95 | 90 | 65 |
素早さ以外は平均的なステータスを誇る。「HP」と「とくこう」が高めで、技のほうもかなり恵まれている。
また、こおりタイプの癖に複合であるみずタイプと特性「あついしぼう」のおかげで、ほのお技も実質半減という何ともほのおタイプ泣かせなポケモンである。勿論みずタイプなので、はがねタイプの技も1倍となる。
また、ポケモンリーグでは四天王のゲンジが待ち受けているので彼を撃破するのに此奴に世話になった人は多いだろう。
さらに厄介なのは一撃必殺を2つ(「ぜったいれいど」や「じわれ」)も使えることで、ただでさえ高い耐久を持っている上に一撃を叩き込まれるのはたまったものではない。バトルタワー等の施設でコイツに泣かされたプレイヤーも少なくはない。
ちなみに、いかりのまえば→しおみずのコンボが可能であるため、全ポケモンでも最もしおみずを有効活用できる(かもしれない)。
第4世代では特性「アイスボディ」を活かし「まもる」「みがわり」による遅延戦法、通称「無限トド」で名を馳せた。
通常のこおりタイプと異なりメタグロスで止まらず、苦手なかくとうタイプ相手でも「みがわり」が出ている状態ならPPを枯らして強引に勝つことも可能。最終手段「ぜったいれいど」で突破力も持ち合わせる。
だが4つの天候が全て自動で張り替えられるようになった第5世代には鳴りを潜め、特性による天候変化が永続でなくなった第6世代以降完全に廃れてしまった。
同タイプのライバルにはジュゴンやラプラスがいる。耐久も似通っているが技や特性で棲み分けはできている。
使用トレーナー
ゲーム版
- ミクリ:ジムリーダー(ホウエン)・ホウエンチャンピオン
- アダン:ジムリーダー(ホウエン)
- プリム:四天王(ホウエン)
- モミ:ポケモントレーナー
- ヤナギ:ジムリーダー(ジョウト)
- ハチク:ジムリーダー(イッシュ)
アニメ版
漫画版
番外作品
『ポケモンGO』
2017年12月22日、他の第3世代みずタイプと共に実装された。
こおりタイプでもあるので、同日より開始されたこおりタイプ出現率アップイベントの対象となり、結果物凄い数のタマザラシがあちこちに出現していた。
1~2時間であっという間にトドゼルガが手に入ったトレーナーも少なくない。
性能面ではラプラスに非常に近い。若干こちらの方が火力が高く、耐久はあちらの方が高いが、トータルではほぼ同等程度と考えてもよい。
こおり技は両者とも「こおりのいぶき」「ふぶき」の組み合わせのみ(ラプラスはかつて「れいとうビーム」もあったが、2017年12月9日以降削除された)。もちろんみず技に特化させてもいいが、みずタイプ自体が既に飽和状態であるため、やる意義は薄い。
なお、トドゼルガ自体は野生では出現せず、進化元のタマザラシやトドグラーから地道に進化させるか、たまに設定されるレベル4のレイドバトルでしか入手ができない。
とはいえ、タマザラシの出現率自体はイベントが終わっても比較的高いので、入手や育成にはそこまで苦労しないだろう。野生では滅多に出現せず、レイドバトルを突破しなければまともに入手・育成が困難なラプラスと比べればかなり良心的な設定と言える。
また天候が雪や雨の日には能力が高い個体がわんさか出現する。外出はやや大変だが狙ってみるのもよいだろう。
現状こおりタイプで唯一と言っていいほど簡単に手に入るポケモンであり、育て上げればこおりタイプの強力なアタッカーとして大活躍が期待できるので、ぜひ1匹は育成しておきたいところだ。
が、タマザラシも2018年10月以降出現パターンが変えられ以前ほど出現しなくなり、トドゼルガもそれに伴い入手しにくくなってしまったので注意。トレーナーバトルでは耐久力の高さから活躍が期待できることもあり、レイドバトルで見かけたら積極的に狙うのも良いかもしれない。
2022年1月16日に開催のコミュニティ・デイでは種ポケモンであるタマザラシがターゲットに選ばれ、時間内にトドゼルガまで進化させると「こなゆき」(通常技)/「つららばり」(ゲージ技)を覚えた特別な個体となる。このうち、「つららばり」は前々回の「サイコファング」と同様このイベントが初出となる技で、消費エネルギーが少なく、回転効率にも優れた技となっている。フルゲージの重い技ばかりのトドゼルガにとってはかなりありがたい技になっていると言えよう。また、これにより、トレーナーバトルにおいてはラプラスと明確な差別化ができるようになった…どころかラプラス以上に使い勝手の良いみず・こおりの複合ポケモンとしてスーパー・ハイパーリーグでよく顔を出すようになっている。
あまりにも猛威を振るったせいで後に「つららばり」のトレーナーバトルでの必要ゲージ量が増やされるピンポイント弱体化(その時は他に覚えるポケモンがいないため)が行われた。もっとも、相性補完に優れた「じしん」も覚えるのでそれだけでは極端な弱体化にはなっていないのだが…
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