基礎データ
全国図鑑 | No.0730 |
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アローラ図鑑 | No.009 |
ブルーベリー図鑑 | No.226 |
ローマ字表記 | Ashirene |
分類 | ソリストポケモン |
タイプ | みず/フェアリー |
高さ | 1.8m |
重さ | 44.0kg |
せいべつ | 87.5%♂・12.5%♀ |
特性 | げきりゅう |
隠れ特性 | うるおいボイス |
Zワザ | わだつみのシンフォニア |
タマゴグループ | すいちゅう1/りくじょう |
各国での種族名
英語 | Primarina |
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スペイン語 | 〃 |
イタリア語 | 〃 |
ドイツ語 | Primarene |
フランス語 | Oratoria |
韓国語 | 누리레느 |
中国語(簡体字) | 西狮海壬 |
中国語(繁体字) | 西獅海壬 |
ロシア語 | Примарина |
タイ語 | อชิเรน |
進化
アシマリ → オシャマリ(Lv17) → アシレーヌ(Lv34)
概要
第7世代『ポケットモンスター サン・ムーン』から登場したアシマリの最終進化形。進化前から垢抜け人魚を思わせる麗しい姿になった。
全身青の体色から白と青のツートンボディに変化し、頭からは泡の髪留めで纏められた水色の長い髪の毛が生え、ヒトデのような髪飾りを付けている。
また、オシャマリからフェアリータイプが追加され、御三家初のフェアリーとなった。
同じアシカモチーフの御三家であるダイケンキとは真逆の方向へ進んだといえる。優美な女性型へと進化しており、歴代御三家の中でも可憐な姿は飛び抜けている。
煽り文句は「大海原のシンガー」。
華麗に踊りながら水のバルーンを放ち、歌声の音波を使って操るその光景はとても幻想的で、人々からは歌姫と称され、オシャマリ達と月夜で開くステージは目撃者たちを魅了する。
最大2つのバルーンを操ることができ、破裂しないバルーンを使ってジャンプして敵を翻弄し、破裂しやすいバルーンを敵に放つ。
このことから、喉の調子はアシレーヌにとって最大の懸念材料であり、乾燥地帯でのバトルは不向きで、連戦での酷使も禁物。
その美しい歌やバルーンの動きには様々なバリエーションが存在し、仲間同士で教え合い代々群れで受け継いでいくため、それぞれの群れごとに内容が異なっている事が判明している。
ちなみに、分類の「ソリスト」とは、音楽においてソロパートを担当する人(独奏者、独唱者)のこと。
彼女らにとってバトルとはステージそのものという解釈らしく、歌い踊りながら戦うという。
名前の由来は「アシカ+シレーヌ(人魚を意味するフランス語)、あるいはレーヌ(女王、王妃を意味するフランス語)」だと思われる。シレーヌの語源はずばり、ギリシャ神話において歌声による魅了で船乗りを殺してしまう怪物セイレーンである。
蛇足になるが、実在の海獣でセイレーンに由来する名前を持つのはジュゴン目(Sirenia)であり、ジュゴンは人魚のモデルと考えられている生き物である。
英語名は「プリマドンナ」+「marina」(スペイン語などで「海の」)、フランス語名は「oratorio」(聖譚曲)+「aria」(イタリア語で歌)、中国語名は「西施」+「海獅」(アシカ)+「塞壬」(セイレーン)に由来か。
色違いは髪のような部分が金色になり、フリルのような部分が薄いピンクで、下半身の青みが濃くなっている。
ゲームでの特徴
入手に関してはアシマリも参照。
『SM』『USUM』でのストーリーでは、主人公が最初にモクローを選ぶとライバルであるハウのパートナーとなるアシマリが最終進化する形で登場する。また、最初にニャビーを選ぶとククイ博士の手持ちがアシレーヌになる。
最初にアシマリを選んだ場合はマリエ庭園でのグズマ戦後にはククイ博士から、他の2匹を選んだ場合は殿堂入り後にハウから(SM)/ハラ戦後に彼から(USUM)「アシレーヌZ」が貰える。
第8世代『ソード・シールド』では、DLC『鎧の孤島』に内定。
『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』『LEGENDSアルセウス』には未登場。
第9世代『スカーレット・バイオレット』では、DLC『藍の円盤』で内定。シナリオにおいては、ブルベリーグ四天王・タロの手持ちとして立ち塞がる。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
80 | 74 | 74 | 126 | 116 | 60 | 530 |
純然たる特殊型のステータスで、特攻は伝説・幻系やメガ、フォルムチェンジを除けば、みずタイプ中1位。足はラグラージとエンペルトと同様にやや低めだが、特殊耐久が高い。
- みず・フェアリーという複合はほかにマリルリや同期の準伝説カプ・レヒレがいるが、これらは役割が異なるため差別化は容易。弱点3タイプに対して半減6タイプ、ドラゴン無効と耐性的に優秀な複合である。炎に強いフェアリータイプは伊達ではない。
- 専用技としてみずタイプの特殊技「うたかたのアリア」を覚える。相手のポケモンのやけど状態を治療してしまうという変わった追加効果を持った、自分以外を攻撃する音技(=「みがわり」も貫通)である。第8世代では同じくみずタイプで歌に関連したポケモンのラプラスも習得可能となった。ラプラスとアシマリ系統はタマゴグループが同じである上、遺伝技にも指定されているので、預け屋に預ければ遺伝させることも可能。
- その他の攻撃面もタイプ一致の「ハイドロポンプ」「ムーンフォース」と高威力が揃う。みず・フェアリータイプらしく、こおり・エスパータイプの技にも恵まれているが、「シャドーボール」や「エナジーボール」まで習得できる。アシカモチーフゆえのボール遊びが得意なイメージからだと思われる。
- 物理ではあるが先制技で「アクアジェット」も習得できる。
- 隠れ特性は音技をみずタイプ扱いにする固有特性の「うるおいボイス」。
- 「ハイパーボイス」が一致になるのでダブルでも安定して叩けるが、一部の変化技もみずタイプに変わってしまうため、みず技を無効化する特性に引っかかってしまう点、スキン系特性と異なり火力は上がらない点、フェアリータイプの一致技「チャームボイス」までもがみずタイプに変わってしまう点には注意すること。
- 地味に「ほろびのうた」がみずタイプの技になるので、味方がみず無効の特性を持つ場合味方には効かなくなる。存外面白い使い方ができるだろう。
- どちらかといえば、他のポケモンとの連携で真価を発揮する特性といえる。そのため、こちらの特性の活躍の場は主にダブルバトルとなるだろう。
- また、カプ・レヒレやマリルリとは違う役割から、SM、USMのシングルバトルの環境においては、ミミッキュ、カプ・コケコ、カプ・テテフ、カプ・レヒレに続く新たなフェアリー枠として注目を集めており、アローラ御三家では唯一シングルバトルの使用率30位以内に入る快挙を達成した。当然、アローラ御三家一位である(ダブルバトルではガオガエンが使用率一位を保持している)。
第8世代
- ポケモン剣盾でもその勢いは止まらず、今まで数が多かったニンフィアの使用率を下落させた上に、リザードン、エースバーン、同時期に解禁されたガオガエンを抑えて一時期御三家トップの使用率を叩き出していた事からも強力なポケモンである事が窺える。使用率に関しては、その後リベロ持ちのエースバーンに抜かれたが、それでも依然として対戦ではよく見かける存在である。また、冒頭で述べられているように、ラプラスに「うたかたのアリア」を遺伝させるための遺伝要員としての役割も担っている。
- なお、『鎧の孤島』をプレイ可能かつ最初に選んだガラル御三家がメッソンであった場合、ディグダ150匹の捜索依頼を熟していくと隠れ特性持ちのアシマリが手に入るので、条件を満たしているユーザーはそこで入手するのが一番手っ取り早い(他の御三家を選んでしまった場合は誰かに譲ってもらうしかないが…)。
第9世代
- DLCで参戦。元のタイプが非常に優秀な為かテラスタルとの相性はあまり良くない。その点ステラテラスタイプなら元のタイプを捨てないでおきながら火力増強ができる。
- それまで精々ダブルで味方の「ちょすい」持ちと「ほろびのうた」との組み合わて使うしか使い道のなかった「うるおいボイス」は、「サイコノイズ」と組み合わせることでどくテラスタル対策として利用できるようになった。
- この世代のシングルでは対再生回復技枠として高い需要を誇っている。回復技持ちに対しては耐久にある程度振って「とつげきチョッキ」を持てば大体刺さるため、そちらのアイテムが主流の1つ。「たべのこし」や「オボンのみ」を持ったサイクル型、「きあいのタスキ」を持ったテラスタル非依存「げきりゅう」型も一定数存在する。また、パオジアンや両ウーラオスに対する徹底的な防御面の硬さから、HB「ゴツゴツメット」型のようなそれまでの常識を覆す型もこの世代では存在している。
- ダブルでは「とつげきチョッキ」や「のどスプレー」、「いのちのたま」や「こだわりメガネ」を持った「うるおいボイス」範囲アタッカー型が早速環境に進出。
- テラスタイプは遂行力を高められる一致、ステラ、耐性が純粋に良い上にくさ対策になるほのお、どく対策になるはがね、どく、「キノコのほうし」対策になる上に「エナジーボール」を増強できるくさがメイン。中にはブリジュラスに「テラバースト」で抜群を取れるようになるじめんというチョイスもある。
- シングルに至ってはシーズン14時点でトップ30の半数近くに抜群で一致が通るという、物凄い環境への刺さり方をしている。
- 単体でも強力だが、れいじゅうランドロスとアシレーヌとブリジュラスの3匹の高火力と耐久を活かした攻め寄りのサイクルトリオである「ランドアシレジュラス」がこの世代で一定数使われる。
- アシレーヌがこの世代で盛んに使われるのは、汎用性の高いメジャーな耐久型フェアリーがこれほぼ一択という凄まじい層の薄さも関係している。シリーズ6時点では後は耐久にフェアリーは使われるとしてミミッキュとハバタクカミがいるが、前者は他の育て方の方が強く、後者はただ単に開拓が進み過ぎて型が歪んでいると言える。
使用トレーナー
ゲーム版
※1 最初に選んだアシマリを進化させた場合
※2 ポケモンマスターズでのバディー
※3 主人公がモクローを選んだ場合
アニメ版
漫画版
番外作品
ポケモンマスターズ
- ヨウ&アシレーヌ
- ミヅキ&モクローと同時期に実装。当初はアシマリで、条件を満たせば進化させる事が可能。
- サポートでありながら「うたう」による催眠を得意とし、催眠が成功するとパッシブスキル「P変化技後HP回復G3」の効果で味方全体のHPを確率で回復することが可能。
- さらにバディストーンボードで獲得できるスキル「眠相手攻撃時急所↑G3」は、ねむり状態の相手に対しての攻撃が成功すると味方全体の急所率を上げられる。
- トレーナー技「一緒にがんばろう!」はわざゲージを最大で3消費して味方のバディーズ全員の攻撃と特攻を最大で4段階上げることができる技で、バディストーンボードがないと回数回復はできないが上げ幅は大きく優秀な技。
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
〈レギュラー〉
〈ゲスト〉
- SM68話
- ロイヤルマスクの対戦相手の手持ちとしてバトルロイヤルに登場。ロイヤルマスクのガオガエンのハイパーダーククラッシャーによりKOする。
- イアのアシレーヌ
- スイレンの師匠・イアのパートナーであるオシャマリが、120話でアシレーヌに進化して登場している。
その他
SM | 81話・84話(絵) |
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新無印 | 81話(妄想) |
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
- 14章にて、ハウの手持ちで登場。ククイ博士から託されたポケモンで、研究所にいた時は相性では不利だが、夜行性のモクローにバトルで勝ち越していた。主人公のサンとムーンがウルトラホールに巻き込まれて行方不明になった後、半年間の特訓でオシャマリに進化。エンドケイブでのハラとの特訓でアシレーヌに進化する。おそらく♀️。
コラボ
ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE 18 Types/Songs
余談
- いかにも女性的なポケモンだが、オスもいることも忘れてはいけない(そもそも御三家は基本8割の確率でオスである)。もし、進化系統を知っているプレイヤーが最初のポケモンをアシマリにするとしたら、性別がメスになるまで、粘り強くプレイをリセットし続けるかもしれないのは、想像に難くないだろう。
- 同じくギリシャ神話のセイレーンが語源のSireniaはラテン語で『ジュゴン』(そのジュゴンも元は『海の貴婦人』を意味する言葉だったとか。)を意味するので(動物の)ジュゴンも元ネタの一つと思われる。事実、ジュゴンは人魚伝説の元になったとされる生物なのだが、ジュゴンは海牛目(ウミウシではなくカイギュウ。)、アシカはネコ目の動物なので全く別の生き物である。
関連イラスト
関連タグ
アシカ3:公式発表前にこれのリーク画像が出回っており、結果的に本当だった。その時の仮称として用いられていたものである。
0729.オシャマリ→0730.アシレーヌ→0731.ツツケラ
アローラ御三家・最終形態
水御三家・最終形態
ポケモン | 該当地方 |
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カメックス | カントー御三家 |
オーダイル | ジョウト御三家 |
ラグラージ | ホウエン御三家 |
エンペルト | シンオウ御三家 |
ダイケンキ(ヒスイダイケンキ) | イッシュ御三家(ヒスイ御三家) |
ゲッコウガ | カロス御三家 |
アシレーヌ | アローラ御三家 |
インテレオン | ガラル御三家 |
ウェーニバル | パルデア御三家 |
※エンペルトとはタマゴグループが水中1・陸上に属するという共通点がある
初音ミクコラボ御三家
同複合タイプ
関連ポケモン等
- ProjectVOLTAGE・初音ミク相棒組
その他
- アクア(FE):任天堂の水の歌姫繋がり。
- タマミツネ:水のバルーンとも見える巨大な泡を扱う、相手(ハンター)が有利になる攻撃がある、妖艶な容姿だがゲーム中に出現するのは全て雄個体、専用技や一式防具スキルに「泡沫(うたかた)」の名を冠するなど幾つかの類似点がある。