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マリルリ

まりるり

『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種。
目次 [非表示]

基礎データ

全国図鑑No.0184
ジョウト図鑑GSC:No.131 HGSS:No.133
ホウエン図鑑No.056
シンオウ図鑑No.126
イッシュ図鑑(BW2)No.032
セントラルカロス図鑑No.043
ヨロイ島図鑑No.141
パルデア図鑑No.048
ローマ字表記Marilli
ぶんるいみずうさぎポケモン
タイプみず / フェアリー(第6世代から)
たかさ0.8m
おもさ28.5kg
せいべつ50%♂・50%♀
とくせいあついしぼう / ちからもち / そうしょく隠れ特性
タマゴグループすいちゅう1 / ようせい

他言語版の名称

ドイツ語・英語・スペイン語・フランス語・イタリア語Azumarill
韓国語마릴리
中国語(簡体字)玛力露丽
中国語(繁体字)瑪力露麗

進化

夏ですね

ルリリマリルなつき進化) → マリルリ(レベル18)


概要

「マリル」が進化した姿。

ねずみうさぎになってしまったが、ポケモンにはよくあることである。


主にに住み、基本的には水中で生活する。極稀に水辺に浮かび上がってくる事もある。体の水玉模様は敵に見つかりにくくするためのカモフラージュの働きがある。

マリルの頃は長時間潜り続けられないのか、水場周辺の草むらや水たまりのある洞窟でも見かけられたが、進化によって息継ぎなしに一日中水中に居られるほどの肺活量を得た。


マリルの頃は水草を好んで食べたが、マリルリになると水中の獲物も狙うようになる。隠れ特性に「そうしょく」を持つものの、食生活は雑食なのだろうか。しかしながら性格は穏やかで、空気の玉で即席の水中ヘルメットを作って溺れたポケモンを助ける事もある。


長く伸びたは極めて優れた聴力を有し、流れの激しい川でも獲物の種類を判別できるほど。「ポケモン全キャラ2コマ全集」ではニドラン♂が川上で致した音を聞いてしまったなんて逸話も。

ただし耳の中に水が入ってくるのには耐えられないらしく、耳を丸めている様子も見られる。


ちなみに力を込めると尻尾の先端に付く球が発光する。図鑑には何も書かれていないのでどういうことなのかは不明。

ちからもちアクアテール


登場時からマリルがマスコット枠としてPRされていた流れで、マリルリも各種媒体への出演には比較的恵まれている。のような体型をしたうさぎという事で、近年はイースターの時期になるとリアルのポケモンセンターなどで優先的にピックアップされたりもしている。


そのファンシーラブリーな外見に反し「ちからもち」という強力な特性を持つ個体がおり、「ふといホネ」持ちガラガラに匹敵するほどの破壊力を振るう最強クラスの物理アタッカーという一面もある。

このため二次創作ではやたらマッシヴネタ絵(通称「マリルリさん」)も結構存在する。

後輩のホルードといい、「ちからもち」ではないもののメガミミロップエースバーンといい、ポケモン界には妙に戦闘力の高いうさぎが多い。


色違いはルリリとマリルの緑色から一転して黄色になる。これは当初黄色いポケモンとしてデザインされていた名残と考えられる。

ポケモンアイコン絵


ゲーム上の特徴

当初はマリルを進化させる以外に手持ちに入れる手段が無かったが、『Pt』と『BW2』以降は野生でも出現するようになった。


『Pt』ではチャンピオンロードに出現するが、『DP』『BDSP』『LEGENDSアルセウス』ではマリルを含め系統全てが出現しなかった事から、ヒスイシンオウ地方にとっては外来種で、比較的最近定着したのかもしれない。

なお、『DP』『BDSP』でははがねタイプ不足を補うためか、同タイプを専門に扱うミオジムにいる「エリートトレーナーのマユコ」が攻撃技を『アイアンテール』のみにした上で組み込んでいた。この枠は『Pt』ではドーミラーに変更されている。


SV』では、スター団フェアリー組チーム・ルクバーのボスであるオルティガが手持ちに入れている。


対戦での評価

HPこうげきぼうぎょとくこうとくぼうすばやさ合計
第5世代まで1005080508050410
第6世代から1005080608050420

第2世代

GSC』では既に数多くいたみずタイプの中でそれなりの耐久を持つも、超低火力でストーリー中でも進化前のマリルが激レア(『クリスタル』では若干改善されたが)でほぼ出会えないという、何とも言えない存在意義の状態から始まった。

マリルリを繰り出すトレーナーもほぼ誰もいなかった。


第3世代

RSE』にて特性ちからもち」「あついしぼう」を獲得。「ちからもち」は特化すると「こうげき」152相当となりメタグロスすら上回ったものの、当時みずタイプ技は全て特殊扱いだったため一切噛み合わなかった。

ただ、当時稀少だった「みがわり」を早くから覚えられ、そこからの「きあいパンチ」のコンボは予想以上の大ダメージを誇った。耐久は元からある上に遅いので「みがわり」が残りやすく、かくとう技が効き難い相手にも「おんがえし」などで対抗できた。


「あついしぼう」も元からほのおこおり半減のため過剰性能であった。もっとも当時単みずタイプでこの特性を所持しているのはマリルリだけという希少価値はあり、これらの技を使う相手に対してさらにローリスクで繰り出す事ができるようにはなった。


進化前として加わったルリリは、コレクション的な側面が増えた以外に特に影響は無かった。


第4世代

DPt』からは技ごとに物理特殊が分かれるようになり、特性「ちからもち」が本格的に開花した。「たきのぼり」「アクアテール」「アクアジェット」等といったみずタイプの物理技をタイプ一致で放つ事ができるようになり、更にはサブウェポンとして有用な「れいとうパンチ」「ばかぢから」も使えたため、徐々に戦力としてカウントされ始める。


ただし特性への依存度が大きいポケモンの常として、変えられると途端に貧弱になるという宿命を背負うこととなった。また、一致技の威力も比較的低く抑えられており、これは現在でも継続している。


第5世代

隠れ特性として「そうしょく」を獲得するが、「ちからもち」が有用すぎたため、精々「キノコのほうし」対策に使われるぐらいだった。

「ちからもち」型は初期~中期に流行した「砂パ」に特に有利であり、ある程度の採用率を保っていた。一線級とまでは言えなかったものの、スペックそのものはそれなりには評価されていた。


第6世代

XY』でフェアリータイプが追加されたことで、ドラゴンタイプ他3タイプの耐性が加わり、多くのドラゴンポケモンがサブウェポンとして持つほのお、みずタイプのわざで弱点を突かれないどころか、元々の高い耐久から弱点を突かれても耐えることがあるため、新たなドラゴンキラーとしての地位を獲得。

また、元々持っていたみずタイプのおかげで、フェアリータイプの天敵であるはがねタイプの攻撃も抜群で受けないという個性を得た。


これに合わせてフェアリータイプの物理技じゃれつくも獲得し、フェアリー弱点を問答無用で狩れるようになった。今まで止められていたギャラドスブルンゲルなど同じみずタイプにもタイプ一致で通せるようになり、以前よりゴリ押しも効くようになった。

さらに、遺伝技の仕様変更によって「アクアジェット」と「はらだいこ」の両立が可能となった。「ちからもち」からのこのコンボの威力が如何程のものかと言うと、耐久無振りガブリアスが高乱数(80%以上の確率で)1発何かがおかしい

とつげきチョッキ」で繰り出し性能を高めたり、「こだわりハチマキ」を持たせて「アクアジェット」を連発する型なども発生し、本当の意味で一線級にまで到達した。


ちなみになぜかステータス調整で「とくこう」が微増している。これが後に厄介な問題を引き起こすことになった。


第7世代

タイプ一致技に「アクアブレイク」が加わり、命中安定技の威力を更新した。


第8世代

剣盾』では『鎧の孤島』より参戦。ダイマックスによりネックだった技威力を底上げできるため、特に「とつげきチョッキ」との相性が良好だった。


第4世代リメイク『BDSP』にも勿論登場したが、「はたきおとす」や「れいとうパンチ」などが没収されている。


第9世代

SV』では発売早々「はらだいこ」型がテラレイドバトルのお供として活躍していた。テラレイドバトルの相手は必ずテラスタル状態なので必然的に単タイプであり、マリルリの一致技範囲なら全ポケモンに等倍で入る事から一時はテツノカイナと並び最強格とまで言われた。

が、これ以外に積み技を持たず、また技による回復が「アクアリング」くらいしかないため、考えなしに「はらだいこ」を使っては倒れて負ける事案が頻発。結果現在ではアタッカーとしての評価を大きく落としている。同じ「はらだいこ」使いならガチグマ、積み技みずアタッカーならマナフィシャワーズウェーニバルなどもおり、それらと比べて優位性に乏しいのが現状。フェアリー物理アタッカーはメンバーが少ないので、生き残るとすればそこだろうか。ザシアン?はて何のことやら……

なお、特性に「そうしょく」があるため、くさ無効のサポーターとして起用されることがあり、今はこちらがメインとの声すらある。「ひやみず」や「あまごい」などもあり、存外馬鹿にできない。現に最強レイドで推奨されているマリルリはほぼサポーター起用である。それだけ「はらだいこ」しかないというのは大きなマイナスなのだ。

とはいえ、現在でも特にじめんテラスタルのレイド相手に出せるアタッカーがマリルリしかいないというトレーナーは多い。どうしてもという場合は、少なくとも「オボンのみ」ではなく「かいがらのすず」を持たせることが推奨されている(先のウェーニバルやドレディアなど他のアタッカーも育てるべきなのは言うまでもないが)。


ちなみに当初は「じゃれつく」で攻撃した際に敵ポケモンのHPバーが実際のダメージよりも多く減ってしまい実際の残りHPが確認しにくくなるバグが存在し、このバグがバリアを展開すると元に戻ることから傍目からはじゃれつくを使ったせいで相手が回復しているように見える状態になってしまっていた。これは2023年2月下旬のアップデートで修正されている。



対人戦ではラウドボーンヘイラッシャなどの「てんねん」持ちの増加により、こちらでも「はらだいこ」は評価を落としている。

環境が進むと「おにび」対策のほのおテラスタル型が台頭。シリーズ2になると若干勢いは衰えたが、ハバタクカミに比較的強い先制攻撃技アタッカーとして一定数環境に残った。ハバタクカミはセグレイブやヘイラッシャを引き連れている事が多く(「セグカミラッシャ」構築)、この並びへの対策を重視したフェアリーテラスタル等も台頭してきた。

初期環境で特に相性補完が優れるのはサザンドラとサーフゴーのコンビにマリルリを加えた「サザンフゴーマリルリ」と言われるトリオであった。


シリーズ3になると攻守共に四災に強いとして、「はらだいこ」「オボンのみ」型が再評価された。最終盤にはこの遅さながら「たべのこし」を持ち「アンコール」と「みがわり」で耐久型をハメてゆくという型も急増した。

意外なところでは、弱点を突かれにくい(かくとうタイプは元のフェアリータイプで牽制できる)としてノーマルタイプにテラスタルする型まで出てきている。

シーズン12辺りになるとヘイラッシャ以外の「てんねん」持ちが既に死滅していた影響で、「はらだいこ」型が復権。


だがシリーズ6で同複合タイプにして遥かに器用でテラスタル環境により合致したアシレーヌが解禁され、一気に苦境に立たされた。


ところで、特性「ちからもち」が大前提すぎて忘れられがちな事であるが、素のステータスは第6世代以降「とくこう」>「こうげき」になっている。テラスタルとセットで実装された「テラバースト」を使う場合、この事実を思い出す必要が出てきた。

「テラバースト」は物理/特殊が不定の技なので、場合によっては特殊技扱いで放ってしまうからである。あくまで実数値を参照するため、基本的には努力値の上乗せなどで回避できるのだが、仮に耐久極振りなどする際には注意しないと痛い目を見る。


使用トレーナー

ゲーム版


アニメ版

  • ヒバリ(無印153話)
  • シンジ→クロガネシティの少年(DP16話)
  • アサヒ(新無印)

漫画版


番外作品

ポケモン不思議のダンジョン

赤・青の救助隊』ではトラウマ製造機として君臨している。マリルリが出現するダンジョンのうち「しあわせの とう」は、レベル1から入場するエキストラダンジョンになっている。つまり手持ちが一時的に弱い状態からスタートするため、可愛らしい進化前であってもまったく油断できない。

そして中層50Fに超激レアポケモンラッキーがいるので、ラッキー目当てで今まで多くの救助隊が押し寄せてきたのだが、ここにでんと構えるマリルリが、

  • 何を間違ったのか周りの敵よりも二回り強いステータス。高層の敵と肩を並べる。
  • 特にHPは125もある。周りは70とか80とかなのに。
  • 遠距離技「バブルこうせん」、連続技「ころがる」でどこにいても追い詰めてくる
  • 特性「ちからもち」が本編と異なり「攻撃した瞬間に確率で自分のこうげきステータスを1.5倍に引き上げる」という効果(ポケダンは諸々の倍率が控え目に設定されているため、1.5倍は強力を通り越して凶悪)。

こんな有様のため、ラッキーを拝むことすら叶わずマリルリに惨殺される事例が後を絶たない。しっかり準備しても「ちからもち」の不確定要素があるため一切油断できない。恐るべし。


ちなみにこの界隈では「マリルリ数列」なるものも誕生したとか(とある実況者のポケモンが受けた「ころがる」のダメージが「1,1,2,3,160(「ちからもち」発動)」であったことから)。


ポケモンGO

このゲームに特性なんてものは存在せず、CP(能力)は種族値を元に決められている。そのためHPこそ滅法高いがこうげきは貧弱そのもの

さらに、タイプ相性における「こうかなし」が存在せず、原作では無効化できたドラゴン技も、本作では威力こそ半減できるもののきっちり喰らってダメージを受けてしまう。ドラゴンキラーどころか普通に押し切られかねない。


ジムに置こうにも耐久がある方とはいえそこまで高くはない。普通にラッキーソーナンスを置いた方がまだ場持ちが良いが、CPがあまり高くないのでやる気の減少速度が遅いというメリットもあるにはある。

……と散々な扱いだったが、2018年12月、突如覚醒した。トレーナーバトル実装により、最大CPや攻撃力が低くても活躍できる道が開けたのだ。元々耐久はあるためCPの割に長生きで、しぶとく耐えてチャージ技で返すという戦法ができる。

特にスーパーリーグ(CP1500以下のみ出場可能)ではマリルリの持つ耐久力やタイプ相性が非常に有効で、エース格にまでなっている。低い最大CPがここにきて生かされるとは、何があるか分からないものである。


ただしマリルリ自身のレベルを最大近くまで上げなければならず、育成はやや苦行。また、スーパーリーグ用の個体厳選の難易度もめちゃくちゃ高い。というのも、マリルリのスーパーリーグ用の理想個体は攻撃0、HPと防御が最大の15とされる。このため、すべてのステータスが10以上で固定されてしまうタマゴ・レイド・フィールドリサーチ、およびステータスが12以上で固定となるキラ交換では理想個体は絶対に手に入らない。何が何でも野生で出現する個体の中から地道に厳選していかなければならない。気が遠くなる話である。まあ、マリルリに限らず、スーパーおよびハイパーリーグ用の個体厳選は大体どれもそんな感じなのだが。

⊂しあわせタマゴ⊃

マリルリは不定期でレイドボスに選ばれることがある。ランクは★★★。元々のCPが低いポケモンなので、レイドボスになってもCPはわずか8989と一般的な★★ボスより低い。ただし耐久力は★★★相当なので、★★と同じ感覚で挑むと時間内に倒せない可能性がある。


ポケモンユナイト

諸元

ロールバランス
タイプ攻撃
攻撃範囲近接
進化マリル→マリルリ(レベル5(→4))
わざ1たいあたりじゃれつく/みずのはどう(レベル7(→6))
わざ2あわうずしお/アクアテール(レベル5(→4))
ユナイトわざあわだいこダッシュ(レベル9(→8))
とくせいちからもち
価格10000コイン/575ジェム

  • じゃれつく
    • 自身の移動速度を上げた後、付近のポケモンに飛びかかって攻撃する。自動では攻撃に移らず、通常攻撃と同じボタンで任意に発動させる必要がある。
    • 上記の仕様のため、効果時間中は通常攻撃が出なくなる(厳密には「通常攻撃がこの技に置き換わる」という処理になる)。また、効果時間中は飛びかかれる範囲が表示され続ける。
    • 攻撃モーションがかなり大振りかつ長く、その間相手を行動不能にする。第三者にかかった場合、それも巻き込む。ただし、モーションの終わりよりも相手が開放されるタイミングの方が若干早い。
  • みずのはどう
    • 移動しながら水の玉を発射する。移動方向と発射方向は別々に指定する事が可能。命中した相手の移動速度を下げる追加効果がある。また、別のポケモンが付近にいた場合、自動でそちらにも飛んでゆく性質がある(回数制限あり)。
  • うずしお
    • 自身の周囲に小さな渦を4つ発生させ、回転させる。渦に触れるごとに相手にはダメージが、自身にはHP回復が発生する。
  • アクアテール
    • ジャンプして力を込めた(操作上の意味は無い予備動作)後、尻尾を用いた広範囲の薙ぎ払い攻撃を行う。3回1セットで、1回ごとに払い方が変わる。この技も1回ずつ通常攻撃と同じボタンで任意に発動させてゆく必要がある。
    • 効果時間中は通常攻撃が出なくなる点も「じゃれつく」と同じ。効果時間中に3回使用できなかった場合でも、次回は1回目からの使用に戻る。また、効果時間中は尻尾の球が発光する
    • 自身からやや離れた場所(尻尾の球が通過する部分)でダメージが増加し、ここでの命中時のみ自身のHPが回復する追加効果が付く。レベル11(→10)以降は1セット全てを球部分で当てると、全ての技の使用間隔が短縮されるというボーナスのような効果も加わる。
  • あわだいこダッシュ
    • 本編の「はらだいこ」→「アクアジェット」を1セットにしたような技。HPと引き換えに攻撃力上昇とシールド効果を得て、狙いを定めたポケモンに突進してゆく。その後しばらく、自身の移動速度上昇と技の使用間隔短縮が続く。
    • 衝突時に行動不能の追加効果が発生する。突進中に接触したポケモンにもダメージと吹き飛ばしが発生する。逆に言うとこの技自体で与えるダメージはそれだけなので、能力が上昇した状態で放つ他の技が同程度に重要になってくる。

2022年4月8日参戦。ベイビィポケモンは参戦しない前例に則り、ルリリは外れている。

当然のごとく「ちからもち」型であるが、本編ではまず採用しない技を持ち込んでいる。これは物理/特殊がポケモンごとに判定される独自の仕様のため。つまり本編では特殊扱いの技にも「ちからもち」補正を乗せて放てるわけである。


しかし、蓋を開けてみると本編の爆発力は見る影もなかった。


まず、本作の「ちからもち」はダメージ計算が急所の流用となっており、しかも2体以上を相手にすると発動しなくなるというリミッターが掛けられていた。

すなわち複数に囲まれると特性が実質無くなり、急所ワンチャンも狙えないという、デメリットの目立つ仕様になってしまっていた。この仕様は野生ポケモンに対しても容赦なく適用された。

計算式も一般的に「通常ダメージ×2」であるところ、マリルリのみ「通常ダメージ×1.5」と妙に低く抑えられていた。火力が低いという事は追加効果による回復も乏しいという事であり、タイマンに持ち込んでも尚競り負けるという事態が頻発した。


本編のマリルは全ポケモンの中でもかなり成長が早いが、これもイシズマイがレベル4で進化するような本作では中の下程度。マリル時代に大した強みがあるわけでもなく、ただ育てにくいだけであった。


技も上記の通りで単体攻撃に特化しておらず特性と噛み合わなかった

機動力も上昇手段はあるとは言え低めな部類で、自分から有利な状況を作り出す事も難しかった。

また、「じゃれつく」と「アクアテール」は発動方法が同一な関係で、連続で出すと上書きされてしまい、効果時間中であっても先に出した方は不発になるという仕様もあった。


挙句の果てに「うずしお」には生成4つに対して当たり判定が3ヶ所しか無いという目で見てわかる設定ミスまであった。しかも、修正までに3週間近くを要した上に引き換えのように「アクアテール」が弱体化され、「相手の防御バフを無視して攻撃」という強力な追加効果丸ごと没収されてしまった。

当然、人気も勝率も最下位争い常連になるレベルで低迷し、何がしたいのか、逆に何ならできるのかと困惑された。ユナイトわざの回転率だけは良かったので、それに全てを賭ける一発屋として生きる事が半ば本気で提唱されたりもした。



その後は流石に上方修正傾向が続いたが、状況は中々変わらなかった。

それを受けてか、同年9月28日にはほぼ全体的に一回り強くなるほどの見直しが行われ、ようやくまともな戦力としてカウントされるようになる。諸元表の()内も全てこの時に変更されたもので、ヤケクソ強化とまで言われた。

年末に「みずのはどう」の再弱体化を挟みつつ、翌年6月15日には「ちからもち」のダメージ計算も「通常ダメージ×1.7」にまで引き上げられている。

マリルリ/パンクスタイルマリルリと青コーデ

ホロウェアは名称通りの「パンクスタイル」に始まり、昔の旅人のような「さすらいスタイル」、緑色のサンタ服を着た「ホリデースタイル」、イースターバニーになった「パステルスタイル」が編集時点で実装されている。基本形と言える「スポーツ/アクティブユナイトスタイル」が無いのは、同時期の参戦ポケモンしては珍しい。

「さすらいスタイル」はバトルパスシーズン10に付属、「パステルスタイル」はUNITEメンバーシップ2023年4月に付属。他は有償購入限定品である。


水玉」というわかりやすい柄をしていながら、トレーナー向けの衣装も編集時点では未実装。

イベント「ユナイトチャレンジマッチ」にてマリルリをモチーフにしたリュックが実装された事はあったが、獲得に5連勝が必要な上に1週間で回収されるという仕様であったため現存しない。


余談だが、この界隈では当初「マリリーバブル」と呼ばれる事があった。海外勢の議論を翻訳機にかけたところ、このような名称に再翻訳されてしまったのがウケたのだとか。前知識が無くとも何を指しているのかなんとなく見当が付く語感もポイントだったのだろう。

ただ、本編の「マリルリさん」には程遠い有様を皮肉った蔑称的な向きもあり、強化後の現在ではほぼ見られなくなっている。


ポケモンマスターズ

  • キリカ&マリルリ
    • 2023年元旦イベント「結成☆ドリームユニット」にて、『XY』の1トレーナーであった「ふりそでのキリカ」がプレイアブル化し、そのバディとして抜擢された。2023年が卯年であることから、うさぎモチーフのマリルリ使用していた彼女が選ばれたと思われる。
    • 能力的にはフェアリータイプのサポート型。

アニメ版

アニポケサトシの旅シリーズ

  • ヒバリのマリルリ
    • 無印153話に登場したポケモン演芸団のアイドル。サトシワニノコに一目惚れされ幾度なくアタックされる。ロケット団によってピカチュウとワニノコと共に捕らわれるが、翌日ヒバリのポッポがロケット団の居場所を突き止めた事やワニノコの猛反撃により救出された。実はゴルダックに恋していたため、ワニノコは失恋する(が、今度はヌオーに恋して開き直った)。

  • シンジのマリルリ
    • クロガネジムのジムリーダー・ヒョウタと戦った際にシンジは属性相性だけを考えて一番手で出したポケモンだが、ヒョウタの一番手のイシツブテに「めざめるパワー」から「ころがる」の連携で倒される。その後、ポケモンセンターで偶然出会った少年がマリルリを欲しがっていたため、少年に譲られた。

  • BW129話
    • アリゲイツ率いる野生ポケモン達と共に海賊行為を行っている個体。実はマリルから進化したが「かわいくない」という身勝手な理由で捨てられた悲しい過去を持つ(プラズマ団仕事しろ)。アリゲイツとタッグでサトシのツタージャチャオブーとのダブルバトルで敗れた後、天気が急変して遭難していたダルマッカ達を助けた事が切っ掛けで海難救助隊としてスカウトされた。

  • アサヒのマリルリ
    • 幻のポケモン・ミュウの探索チーム「プロジェクト・ミュウ」に関わる女性・アサヒのポケモンで、いつも彼女の側にいる。アサヒもマリルリがお気に入りなのかマリルリの形をしたプロジェクターを持っている。
    • 「さいはてのことう」ではミュウによる影響でモンスターボールを含めた電子機器が使えなくなった際には、アサヒ・ゴウトキオをサポートする。本来マリルリはロッククライムは覚えないが、「さいはてのことう」のしゃりしゃり岩では短い手足ながら登っており、身体能力の高さが窺える。

  • サブストーリー
    • CV.三石琴乃
    • ピチュー兄弟が出演するサブストーリーで登場するお姉さんポジションの個体。普段は優しくておとなしいが、一度怒らせると手が付けられなくなる。

その他


漫画版

ポケットモンスターSPECIAL

  • 第3章でジョウト・カントーポケモン協会の管理ポケモンで登場。
  • 第4章ではアクア団幹部のウシオのポケモンとして登場しているが、使い手が使い手なのでここでは完全な悪役で目付きが悪く愛嬌が無い。この個体は結構有名な模様。
  • また、9章ではクリスタルの母親・ミレイの手持ちでも登場する。

関連イラスト

すぷらーっしゅっ!マリルリ(ダイマックスのすがた)

年賀状ハッピーイースター!+他


関連タグ

ポケットモンスター ポケモン GSC HGSS

ポケモン一覧 みずタイプ フェアリータイプ

ルリリ マリル

兎ポケモン ちからもち

マリルリさん


0183.マリル0184.マリルリ→0185.ウソッキー


同複合タイプ


京都府京都市ポケふた関係


その他

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