「忘れたぁ?アタシも赤なのよ!」
「ルナマリア・ホーク、コアスプレンダー、行くわよ!」
プロフィール
生年月日 | コズミック・イラ56年7月26日 |
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年齢 | 17歳 |
身長 | 164cm |
体重 | 46kg |
血液型 | A型 |
星座 | 獅子座 |
所属 | ザフト軍(DESTINY)→世界平和監視機構コンパス(FREEDOM) |
階級 | 少尉(ザフト軍階級導入後)→中尉(FREEDOM) |
声優 | 坂本真綾 |
概要
ザフトの最新鋭戦闘母艦ミネルバに所属するMSパイロットの1人。
同じくミネルバの管制官を務めるメイリン・ホークの実姉にあたり、シン・アスカ、レイ・ザ・バレルらとは士官学校の同期である。
赤のパーソナルカラーに塗装した専用のザクウォーリアに乗り、ガイアとの格闘戦では互角の戦いをするなど、赤服の名に恥じぬ活躍を見せる。
しかし、その他では戦う前にエンジントラブルで戦線離脱したり、敵の直撃弾を食らって大破し自身も負傷するなど、見せ場があったかと言われれば微妙である。
射撃スキルは特別低いわけではないが、「射撃は苦手」と認めるくらいの腕前である。だが、ザクには長距離砲撃戦用の装備であるガナーウィザードを装備させてしまうことが多く、取り回しの悪さなどから劣勢に回ることもあった。しかし後述の続編SEEDFREEDOMでは大幅に腕を上げ、超人的な芸当を披露した。
明るく勝ち気な性格で士官学校時代は射撃以外なら訓練・料理・家事等卒なくこなせており、入りたての頃、格闘に関してはシンは全く太刀打ち出来なかった。世話焼きな一面もあり、シンが「格闘の訓練を叩き込んで欲しい」と頼み込むと快く承諾。落ちこぼれだったシンを赤服での卒業に貢献。周囲からも容貌も相まって才色兼備の優等生と見られていた。
アスラン・ザラに憧れと興味を抱いており、シンにうまく接することが出来ず思い悩む彼に理解を示し、裏で励ますこともあった。
物語の中盤で、戦闘介入を続けるアークエンジェル一行の真意を確かめるため外出するアスランをタリア・グラディスの命令で尾行するが、その際、アスランとキラ・ヤマトの間で交わされた「プラントのラクスは偽物であり、本物のラクスはコーディネイターの暗殺部隊に殺されかけた」という事実を盗聴という形で知ってしまうが、タリアに対してその事実を報告することも、周囲にそれを打ち明ける事もできなかった。
- タリアへの報告は意図的に「本物のラクス」等の情報を隠した報告になり、タリアには「見聞きしたことは忘れなさい」と隠蔽を命じられた。
- 録音くらいさせろよというツッコミはあるが、今回の尾行はタリア・グラディスの個人的な指令であり、ギルバート・デュランダルはそれを把握できなかった。見方によっては、タリアがルナマリアの身の安全を守ったと言える(死亡フラグ回避)。
そして戦乱の中、アスランがメイリンとともに軍を脱走し、シンに撃墜されるという事件が起こる。保安部からは「敵であるアスランに懐柔され、軍の機密情報を流した」という見解を示され、家族と憧れの人物とを同時に失ってしまい、悲しみに打ちひしがれる。
しかし自責の念に苛まれつつも自分に対して気遣いを見せるシンに対し、癒しを求めるかの如く急速に距離を縮めていき、相互依存的な関係となる。
シンのデスティニー受領に伴いインパルスに搭乗(というかアスランが抜けたことでなし崩し的に。アスランがいた場合ルナマリアの乗機がどうなったかは不明。)、シンとレイとの抜群のチームワークで活躍を見せている。ザク搭乗時には発揮されることの少なかった白兵戦も増え、ヘブンズベース攻防戦ではソードインパルスで出撃し、デスティニー、レジェンドとの連携でデストロイガンダム5機を瞬殺する戦果を挙げるなど、このころから序盤でのつまずきっぷりが嘘のように活躍し始める。
その後のオーブ攻防戦ではロード・ジブリールが乗ったシャトルを確認したタリアの命で急遽出撃。だがジブリールの乗るシャトルを落とせず、射撃時のうっかりっぷりをネタにされたが、漫画などで「最大加速しながらの射撃は難しい」とキラやシンも外す姿が描かれ、フォローされた。実際インパルスでは最も機動力の高いフォースインパルスで出撃している上手持ちのビームライフルのみで狙撃するという高難度の状況の中射撃が苦手なルナマリアであれば仕方ないとも言える。
終盤で、遂に本物のラクスが表舞台に姿を見せた事で騒動が起きてしまうが、「ギルバート・デュランダルの示す道こそが正しい」とするレイの言葉に何も言い返すこともできなければ、真実を話すこともできず、それどころか死亡したと思っていたアスランやメイリンが生き延びてアークエンジェル隊と合流していたことを報されて動揺する。
宇宙に上がった後のレクイエム攻防戦ではブラストインパルスで出撃。廃坑から単機で内部に進入してレクイエムのコントロールルームの破壊に成功し、ジブリールも討たれた事で連合との戦いに勝利するが、デュランダルがデスティニープランの導入に動き、しかも武力を使った強硬手段に出た事で状況は一変。
ミネルバ隊を含めた前線の兵達の大半が気持ちを整理できないままオーブ軍とクライン派の同盟軍と戦う羽目になり、ルナマリア自身はメサイア攻防戦にて戦禍の中でメイリンがエターナルに搭乗している事に気付き、尚且つメイリン(彼女はこの時点で既にデュランダルの暗部を目の当たりにしていた事で、姉とは逆にプランに反対する迷いは一切無かった)から真実に目を背けてラクスを討とうとしていると制止され、その問いに答えを返せないまま、エターナルの直擁機ドムトルーパーに攻撃され、やむなく一時撤退。
デュートリオンチャージ後に迷いを抱えたまま鉢合わせたアスランのインフィニットジャスティスに挑むも、パイロットの技量差によりライフルごと右腕を斬られ、更には脚部を破壊されてしまい、機体を中破に追い込まれる。が、直後に駆け付けたシンにより窮地は脱する(最もアスランにルナマリアを討つ気は無かったろうが)。
しかしアスランとシンのぶつかり合いを傍観する中、迷いながらも戦い続け、精神的に追い込まれて劣勢になってゆくシンを見るに耐えかね、機体を強引に割り込ませて戦闘を止めようとする。次の瞬間、妹やステラ、そしてフリーダムの幻覚を見たシンに危うく撃墜されそうになるが、アスランが間一髪のところでデスティニーの攻撃を防いだことで悲劇は免れた。
その後は撃墜され月面に墜落したデスティニーとシンを追い、そこでシンを救出し戦闘終結を迎えることになった。その際、オーブへのレクイエム発射が阻止されたことに涙を流すシンに対し、同じく涙しつつも安堵の表情を見せているなど、最後まで彼を気遣っていた。
戦後、アスランやメイリンとの再会を経て(描写こそ無いが、ミーアの死を含め、自分達の知らない所で起きた事件を知らされたのは確実)シンと共にオーブの慰霊碑を訪れ、そこでキラやラクスと初めて対面し、世界の為に手を取り合う事を誓い、和解する。
その後はシンと共にオーブ軍に出向。
2年後の『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』では世界平和監視機構コンパスに参加。ユーラシア連邦から独立した国家「ファウンデーション王国」の要請からブルーコスモス掃討作戦に従軍するが…
容姿
赤い髪をショートにした快活な美少女。
軍服を自分の手で改造しており、ピンクのプリーツに黒いニーソックスというスタイル。
その絶対領域は宇宙空間でのローアングルでも鉄壁を誇った。
フィギュアでは紺色のパンツを着用していた事から、「見えても平気なブルマを着用している」と推測され、「ブルマリア」の愛称がついた(詳細は当該記事にて)。
スタイルも良く、イラストやフィギュアによっては巨乳になっている。
作中でもメイリンよりウエストが細く(17話でシャワー浴びている最中にこっそりミニスカートを着ようとしたが入らず)、胸が大きい描写がされている。
放送から19年後の2023年9月にメガハウスより原作では実現しなかった水着コスチュームのフィギュアが販売された。
『FREEDOM』ではタイトスカートに変更。
搭乗機
『DESTINY』
パーソナルカラーである赤に塗装されたルナマリア専用ザクウォーリア。
劇中では主にガナー装備で出撃し、ミネルバの甲板から上空のMSを狙撃した。一応当てていることも多く、射撃が苦手といえど全く活躍できなかったわけではない。
PHASE-28にてムラサメの攻撃により機体が大破、コックピット内部も故障して爆発しルナマリアも怪我を負ってしまった。この戦闘ではレイのザクファントムやアスランのセイバーも大破しており、損傷度や資金面を鑑みて修復不能と判断され失われた。
シンがデスティニー、レイが(アスランが脱走したこともあり)レジェンドを受領し席の空いたインパルスをルナマリアが受領。
主にフォース装備で出撃。ヘブンズベース戦ではソード、レクイエム攻防戦ではブラストを使用した。
メサイア攻防戦でインフィニットジャスティスの攻撃で中破、その後撃破され月面に墜落したデスティニーを追って月面に着地、そこでエネルギー切れとなり終戦を迎えた。その後デスティニーと共に放棄された。
『FREEDOM』
コンパス所属後、ヤマト隊の一人となった彼女の新たな機体。やはり赤色に塗装されている。
最終決戦にインパルスに乗る事になり、代わりにヒルダが搭乗する。
最終決戦に際し搭乗することとなる、インパルスの復元・改修機。改修に伴って機体色が変化した。
機体の存在は早い段階で明かされていたが、活躍自体は終盤であるため、後述及びリンク先でのネタバレ注意。
外部作品
ガンダムEXVSシリーズではルナマリア専用のガナーザクウォーリアのパイロットとしてプレイアブルキャラクターとなっている。射撃性能が良く、後衛としては比較的優秀な機体であるにもかかわらず、戦闘中に度々「あたし、射撃苦手なのよねー。」とつぶやく様が若干シュールだったため、一部でネタになっていた。(射撃が苦手かどうかはプレイヤーの実力次第であったのも拍車をかけている)
また、Gジェネレーションシリーズ等のゲームでは、射撃よりも格闘に関するステータスのほうが高いという扱いをされることも在る。
スーパーロボット大戦Zでは命中率関係の精神コマンドがあるが、命中率を100%にする「必中」の消費SPが高く設定されており、30ポイントも消費してしまう(平均値は15~20。しかも命中率関係の精神コマンドはこれしか覚えない)。おかげで「必中30」が代名詞になってしまった。
以降の作品でもしばらく必中関連のネタが定番化してしまう(「エースボーナスで必中が自動でかかるようになる≒必中が死に精神化する(第2次Z再生篇)」「必中より先に必中の効果が含まれている愛を覚える(K)」等)が、その後はネタ関連は薄れていき、実用性を兼ね備えるようになっていった。
なお、ルナマリアの真の問題はスーパーロボット大戦K以外では回避系の精神コマンドを一切習得しないことで、ラインナップは全体的にスーパー系と見間違うような耐久寄りとなっている。
トライアタックでは「先の大戦の英雄ならやれるわね?!行くわよ!」とキラ・アスランを気圧す場面も。
なお、第2次Z再世篇では結婚発表の後に作成された事もありシンとの関係をクローズアップされ、ギアスシナリオの「アッシュフォード・ラプソディ」ではシンの「俺たち…もう恋人同士だろ」の発言を受け肯定。
これ以降の作品ではシンのデスティニーガンダムとルナマリアのインパルスガンダムの合体攻撃・共同攻撃が用意されるケースが増えた。
またUXでは声優ネタで中の人の結婚報告の際に使った台詞がゲーム中で使用されている。
Gジェネレーションシリーズ
『PORTABLE』にデビューして以来、着実に参戦。
『WARS』からは、作品を超えた機体の装備の特殊セリフ(ファング、トランザムなど)も発する。
関連イラスト
DESTINY
FREEDOM
関連タグ
ファンからの呼び名
カップリングタグ
他のガンダム作品の関連キャラ
シャア・アズナブル(機動戦士ガンダム)……『赤い彗星のシャア』の異名を持つ。赤いザクに乗るという共通点がある。
類似人物
エアリス・ゲインズブール(ファイナルファンタジー7)/両儀式(空の境界):「声が同じ」、「シンの声優である鈴村健一氏が演じた男性キャラと深い絆で結ばれた」共通点を持つ。
ネタバレ注意
「…シンのバカ……ガキ。」
映画特典の小説『月光のワルキューレ』では、彼女のザフトアカデミー時代が描かれた。その際彼氏がいたのだが同期のアグネスに寝取られ、その後ギクシャクした関係が続いている。
ファウンデーション王国との作戦時は母艦のミレニアムで待機していたが、突然ユーラシア連邦から発射された核ミサイル迎撃の命を受け出撃。その際飛行しているミサイル先端(=誘導装置及びニュートロンジャマーキャンセラー部分(※1))のみを破壊し、核爆発させることなくミサイルを撃ち落としている。
(※1)SEED世界では地球のあちこちにニュートロンジャマーが存在し、核兵器及び原子力発電などが使用出来ない状態となっている。その為核兵器には使用可能にするニュートロンジャマーキャンセラー搭載が必須であり、逆にここさえ破壊できれば、核兵器を不発に終わらせることができる。
だが、時間差で飛来してきた2発目は首都直上へと軌道を変え、空中狙撃を試みたものの距離や角度の都合で迎撃が間に合わず、止むなく水中に潜って着弾の衝撃から逃れた。
ファウンデーションの国土が核で焼かれるという最悪の作戦失敗の後、ミレニアムクルーと共に一旦オーブへ寄港し、事後調査で行方不明になっていた友軍機の残骸が発見されたことを聞かされ、シンも犠牲になったのだと思い込む。
世間がファウンデーションによるデスティニープラン承認要求やプラント本国のクーデターで混乱する最中もシンの部屋で独り悲嘆に暮れていたが、ある夜に艦内でガス漏れの警報が鳴り響き、咄嗟に銃を持ち出し廊下に出る。
途端、「動くな」と侵入者の一人に背中に銃を突きつけられるも、隙をついて投げ飛ばして形勢逆転。
しかし、その正体は死んだと思っていたシンだった。アスランの手引きでターミナルに匿われていたが、ファウンデーションの陰謀を知る以上表立って動くことも生存を伝えることもできずにいたのである。
「バカ…!」
生きていてくれた安堵と連絡一つせず心配させた挙句に偽装ハイジャックへ付き合わせて驚かそうとしたことへの怒りが入り混じった結果、号泣しながらハグ→往復ビンタ(計9回)→抱きついてさらに号泣という、普段の毅然とした態度からは想像もできないリアクションに、やられたシンも、その様子を見たヒルダも困ってしまった。
最終決戦ではインパルスSpecⅡに乗り換え、シンと共にミレニアムの護衛をしながら進行上にいたファウンデーション艦隊の相手をしていたが、ファウンデーションに寝返ったアグネスのギャンがブラックナイツに随伴して参戦し、相手をすることになる。
アグネス「私ばっかり…なんで上手く行かないの!?」
「それ……本気で言ってる?」
アグネス「アンタなんか…好きでもないあんなチンクシャと付き合って、結構良い目見てるじゃない!」
「はぁ?好きだけど。悪い?」
上述の会話で今まで自分とシンの関係を自分勝手に解釈していたアグネスに、自身のシンへの素直な愛を恥じらいもなく示して間違いを正し、女としての格の違いを見せつけた。
最終的にギャンを戦闘不能に追い込み、アグネスは月面に不時着する。嘗て自身の彼氏を寝取り、自分達を裏切ったアグネスに対しても手を差し伸べており、その出来た人間性が描かれていた。
- 時に一部の観客には「アグネスの本命はルナマリアなのでは?」と思われているが…まさかね。
なお、中盤でシンと一夜を共にしようとする気概を見せたことを仄めかす場面があるが、どうにも上手くいかなかった模様。その証拠にシンがミレニアムの甲板でため息をついてひどく落ち込んでいた。(※2)
(※2)とはいえ王宮でのパーティでアグネスとの会話でルナマリアが焦って急かそうとしたというのも否定できない。
バカでガキなシン(※3)相手ではまだまだ苦労しそうだが、頑張れルナマリア。
(※3)シンも13歳(地球連合軍のオーブ侵攻がコズミック・イラ71年6月15日)の時に家族全員を亡くしたショックで「その時から情緒の成長が止まっていたのでは?」と指摘するファンもおり、一概に彼の責任とは言えない所がある。
一方で劇場版時点でシンはまだ17歳なので、その点で見ると別段おかしい素振りでもなく、むしろこれがシンの素だろうという意見もある。