解説
Bungieが開発したFPSゲーム『Destiny』及び『Destiny2』の登場人物。ハンターバンガードという役職を持つが、当人は冒険心を抑えられないトレジャーハンター。しかしながらその過去はなかなかに過酷なものだった。
外見・特徴
まずケイド6を語るうえで重要なのは、その外見はエクソと呼ばれるロボットフレームで構成されていることである。このエクソは黄金時代に開発された戦争用の兵器であるのだが、このエクソは生きた人間を媒介としている。より正確には生きた人間の精神をエクソフレームに移し替えることで誕生する。その際に人間の時の記憶をすべて失い、名前の後ろに数字が付くようになる。この数字は再起動するたびに更新されるがその都度記憶を失っていくこととなる。このため、ケイド6は6回再起動を行ったこととなる(7度目の再起動には否定的であった)
ハンターとしての彼は常にクロークを身に纏い、黒めの服で相棒であるハンドキャノン『切り札』を使用。そして生涯、彼はソーラーパワー以外を使用しようとはせず、そのためゴールデンガンの名手でもあった。ちなみに切り札を使う際、彼はプレイヤーが使えない構え方で速射している。
経歴
エクソになる前の彼に関する記録はほとんど残されていないが、エースという名の子供がいた、という可能性があるだけである。そしてエクソになった後はエウロパの黄金時代に建設されたエクソの研究所である人物の用心棒をしていたという証言が確認されている。
その後、彼がどのような人生を送っていたのかについてはわかっていない。彼はサンダンスというゴーストによってガーディアンとして蘇生されたのだが、人間時代はおろかエクソとして活動していた記憶すら有していない。その後紆余曲折を得て、人類最後の砦であるシティにたどり着き、ハンターとして活動しているうちにハンターバンガードの前任者アンダル・ブラスクとの賭けに負けてハンターバンガードに就任した。
その後はゲーム内本編で描かれるような活動を行っており、プレイヤーにはバウンティを提供したり、コミカルな演出で人気を博した。実際にゲームをプレイする際、ハンターの数が突出して多いのだが、これはケイド6がハンターであるため、彼と同じハンターを目指したプレイヤーが多かったためである。
しかしながらDestiny2のDLC『孤独と影』の本編冒頭のミッションで彼はアウォークンの王子ユルドレン・ソヴに殺害されることとなる。その際に切り札も奪われ、プレイヤーはケイド6の復讐と、奪われた切り札を奪還するための活動を開始する。
その後は各キャラクターたちの間で断片的に語られる程度であり、次第にその存在が希薄になっていったのだが、DLC『最終形態』にてトラベラー内部の空間『ペイルハート』で肉体を取り戻していた。その肉体はトラベラーの光で構成されているが、生前の記憶を有している。だがソーラーパワーを使用することもできず、サンダンスも失っていたため蘇生も不可能という状態であった。それでも様々な形でプレイヤーをサポートし活躍した。
最終的に彼はプレイヤーのゴーストを蘇生するため自身の肉体を構成する光をそのゴーストに注ぎ込んで蘇生させるために自身の命を捧げることとなる。
「お前は俺のお気に入りだってこと、忘れんなよ」
これが、ケイド6最期の言葉であった。
その後、長きにわたり空席となっていたハンターバンガードの席は、ガーディアンとして蘇生されたユルドレン・ソヴ、ガーディアンの名前として、クロウと名乗るアウォークンの男性が就任することとなった。