概要
ガンダムのプラモデル、通称ガンプラを題材としたゲーム。通称「ガンブレ」。
キャッチコピーは「常識を壊し、非常識に戦え」。
プラモ狂四郎を祖とする自分で作ったガンプラで戦うプラモシミュレーターをゲーム内で擬似的に再現している(ゲイジングバトルやガンプラを題材とした他のメディアとは違い、実際にプラモをスキャンする事は出来ない)。
本作の最大の特徴はガンプラをカスタマイズできる事であり、頭・胴体・腕部・脚部・バックパック・射撃武器・格闘武器の他、装備したパーツに基準したオプション武装やEXアクション等を組み合わせ、自分だけのガンプラを作り出す事が出来る。
ただし、取り付けられるパーツやスキルは、それらに設定されているコストをOSのキャパシティに収まるように設定しなくてはならない。キャパシティはOSのバージョンアップを行う事で増やす事ができ、OSのバージョンアップはミッションを繰り返す事で行われる。
また、カラーリングの変更や表面処理、ウェザリングやデカールによるディテールアップも可能。
各種パーツはショップで手に入れる他、敵を倒して入手可能であり、入手した際は必ずランナー状態でストックされ、パーツを「制作」する事でゲームで使用可能となる。
パーツの性能は制作時に付けられるグレードに応じて上下する。グレードが高いパーツ程性能が上がっていき、これにより、ジムやザクであってもパーツの質によっては十分に戦えるだけの可能性を秘めている。
性能の高いパーツを作る場合、ガンプラの工作技術を表すビルダーズランクが高ければ高い性能のパーツを作る事ができ、ビルダーズランクはパーツを制作していく事で上げる事が出来る。
また、色付きのランナーも高い性能を弾き出しやすい。
プラモを主題に置いたゲームという事で、ゲーム中には1/144、1/100、1/60スケールのガンプラが登場。プレイヤーは1/144、1/100スケールのガンプラをカスタマイズする事ができ、1/60スケールはミッション中のボスとして登場する。
戦闘を行うステージも「ジオラマ」という設定となっており、アクシズ風の宇宙要塞やジャブロー風のジャングル、キリマンジャロ風の雪山の他、カジノ台やプラモの制作部屋、果てはお台場のダイバーシティ東京といったこれまでのガンダムゲームに無いステージで戦う事が出来る。
また、戦うのがプラモという事もあり、戦闘でダメージを負うと各部のパーツが外れ、機能障害を起こす事もある。外れたパーツは回収すれば再度使用可能となる。
このゲームでは、本来であればパーツの規格が合わないために実際に完成させるためには大幅な改造が必要である組み合わせであっても、過度のパーツ同士の干渉が発生しなければ(キュベレイ系のアームやダブルオーライザーのバックパックなど大型のパーツで発生しやすい。ほんの少し重なるくらいならシステムがごまかしてくれる。)完成させることが可能で、見栄えは悪くなるがHGとMGの混在も可能。ついでに現実には存在しないガンプラや稼働関節が少ないベストメカコレクションに近いガンプラもHG、MG仕様で登場する。今では入手が不可能、ないしは困難となっているものもあるのでそういう機体を好むプレイヤーにとっては歓喜ものであろう。
但し、変形機能はガンプラでもZガンダムやムラサメなど一部パーツを専用のパーツに差し替える必要があるものもある故か、或はシステムが複雑化しすぎる為か、はたまたあっても使う機会がないだろうということかカットされている。仮にあっても純正でなければ恐らく変形できなかったであろうからやはり不要か。
他にも登場機体に偏りがあり、たとえばガンダム0083やガンダムF91からは一機も登場しておらず、ほかにも前後左右に当たる機体(ダブルオーは出るがエクシア、ケルディム、アリオス、セラヴィー、リボーンズガンダムは登場せず、デュナメスとキュリオスはフェイクガンプラとして敵で、ヴァーチェは足だけ登場)や兄弟機であるガンプラ(フリーダム系は出るがジャスティス系が出ない)が登場しない、登場はするがパーツだけ登場(たとえばガンタンクは頭部だけ、GN-XⅢとエピオンは武器だけ、ヴァーチェとGNアーチャーは足だけ)などと好きな機体が出ないという可能性もある。
そして、パーツのくくりも若干大まかで、左右の腕パーツをそれぞれ別の機体にする(ソードストライクの左腕とランチャーストライクの右腕を組み合わせる)ということができず、ほかにもパーツ同士を組み合わせてオリジナルのパーツを作る(たとえば、ヴェルデバスターガンダムの腰パーツとイージスガンダムの足パーツを組み合わせる)ということもできない。
そのため、プレイヤーからは「登場機体が少なすぎる」、「中途半端に常識に囚われている」、「俺ガンプラを作れると謳っていながら作れない」と良作であるがゆえにその不足点を惜しまれている。