CV:中村悠一
「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことは、手短に」
概要
神山高校1年B組の男子生徒。本シリーズにおける語り手。探偵役も兼ねるという作中演出の都合上、所謂「信頼できない語り手」に該当する。
洞察力と推理能力に優れるも、いつの頃からか「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことは、手短に」をモットーとする省エネ主義者を自称するようになる。小学生時代のとある体験からであり、本来は頼まれると断れないタイプであったことが「長い休日」からうかがえる。また「鏡には映らない」では見えない部分でのフォローや気配りが出来る人物であることが描写されている。
部活の盛んな神山高校においても当然、それらには興味を示さなかったが、古典部OGである姉の折木供恵の強い勧め、もとい指令で、廃部寸前だった古典部を存続させるべく部室へと赴く。窓辺に好奇心の猛獣が佇んでいるとも知らずに……。
一足先に古典部員となっていた同学年の千反田えるに洞察、推理力を見込まれ、入部後は事あるごとに彼女の「気になる」事柄を推理し、解決に導く羽目に。
その能力を評価されながらも、本人は偶然訪れる閃きだと頓着しない。省エネのためには脅迫まがいの鎌掛けも厭わず、えるの質問攻めにいい加減な返事をするなど、あまり良心的とはいえない態度もとる。
福部里志とは中学時代からの友人で、性向から何から言われ放題だが、彼の無駄に手広い知識には感心……もとい呆れている。伊原摩耶花とは小学校からの腐れ縁で、こちらはあまり得意な相手ではない。
高校で初めて顔を合わせたえるは、奉太郎の信条たる省エネ主義の敵でしかなかったが、時間を共にするうちに彼女の立場やその背景にも思いを巡らせるようになり、アニメ版の最終回にあたる「遠まわりする雛」では、恋と呼ぶべき感情を自覚することとなる。
学業成績は平均点レベルで、雑学などの教養はやや乏しく、時に勘違いから的を外れた発言や行動をすることがある。部室ではおとなしく読書していることが多い。一軒家に父、姉と暮らしているが、作中で母親の存在は描かれていない。
彼を「ほうたる」と呼ぶ読者もいるが、これは作中における彼自身のあるケアレスミスに由来する。
誕生日に関しては、原作でも明示されていないものの、4月28日だと推測されている。
関連イラスト
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ライデン(「手作りチョコレート事件」で、里志と「電脳戦機バーチャロン」で対戦した時に使用)