神さまの言うとおり
かみさまのいうとおり
概要
別冊少年マガジンにて金城宗幸原作・藤村緋二作画により2011年3月号から2012年11月号まで連載された漫画。単行本最終5巻が2012年12月発売。
なお2013年1月より「神さまの言うとおり弐」として週刊少年マガジンで連載開始。現在5巻まで発売。
単行本一巻帯のキャッチコピーは「生きる。」
2013年10月16日発売の『週刊少年マガジン』46号にて、2014年秋に第壱部が実写映画化予定であることが発表された。
あらすじ
第壱部
高畑瞬がこの世に生を授かって16年。ごく普通のありふれた高校生として粛々と、つつがなく平穏な日常を生き続けてきた。今日もいつもと同じような時間を過ごし、いつもと同じような退屈に気を倦ませている筈だった。
不意の出来事だった。授業中、瞬たちの目の前で教師が死んだ瞬間、日常の全ては断ち切られた。何者が、どのような手段で、何の目的で仕掛けたのか、何も分からぬまま死のゲームに放り込まれる瞬とクラスメイトたち。生も死も、ただゲームの無情な結果としてしか意味を持ち得ない理不尽の中、瞬たちは生きるためにあがき続ける。だが、辛くも繋ぎとめた生の安寧も長くは続かない。ゲームは誰もが知らぬ彼方から現れ、事態はその意味を知るよりも早く進みつつあった。誰もが計り知れぬ先へと向かって…。
第弐部
青山仙一と明石靖人は同じサッカー部に所属する小学校以来の親友同士。大学進学を控えた冬のある朝、青山と明石は進学後もサッカーを続けるか否かで大喧嘩してしまう。2人はかつて地方大会の決勝戦で勝利を逃したという苦い過去を抱えていた。勇気を出して挑み敗北の原因となった青山、立ち向かうことに臆して勝負から逃げた明石。その過去を克服させるかのように試練は降りかかる。青山にはもう一度勝利のチャンスを与えるかのように、明石には一度は逃れた試練に立ち向かわせるかのように。それぞれの「生きる」資格を懸けた戦いが始まる。(ウィキペディアより引用)
登場人物
こちらの項目では名前が判明している主要キャラクターを羅列するが、流石に生死如何しか紹介出来ない人物は割愛。
なお、物語の重要なネタバレ、キャラの生死は記述しない。
メインキャラクター
第壱部の主人公。
瞬の幼馴染で、第壱部のヒロイン。
第壱部に登場。瞬の相棒的存在。暴力で自分の生を感じるサイコパス。
- 明石靖人(あかし やすと)
第弐部の主人公。
- 持田涙(もちだ るい)
第弐部のヒロイン。明石に想いを寄せる。
- 丑三清志郎(うしみつ きよしろう)
第弐部に登場。明石の相棒的存在。世界が滅べばいいと星に祈るバイセクシャル。
- 青山仙一(あおやま せんいち)
第弐部に登場。東京都播磨生高校の3年。明石とは親友同士でサッカー部のストライカー。1年前の地方大会の決勝戦のPKに挑んだが敗れ、そのことを気にしている。学校で行われたゲームに巻き込まれ、明石と和解できないまま離れ離れとなる。
第弐部の序盤に「だるま」をクリアし、クラスで1人生き延びるが、それ以降は「欠席者」である明石を軸に物語が展開され、それ以降の「出席者」のゲームについては第壱部と内容が被るため、主に中継で少しだけ描写される程度である。
第壱部では名前のみ登場した。
第壱部「だるま」~の登場人物
アヤちゃん
瞬のクラスメイト。ショートカットの美少女でクラスのアイドル的存在。
佐竹(さたけ)
瞬のクラスメイトで友人。メガネ。アヤちゃんに好意を抱いている。
吉川晴彦(きっかわ はるひこ)
2-D。背が低く、唇を突き出した猿を思わせる顔つき。バスケを愛し、3Pシュートを得意とする。
「かごめかごめ」~の登場人物
三神(みかみ)
巽高校3年。三白眼の強面だが性格は良く、瞬に「仲良くしよう」と声をかける。
城崎優(しろさき ゆう)
有名進学校の唯一の生き残りで、冷徹な顔つきをした美少年。ルービックキューブを目にもとまらぬ速さで完成させてみせた。このゲームを馬鹿が駆逐されていくのが堪らないとのたまう。
平井翔子(ひらい しょうこ)
第壱部のヒロインその2。都立牛尾女子高校1年生。パーマをかけた黒髪ロングの美少女で、グラビアアイドルばりの巨乳。病院で発生したゲーム「こけし」において瞬と出会い、以後行動を共にする。大人しくも度胸は強い。マイブームは紅茶。
奥栄治(おく えいじ)
都立大天道学園3年。趣味筋トレだけあって高校生とは思えぬ英語力。ノリがよく、仲間思いな頼れる少年である。
秋本・クリストファー・健人(あきもと クリストファー けんと)
都立大天道学園3年。何かと運がよい。また、人を苛立たせる天才。
通称クリス。大きく丸々と太った体の少年で、並外れた大食漢。空腹の状態で時間を推測できる「腹時計」の特技を持つ。アメリカ人の祖父を持つ生い立ちから英語を交えて話すのが特徴。性格は温厚だが、かなり呑気。栄治とは同じ高校の同級生同士。
立方体から生還してからは「神の子」の1人として名を馳せ、ダイエットした後イケメン歌手「クリスタルA」としてデビューする。スポンサーの宣伝のため「うんどうかい」に参加する。
前田小太郎(まえだ こたろう)
盤田院高校1年。こけしに変えられていたところを秋元に救われた。クイズ、パズルが得意。小柄できのこ頭。
真田ユキオ(さなだ ユキオ)
ほとんど同じ顔の兄がいる。冷めた性格で表情がほとんど変わらない。異常な身体能力を持ち、「綱引き」では余計なメンバーを排除し、兄と二人きりで次々とクリアしてみせた。
「うんどうかい」~の登場人物
影裏章太(かげうら しょうた)
13の箱の生還者。頬に大きな傷があり、猪突猛進タイプ。誠実そうな顔つきをした、正統派主人公を思わせる好青年。
冠城敬宏(かぶらぎ たかひろ)
13の箱生還者。鋭い目つきが特徴。俊足の持ち主であり、道生の友人。
瞬達には本性を隠していたが、実は自らが生存することを優先し、仲間(しかも身体的な弱者)ですら犠牲にすることも厭わない性格。
大熊正史(おおくま まさし)
13の箱生還者。肥満体型で足が遅い。BOMBERなどと書いてあるTシャツを着ている。
平野道生(ひらの みちお)
13の箱生還者。頭脳派で、ガリ勉と評される。小柄で老人のような雰囲気。
板東純子(ばんどう じゅんこ)
34の箱生還者。左側頭部を刈り上げた、泣き黒子と意志の強そうなツリ目の特徴的な少女。
「どきょうそう」での瞬の走りを認め、「濡れたよ」と称賛する。
第弐部「まめまき」~の登場人物
星川芽衣(ほしかわ めい)
静岡の白葉女学園2年。気分屋で惚れっぽく、明石や丑三に自分の胸を触らせたりと積極的な描写がある。
「豆まき」から明石・涙・丑三と共に試練を乗り越え、明石に対して積極的にアプローチをかけ続けている。
原海(はら かい)
石川出身の高校3年。肥満体型で普段はおどおどとしているが、興奮しやすい性格をしている。興奮すると「ラァァイ!」と独特な叫び声を上げる。仲間内ではフルネームの「ハラカイ」がそのままあだ名となっている。
明石達と共に「豆まき」をクリアした後「あやとり」の試練に参加するが、暴力で仲間を服従させて強引に突破してから性格が豹変。他者に対して攻撃的になり、神の力を得るため試練に対して肯定的になる。
網走洋平(あばしり ようへい)
大阪出身の高校2年。ダジャレ好き。鬼の試練が「まめまき」だと分かった後、豆を独占して、自分が地位と女を手に入れようと目論む。
ハラカイの変貌とその後に、大きな影響を与えることになる人物。
柘植まさみ(つげ まさみ)
「まめまき」で理科室に集まったメンバーの1人。山で育ったため目がいいが、視力が良すぎるために普段は専用の眼鏡をかけている。訛りがひどく、最初それを恥ずかしがり話さなかった。眼鏡を取るとなかなかの美少女。
「あやとり」の試練をハラカイの暴力に引きずられるような形でクリアし、それ以後ハラカイに逆らえないでいる。
ミツバ
明石とは別のグループにいた、シニョンが特徴的な少女。仲間と協力して「まばゆ~い」鬼を撃破する。「まばゆ~い」鬼を倒した後で明石達と合流する。
「いすとり」の試練に生き残るが、好意を寄せていた少年が死んだため、告白できなかったことを後悔した。その後、「七不思議」においてシャイナー・紫村を盲信するようになり、紫村のことを否定する明石に対して「地堕人」と罵った。紫村を信じ、彼が神になれば、死んだ仲間が生き返ると思い込んでいる。
「すなとり」~の登場人物
夏川めぐ(なつかわ めぐ)
「すなとり」での南山チームの1人。黒髪ロングのクールな美少女。通称ナツメグ。
自分が生き残る確率を上げる為に「すなとり」のルールに誰よりも早く気づきつつも、明石を見殺しにしようとするなど協調性の無い場面が目立つが、根っからの冷血女というわけではない。
「完璧人間」を目指すがゆえに高慢な態度をとるが、高校1年の秋に行われた合唱大会の際、自分(指揮者)以外のクラスメイト全員が欠席したことがきっかけとなり学校へ行かなくなった。それ以降、自分の存在意義を見出せずにいたが、明石のフォローにより心を開くようになる。
「すなとり」やその後の試練を経て、明石を気に掛けるようになるが、涙が明石に好意を抱いていることを悟り、葛藤している。また何故かパンツを穿いてない。
西野・スーザン・花(にしの・スーザン・はな)
「すなとり」での南山チームの1人。通称スージー。眼鏡をかけた出っ歯の少女。数字に滅法強く、国際数学オリンピックアジア7位の実績を持つ。
鳳哲也(おおとり てつや)
「すなとり」での南山チームの1人。日本一大きい病院と言われる『鳳病院』の院長の息子。
表面上では医学的知識のある冷静な少年を装いつつも、実は「すなとり」の時からナツメグの肢体に目をつけており、「手術(オペ)りたい」「服を切り裂いて触診したくなる」とカッターナイフを懐に忍ばせながら考える危険人物である。
戸呂井アキラ(とろい アキラ)
「すなとり」での南山チームの1人。大柄で強面の少年。芽衣に一目惚れしており、芽衣に暴力を振るわれたことがきっかけでマゾヒズムに目覚める。「すなとり」の試練ではチームの纏め役になるなど一見頼りになる人物に見えるが、実は怪談や暗い場所が酷く苦手という欠点がある。
小浜来々留(こはま くくる)
「すなとり」での北山チームの1人。小麦色の肌の女の子。レズビアンであり、涙に好意を抱いていた。「(後に嘘と本人が言うが)父親を殺した」と告白する。
末成浩樹(すえなり こうき)
「すなとり」での北山チームの1人。双子の兄。代々陰陽師である実家の跡取り息子。
末成大樹(すえなり だいき)
「すなとり」での北山チームの1人。双子の弟。
「学校の七×七不思議」~の登場人物
紫村影丸(しむら かげまる)
「いすとり」チームのメンバー。やや長めな髪が特徴の美少年。自らを「光導者(シャイナー)」と名乗り、セイン・カミが欠席者に課した試練を唯一クリアして「神の力」を手に入れ、自分を信じるものを生き返らせることができるとして、「いすとり」チームの生き残りメンバーを支配している。
愛甲龍臣(あいこう たつおみ)
「いすとり」チームのメンバー。髪を立てた不良で紫村の右腕的存在。「暴禦士(ボウギャー)」を名乗る。
他の信者達の紫村への信仰心が揺らいだ時でも、彼だけは紫村を疑わなかった。紫村と同じベッドにて、下着一枚同士で寝起きしている描写がある。
その他
神小路かみまろ(かみのこうじ かみまろ)
全ての事件の黒幕。痩身長髪でなぜか全裸。「今世紀の神」を名乗り、生き残った子供たちを「新世紀の神」と呼ぶ。
超常現象を操り、スーパーファミコンのコントローラーに似た機械でゲームを管理している描写がある。電波ジャックで立方体でのゲーム状況を中継して、生還者を崇拝する社会風潮に拍車をかける。また、死のゲームを行うことで新世紀の神の選別を行っている。
元は幼少時に両親を亡くしたごく普通の人間だった。事件を起こす前、あるイベントでタクミと対面したことがある。
セイン・カミ
「ごみ箱学苑」の理事長を名乗る少年。欠席者たちを「ごみ箱」へ集めゲームを主宰する。陽気な性格で見た目通りに子供染みている。大声で人を殺すこともできる。なぜか、かみまろの描いた同人誌を所持している。
榎田拓海(えのきだ たくみ)
引きこもりの高校生。元は暴走族のリーダーを務めた筋金入りの不良だったが、虚無的な現実の世界に絶望していたところに二次元の世界(の萌え)と出逢い、そのままオタクとしてのめり込んでいった(母親はそれを黙認している)。過去にかみまろと面識があり、彼が描いた同人誌を所持している。
学校を欠席したことでゲームを逃れ「にの」に訪問されるが、家族を理由に言い逃れゲームには参加しなかった。立方体のゲームが全て終了した後、殺人ゲームの報道でかみまろが黒幕であることを知った後、かみまろの同人誌が殺人ゲームに由来している事実に気づき、独自に事件の真相を突き止めようと奔走する。
六手進一(ろくて しんいち)
丑三のかつての同級生であり、初めての友達である少年。通称「六ちゃん」。
無鉄砲かつ型破りな性格で、スケートボードに乗ったまま転校初日に教室に飛び込んだり、当時嫌われ者だった丑三に「友達になろう」と声をかける変わり者である。
高校1年生の冬に丑三のクラスに入ったが、実は不治の病に侵されており、丑三にプラネタリウムを見せられた日に初めて「死にたくない」と泣きじゃくった。
転校から半年後、彼は誰にも別れを告げることなく旅立ったが、最後まで精一杯輝き続けた彼の生き様は、丑三の心に強く残ることとなった。そして一人残された丑三はその後、六手のような「一等星」と再び巡り会うべく「にの」の背中に乗る。
試練
世界中の15歳 - 18歳の子供たちが巻き込まれた理不尽な死のゲーム。ゲームの特徴としては『場を問わず何の前触れもなく始まる』ことと『クリア条件のみが提示される』こと、『ゲーム会場となった場所は脱出不可能な閉鎖空間と化す』の3つが挙げられる。さらに、表向きのルールに加えて多くのゲームに裏ルールと言えるものが存在する。
また、ゲームのモチーフとなる物の名前がしりとりで繋がっているが、これはかみまろがタクミに売った同人誌に由来しており、「だるま」~「うん」と「うんどうかい」のゲーム内容に対応した同人誌がそれぞれ存在する。行われるゲームは国ごとに違っており、ここでは日本で行われたゲームについて記述する。
出席者の試練
第1ゲーム「だるま」
終了条件:おしたならおわり
ゲーム内容:だるまさんがころんだ
各クラス単位で行われるゲーム。胴に「勇気」と書かれた謎のダルマと「だるまさんがころんだ」で勝負する。このだるまは、教師の頭部から突如出現した。
ルールは通常の「だるまさんがころんだ」と同じだが、動いて負けとみなされた者はビームで身体を吹き飛ばされ排除される(光線が視認できないので、一瞬で身体の一部が吹き飛んだかのように描かれている)。本体の後ろにはタイマーとボタンがついており、タイマーが0になる前にボタンを押して停止させた者が勝者となる。
変則的な「だるまさんが転んだ」のテンポにも臆さず踏み出すことができる「勇気」を必要とする。
第2ゲーム「まねきねこ」
終了条件:ネコに鈴つけたならおわり
ゲーム内容:バスケットボール
各クラス毎の「だるま」の生還者全員がチームとなって参加するゲーム。「変化」と書かれた小判を抱えた巨大な招き猫を相手としたバスケットボール。学校の体育館の天井を破壊して現れたが、どこから落下してきたのかは不明。タイマーの付いたボール状の鈴を、制限時間10分以内に首輪にあるバスケットボールのゴールに入れることでクリアとなる。しかし、ネコは戦車のように動き、生還者たちを前足で踏み潰していくためクリアは困難。
また、ゲーム参加者には全身タイツ状の「ネズミ着」が支給され、これを着た者は優先的にネコから狙われるが、着た者だけがネコの言葉を聞くことができ、クリアのための重要なヒントを得られる。
ネズミ着によって発生する「変化」に気づかなければ突破は不可能。
第3ゲーム「こけし」
終了条件:カギで扉開けたならおわり
ゲーム内容:かごめかごめ、縄跳び
全国108の地区毎に行われるゲーム。端的に言えば脱出ゲーム。廊下の天井に出現した「連帯」と書かれた巨大な扉を開けるためのカギを探す。このゲームのみ、ゲームマスターである物ではなく扉に文字が描かれている。7人揃わないとクリアできないというルール上、生存者同士の「連帯」が必須となる。
この中ではこけしがゲームマスターを務めるいくつかのミニゲームが展開され、失敗した者は死が課せられる。ゲームに参加していない部外者は容赦なく殺される。7人8組の56名が突破した。
えんがちょ
舞台となる病院内を徘徊する強面のこけし「えんがちょ」を回避する。単独行動をとっている生存者は襲われて腕から延びる糸で全身を巻かれてこけしに変えられてしまうが、複数で行動している場合には手を繋いでいれば「えんがちょ」から逃れることができる。なお、この「えんがちょ」はやたら陰湿な性格をしている。こけしにされた生存者は「えんがちょ」の支配下に置かれやや子供っぽい性格となり、他の生存者にゲームを仕掛けるようになる。なお、こけしは宙に浮いたり、妙に長い腕をはやしたりすることができ扉の開け閉めや物を持つことが可能である。こけしになった人間は自身が仕掛けたゲームに敗れれば元に戻ることができる。
かごめかごめ
複数のこけしから遊びに誘われ、受けると発生するゲーム。「後ろの正面誰?」の言葉に対して、外すもしくは時間内で当てられなければ敗北となり殺される。タイマーがないため時間切れと言い終わらないうちに答えれば成功となり、運だけではなく駆け引きや戦略で突破することができる。
当てられた人間が当てる側に回る、という本来のルールの性質のためか、敗北者として人間に戻れるのは当てられたこけしのみ。
縄跳び
2体のこけしによって行われるゲーム。縄は極めて鋭利で、引っかかると即座に切断される。こけしに接触した際の人数で100回飛べば鍵を入手することができるが、1人で参加した場合や途中で死者が出て人数が不足した時はカウントされない。
実は、ルールを強制する能力を持ち合わせていないため、問答無用でこけしを殺してしまえば鍵を入手することができる(あくまでこけしを殺せるほどの能力があれば、だが)。
第4ゲーム「しょうべんこぞう」
終了条件:ひいて全滅せしめたらおわり
ゲーム内容:綱引き
全地区の巨大立方体の内部で行われたゲーム。ゲームマスターの小便小僧は『Oh Yes』をはじめとした英語交じりの喋り方をする。「こけし」をクリアした7人1組のグループ8つが4対4に分かれて、胸に「忍耐」と書かれた小便小僧の股間から伸びたロープで綱引きを行う。
まず、各グループは用意された8軒の建物の中に1組ずつ入り生活を共にする。食糧などもあり、少なくとも生活するのに何の苦もない。なお、この食料は様々な味のボールで、「バカうま」と評されるほどだが正体不明。
不定期に小便小僧から両チーム1組ずつに招集がかかり、それらのグループが綱引きを行う。不定期なため、思うように休息をとることができず、必然的に「忍耐」を必要とする持久戦・消耗戦となる。招集時以外の外出は不可だが、他チームの競技観戦はできる。
ロープの両端は小便小僧の股間に接続されており、相手チームの小便小僧を中央にある「立入禁止(KEEP OUT)」の線を越えて引き寄せれば勝利。敗北したチームのメンバーは全員小便小僧にトゲを撃ちこまれて殺される。また、綱引きの最中に「立入禁止」の線を越えた参加者も、小便小僧に撃たれる。この流れをチームが全滅するまで繰り返す。
第5ゲーム「うらしまたろう」
終了条件:???
ゲーム内容:???
突如綱引きのフィールドから現れた海亀が小便小僧たちに苛められ、それを助けにやってきた浦島太郎のからくり人形によって竜宮城に招かれる。浦島太郎はかなり馴れ馴れしい性格。最初の一連のゲームの中で、このゲームのみ二字熟語が存在しない。それまでのゲームによる疲弊をねぎらうための宴会を行う。
クリアした者は立方体から脱出することができる。
第6ゲーム「うんどうかい」
終了条件:不明
ゲーム内容:運動会
神小路直接観覧のもと、全108個の箱の生還者311名の全員が参加する競技。生存者全員がそれぞれの立方体の元へ招集されるが、参加を拒否した人物は「お仕置き」と書かれただるまによって殺害される。参加者たちは立方体(サイコロ)が転がって出た目に応じて1 - 6年に分けられる。そして各学年をチームとして、最後の1学年になるまで競技を続ける。
実行委員長はフィギュアの「育子」が、実行委員はくるみ割り人形が務める。
どきょうそう
走者は育子が出題した○×問題を解き、○のゴールと×のゴールのいずれかに向かって走る。背後からはくるみ割り人形が追いかけてきて、追いつかれた者は捕食される。誤答側に入った走者はゴールテープで切断され死亡し、最下位の走者もくるみ割り人形に捕食される。
ぜつぼうたおし
学年対抗競技。サイコロで選ばれた2つの学年が棒倒しで勝負する。基本的なルールは通常の棒倒しと同様だが、暴力含めて何をしても許される。制限時間2分以内に相手学年の棒を倒せば勝利。しかし、棒は倒れると爆発し倒した者は確実に死ぬため、誰かが犠牲にならなければならない。
敗北した学年の選手は爆死、又は実行委員に処理され全滅する。制限時間内に決着がつかなかった場合は、両学年の棒が爆発し両学年共に全滅となる。
欠席者の試練
第1ゲーム「まめまき」
終了条件:鬼をすべて倒したらおわり
ゲーム内容:豆まき
欠席者が「にのみやきんじろうそんとく」の像に集められたごみ箱学苑で課せられた最初の試練。「くすだま」の中から出現した鬼たちに「豆」と書かれたカプセルに入っている豆を当てて倒す。鬼たちにはそれぞれ個性や違った能力があり、鬼に捕まった者はその能力で死亡する。(光を発して視力を奪う鬼も存在し、その鬼だけは直接殺害はしない)。
あったか~い
赤い鬼で、能力は「触れたものを燃やす」。チャラ男風な言動が特徴。頭部は3秒間だけ外すことができる。
つめた~い
青い鬼で、能力は「触れたものを凍らせる」。しゃくれたアゴと飛び出た目玉、野武士風の話し方が特徴。
まばゆ~い
桃色の鬼で、能力は「体の前面から強烈な光を発する」。大柄でパンチパーマかつ大仏のような姿勢で、言動も僧侶風。
くさ~い
黄色の小柄な鬼で、能力は「強烈な屁をかます」。この屁は直に吸うと窒息死してしまう程の悪臭。ネットスラングの影響を受けた言動(例「○○笑」)をする。
第2ゲーム「くりすますぷれぜんと」
終了条件:すなとりは1チーム棒を倒したらおわり。あやとりはいち早くほうきを完成させたらおわり。いすとりは不明
ゲーム内容:椅子取りゲーム、山崩し、あやとり
「まめまき」をクリアした98人が「きゅうしょく」の後で外からやってきた阿修羅のように3つの顔を持つ「三択ロース」のプレゼントの中身である「いすとり」「すなとり」「あやとり」の中から先着順で好きなゲームを選択する。各ゲームごとに最大参加人数と最大で生き残ることのできる人数が変わる。各ゲームは三猿が担当。命令に従わない場合は手刀によって体を真っ二つにされ死亡する。三猿は常に気が立っている状態で、横暴な言動をする(ただし「言わ猿」は口を塞いでいるため言葉を発しない)。
なお、このゲーム終了時点で「出席者」である瞬たち第1の箱のグループは「うらしまたろう」をクリアし、立方体を脱出したことが後に判明した。
「すなとり」
明石が選んだ試練。3-Bで行われ、「見猿(みざる)」が進行を務める。4つの山で同時進行で行う山崩し。「東山」「西山」「南山」「北山」各8人が参加。参加者が椅子に座ると腰を拘束される。1回につきチームの中で立候補した代表者のみが椅子から立ち上がることができ挑戦することができる。ただし、チャレンジが始まると小さい見猿によって視界を隠されるため必然的に仲間の誘導が必要となる。
時間内に砂を取ることができれば終了となるが、チャレンジ後に各チームが取った砂の量が発表され、取った砂が99g以下であった場合、その挑戦者は小さい見ざるによって頭部を潰され死亡する。そのため、「100g以上かつ出来る限り100gに近い量の砂を取る」事が求められる。ただし必ずしも砂を取る必要は無く、0gで次の挑戦者に繋げる事も可能。(当然その挑戦者は死亡するが、残り僅かな砂を無理に取りにいって旗を倒してしまう、仮に取れたとしても次で確実に旗を倒してしまう=結果全滅を防ぐ為)。
棒を倒してしまった1チーム全員が死亡。残る3チーム(最大24人)がクリアとなる。棒を倒す前にチーム全員が99g以下で全滅というケースも考えられるが、その場合どうなるかは不明。なお、1チーム棒を倒してしまってもその時点で終了とはならず、そのターンだけは全チーム砂を取るまで続行する。
「いすとり」
詳しくは描かれていないが、音楽室を会場とし、「聞か猿」が進行を務めて、小さい聞か猿によって音が聞こえない状態での椅子取りゲームとされている。参加36人のうち最大18人がクリアとなる。黒板には「椅子とらざるもの生きるべからず」と書いてある。
「あやとり」
詳しくは描かれていないが、体育館を会場とし、「言わ猿」が進行を務めて、10人一組の3チームに分かれて小さい言わ猿によって会話ができない状態での人間あやとりを行っているとされる。お題は「ほうき」。参加30人のうち最大10人がクリアとなる。
第3ゲーム「といれのはなこさん」
終了条件:16日経過したらおわり
ゲーム内容:陣取り、リバーシ、お化け退治
「くりすますぷれぜんと」をクリアした者が、花子さんの説明により、学苑内で出没する「七×七不思議」の計49個の不思議を1つずつ解決していくことになる。花子さんもだるまやまねきねこ同様、話し方は関西訛りである。いすとり、すなとり、あやとりのグループに別れて、それぞれ別のカラオケBOX風の建物に移動する。建物内ではまずチームごとに異なる学制服に着替え、普段は個室で過ごす。22時近くになったら、49のマスの中から取りたいマスの番号を選び、番号に応じた不思議の詳細を知る(解決の難易度は左下の凶と描かれた『お札』の数によって示される)。その後、3人のメンバーで不思議の解決に向かう。この際リーダーがひとり強制的に選ばれる。
参加者は七つ道具(効果は道具により異なる)の中からひとり1つを選ぶことができ、不思議に対して使うことができる。この道具は1度使用すると効果がなくなり(翌日に補充される)、不思議の解決以外(他チームへの攻撃など)の目的で使用すると失格・即死となる。なお、不思議を解決すべくBOXを出た者は、それを解決するか翌朝5時になるまで帰還不可能である。不思議の原因に捕まった者はそれにより死亡する。不思議の原因を倒すことができればクリアとなり、そのチームがマスを取得できる(解決したチームに関係なく、選んだチームが取得する)。また、オセロゲームのように、マスを挟めばその間にあるマスは全て挟んだチームのものになる。
なお、タイムリミットである5時までに不思議を解決できなかった場合「マスとり失敗」となり、選択していたマスは選択できない「死マス」となる。最終的に16日経過してマスの数が一番多いチームが勝利となる。
各不思議は以下の通り。実在する曲名をもじったタイトルが多い。
番号 | 不思議 | 出没する敵 | 選択したチーム | 退治した人間 | 選択した日 | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
02 | 人喰いねェ! | 頭だけの巨大な妖怪 | あやとりBOX | 不明 | 4日目 | 不明 |
05 | ぼうやはとまらない | 飛び出し坊や | すなとりBOX | 凛平&明石 | 4日目 | 5 |
07 | 艮(うしとら) | 頭部が虎、胴体が牛の獣人 | すなとりBOX | 明石 | 3日目 | 10 |
11 | 残酷な男子の包帯(ガーゼ) | ファラオマスクを被ったミイラ | あやとりBOX | 丑三 | 2日目 | 不明 |
15 | 青春ハミーゴ | 不明 | いすとりBOX | 愛甲 | 1日目 | 不明 |
22 | テケテケEVERY☆騎士(ナイト) | テケテケ | すなとりBOX | ナツメグ | 1日目 | 1 |
23 | 紫々しくて | 紫ばばあ | すなとりBOX | 丑三 | 2日目 | 2 |
29 | ロープ上々↑↑ | ロープウィンチのお化け | いすとりBOX | トロイ&愛甲 | 2日目 | 不明 |
34 | 人体芸術(ヒュームアート) | 芸術家気取りの人体模型 | あやとりBOX | 明石&ナツメグ | 1日目 | 不明 |
36 | 人面歌 | 不明 | いすとりBOX | 不明 | 4日目 | 不明 |
43 | 坤(ひつじさる) | 頭部が羊、胴体が猿の獣人 | いすとりBOX | 退治失敗 | 3日目 | 不明 |
45 | 運命の人 | 巨大なベートーヴェンの首 | あやとりBOX | 明石 | 3日目 | 不明 |
別名・表記ゆれ
転送記事。第壱部との区別をつけるため、第弐部の作品を投稿する際はこちらのタグを使用する場合もある。
かみさまのいうとおり!(別作品)
「神様の言うとおり」等いくつかの表記ゆれが考えられるのでタグの使用には注意。