概要
カプコンから発売されたゲームソフト。メーカー発表ジャンルはミステリー。CERO-B。
発売日は2010年6月19日。ハードウェアはニンテンドーDS。同年12月16日にiPhone/iPod touchに配信、2011年5月26日にベストプライス版が発売された。
シュールな体勢で倒れ込むパッケージイラストが良くも悪くも独創的なため、パロディとして扱われる事がままある。
グラフィックはほぼ2Dの立体感を消したイラストテイストで、キャラクターの動きはレンダリング方式(最初に3Dで大きなポリゴンモデルを作り、それに動きを付けたものを縮小してドット絵の形に出力する)を使って2Dのアニメーションという仕様になっている。そのため各キャラの動きが非常に滑らか。
ストーリー
《死》から始まる、一夜のミステリー
今夜。街の片隅で、命と記憶を奪われた“私”は、タマシイとなって目覚めた。
私は、なぜ殺されたのか?
私は、誰に殺されたのか?
そして…私は、誰だったのか…?
…タマシイは、明日の朝“消滅”する…
一夜限りの“孤独な追跡劇”が、今。始まる!(公式サイトより)
それは死から始まる一夜の追跡劇
主人公・シセルは、気が付けば既に何者かに殺されていた。しかも魂だけの存在となった彼は命と共に記憶をも失っていた。
自分は何者だったのか? 何故殺されたのか? 犯人の正体は?
唯一の手がかりとなりそうなものは、今まさに眼前で殺されそうになっている女刑事ただ一人。シセルは謎の電気スタンド・クネリに示されるまま、本来殺されるはずだった彼女の命を救う。しかし安心も束の間、その後クネリから、シセルの魂は明日の朝になると消滅してしまうという話を聞かされる。
様々なものに「トリツク」死者のチカラを使い、シセルはタイムリミットまでに己の死の謎を突きとめるために奔走する。
登場人物
主要キャラクター
シセル | 『ナゾマミレノワタシ』。特殊な能力を持つ死者。冒頭からゴミ捨て場にて息絶えており、命と記憶を失っていた。明朝までに自分の死の真相を知るためにを死者のチカラを使って奔走する。クールで落ち着いた性格だが、個性の強いリンネ達の言動には振り回されやすい。 |
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リンネ | 『ネラワレタアカゲ』。殺し屋に狙われる女刑事。とある目的のためにゴミ捨て場を訪れた先でシセルの遺体を発見する。非常にポジティブな思考を持ち、負けん気も強く闊達な性格から署内のマドンナとして見られている。 |
クネリ | 『ヒトスジノヒカリ』。ゴミ捨て場で蠢く電気スタンド。シセルに死者の力の存在を教え、今夜この街で『何か』が起こる事を伝える。 |
シス司令 | 『マユゲノカイジン』。シセルと関わりがあり、リンネの命を狙う。 |
カノン | 『チイサナレディ』。リンネと一緒に住んでいる少女。静かな夜を過ごすはずだったが事件に巻き込まれてしまう。可憐な出で立ちながらもペットのミサイルに自分のミスを押しつける強かさもある。 |
ミサイル | 『イサマシキショウドウブツ』。リンネとカノンのペット。カノン共々事件に巻き込まれて命を落とすがシセルに助けられる。忠誠心は強いがたまに抜けている。 |
カバネラ | 『ノッポノホワイトラブリー』。とある事件を追跡している特殊捜査班班長の警部。エキセントリックな動作が特徴。事件のためなら非情な決断も下すが根は情に厚く優しい。 |
ジョード | 『ウンメイノトラワレビト』。番号C99号の死刑囚。元刑事だったが現在はとある罪状によって刑務所に拘留されている。見た目は温和そうだがのらりくらりと言葉を躱す食えない人物。 |
“夜”に関わる人々
参謀 | 『カメンノデカブツ』。シス司令に付き従う大柄な男。機械を扱うのが得意。 |
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ジーゴ | 『シッコクノカリウド』。リンネを狙う殺し屋。異名は『ド近眼のジーゴ』で裸眼の視力は0.3。年々獲物との距離が近付いてきている模様。 |
テンゴ | 『モウヒトリノカリウド』。リンネを狙うもう一人の殺し屋。異名は『先回りのテンゴ』で行動も会話も全て先回りする。ジーゴとはライバル関係。 |
エンマ | 『ニオイタツバラノハナ』。リンネ達が住むアパートのお隣さんでハーレクイン作家。怒ると頭が咲き、ワインの瓶で衝撃波を起こす。荒ぶると恐ろしいが家族思い。 |
エイミン | 『シャクネツノオテンバ』。エンマの娘でお隣のカノンとは友達。母に似て歯に衣着せぬ物言いで相手を切る。両親が大好き。 |
オッチンドル | 『カキムシルシンシ』。エンマの夫で法務大臣。心労が絶えず、傍らに薬を常備している。ネガティブで落ち込みやすい。 |
マッコー | 『ミドリノケイジ』。シセルの事件を捜査する刑事。眼鏡をかけている妻帯者。青刑事によく呆れながらツッコミを入れている。 |
青刑事 | 『アオノケイジ』。シセルの事件を捜査する刑事。マッコーと違って個の名前は無いが妻帯者。カバネラに批判的だが彼の動きを真似して出世出来ないかと考えている。 |
監察医 | 『ブキミスギルアオヒゲ』。シセルの死体を看る警察関係者。他の人間と明らかに異なる肌の色をしている。 |
リンジュー | 『ボウシノケイジ』。公園で張り込みをする刑事。上司の命令に忠実だが、逃亡するリンネをこっそり逃がすなど人がいい。 |
ダビラ | 『コウエンノマモリガミ』。公園内にある『神のイシ』を守るために宅地化に反対するホームレス。暴走すると色々止まらない。 |
管理人 | 『コトリノロウジン』。ゴミ捨て場を管理する老人。様々な器具を使って何かの実験をしている。頭に乗っている鳩の名前はドバド。 |
コック | 『ヨウキナヒゲテノール』。鶏肉料理専門店キッチンチキンのコック。料理中は伸びのある声で歌を歌っている。調理済みチキンが大好き。 |
刑事 | 『ミナオナジソブリ』。シセルの事件を捜査する数人の刑事。個々の区別がつかないのでこれといった特徴は無い。 |
ボーズ係官 | 『ノウコンノカタブツ』。刑務所に常駐する生真面目な刑務官。パニックに陥った時のテンテコの舞は必見。奇天烈なリアクションは所内の名物。 |
コボーズ係官 | ボーズ係官と共に刑務所に常駐する刑務官。飄々とした性格で、ボーズ係官に冷めたツッコミを入れている。リンネに好意を寄せている。 |
C38号 | 『ロックノトラワレビト』。全国生放送で国家機密を歌い上げたロッカー。監獄にはドラム等の楽器を置いている。 |
C74号 | 『カレーノトラワレビト』。重火器を持ち込んで総監室に押し入った男。作中では喋らない。 |
本部長 | 『カユイチュウネン』。とある事件の指揮を担う警部。部下の前では威厳に満ちているが妻には頭が上がらない。水虫を患っている。 |
メメリ | 『カレンナニクハコビ』。キッチンチキンで働くアルバイト。アルバイト歴は二日だが、同じ店で働くバーテンダーに好意を抱いたりと何かと惚れっぽい。 |
ダンディー | 『クロクアオイコオトコ』。とある取り引きのためにキッチンチキンを訪れる男。相棒のビューティーが好きだが大体一方通行。フェミニスト。 |
ビューティー | 『クロクアオイビジョ』。とある取り引きのためにキッチンチキンを訪れる女。相棒のダンディーを適当にあしらうクールな女性。霊感が強い。 |
バーテンダー | 『コダワリノコップミガキ』。キッチンチキンの二階のバーで働く男。眼の前でコップを何個割ってもひたすら他のコップを磨き続けている。 |
アルマ | 『オモイデノママ』。ジョードの妻で故人。 |
乗組員 | 『ミルカラニシタッパ』。シス司令の部下。ワンシーンしか登場しない。その割にはあだ名までもらっている。 |
ヨミエル | 存在自体がネタバレ。詳しくは『ヨミエル』参照。 |
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