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概要編集


ゲーム『ゴーストトリック』に登場するキャラクターの一人。

自分自身の謎を追うシセルの前に現れた謎の男。

その姿はシセルとまったく同じで、死んだはずの自分が目の前で生きて歩いていたことから、シセルはそれまでの仮説を全否定せざるを得なくなった。


実際の人物像は理知的なシセルとは全く異なり粗暴で、言葉遣いも荒い。

一人称が「オレ」であるほか、シセルは一度もしなかった「悪い笑顔」の表情差分がある。




関連イラスト編集

※ネタバレが避けられないので下に配置



関連タグ編集

ゴーストトリック

シセル リンネ シス司令

















ネタバレ注意編集

※以下、ゲームの根幹にかかわるネタバレ注意





















概要



シセルが自分だと思い込んでいた死体の本当の持ち主。ゲームの人物一覧表記は『モウヒトリノワタシ』

名前の由来は「蘇る」もしくは「黄泉」だと思われる。英語版の綴りは「Yomiel」


一見生きているように見えるが、その実態はシセル達と同じ「特別な死者」。

シセルが器物をアヤツルのと同じ要領で、自分自身の遺体にとりつき、それをアヤツルことで実体を持った存在として行動していた。


今夜、シセル達の国の未来を左右する取引をシス司令に行おうとしており、カバネラ率いる特殊捜査班にマークされていた。しかしシセルには無い生き物を操れる《死者のチカラ》を使い、逆にカバネラに脅迫電話を掛けさせて彼を銃殺。意気揚々と退散する。

彼の力は生き物を含めたあらゆるモノを操ることができる強力な「アヤツル」、および「デンワ線」(使用シーンはないが、ある人物が「赤い男のデンワ線の能力を見て力の個人差について知った」という話をしていることから、使用できると考えるのが自然)。

が、シセルたちと違い「過去にモドル」力は持たない。

そのため自分以外の《死者のチカラ》の持ち主がリンネたちを助けている事に気付きつつも、対策を打つ事ができないでいた。


元々は国からスカウトされるほどの優秀なシステムエンジニア

国の最高機密の管理を再編成するプロジェクトの中でも極めて重要な中枢部分の構築に携わっていたのだが、あるときスパイの濡れ衣を着せられ誤認逮捕されてしまう。ヨミエルは無実を訴えるも、功を焦ったカバネラから強い尋問を受けて心身共に追い詰められた結果、カバネラが取調室に置き忘れてしまった拳銃を持って逃走。逃げ込んだアシタール公園にいた幼いリンネを人質に取り、自分を追いかけていたジョードと対峙する。しかし膠着状態も束の間、突如宇宙から飛来してきた隕石・アシタールの欠片がヨミエルの体に突き刺さり即死してしまった。


……が。このアシタールには死と再生の瞬間を延々と繰り返す力(超端折ると不老不死のゾンビ化)と未知の放射線を宿しており、体に隕石が刺さったまま命を落としたヨミエルは、生来の体は生物として死んでも魂だけで存在できるようになっていた。魂状態の直後記憶喪失になっていた彼は、たまたま近くに寄ってきた黒猫に無意識に《死者のチカラ》を使ってトリツキ、暫くは本物の猫として日々を過ごしていた。記憶と自身の亡骸が戻った後もヨミエルは黒猫にシセルと名付け、10年もの間唯一の相棒と生きていく。

しかし普通の人ならざる肉体で暮らすことは日に日にヨミエルを強い孤独と絶望感で蝕んでいき、またこの体で永遠に生きていくことにも限界を感じた末、海外通信で「自分の体と《死者のチカラ》を売る」と発信。代わりに自分の人生を狂わせたジョード、カバネラ、リンネへの復讐の協力と、老いる肉体や偽りの経歴、愛する家族に看取られて死ぬ人生をシス司令に要求した。そして亡命前日の今夜、リンネをゴミ捨て場に呼び出して自身の正体を暴露すると、アヤツル力を使ってリンネに己を撃ち殺させたのである。


ちなみにアシタールを取り込んだ状態になって以降は生理的欲求以外にも痛覚が失われているような台詞があり、火がくべられたストーブに拳を叩きつけてもダイナマイトの爆破に巻き込まれても弾丸に貫かれてもピンピンしている。

またアシタールの特質によりどんな怪我でも立ち所に再生するため、「メスで体を切っても瞬時に裂け目が繋がって元通りになってしまい、結局解剖ができなかった」とゴミ捨て場の管理人は語っている。しかし撃たれた弾丸は体の中に残っていたり、機械を使って一瞬で体内のアシタールを取り出されたのを考えると、再生する暇が無いほどの瞬間的なものであれば体を傷付けることが可能だと推測される(もっともそれで血が流れたり痛がる訳でも無いのだが)。


そんな人生を歩んできたからか平時は冷めた振る舞いをするが、復讐相手に対してはシセルと同じ顔(本当はヨミエルこそが本来の顔だが)で彼が絶対にしない悪意で歪んだ嘲笑を見せ、並々ならぬ憎悪を露わにする。復讐のためなら良心も何も無く、リンネには殺人容疑で逃亡犯の身の上になるようリンネを操って自身を銃殺させ、ジョードには大切な者を失う悲しみと絶望を思い知らせるためにカノンが作った誕生日パーティーの仕掛けを改変して妻のアルマを殺害している。


そんな風に憎しみと孤独感に苛まれ若干人間不信気味な彼だが、10年間傍にいたシセルだけはとても大切にしており、シセルの名も後追い自殺してしまったヨミエルの婚約者が由来になっている(シス司令達に対しても偽名で「シセル」を名乗っている)。国に未練は無くともシセルだけは絶対に連れていく気だったと話す他、自分には無い“死の4分前”に戻る能力があったら真っ先に誤射で殺してしまったシセルを助けたとも断言している。その愛情深さからpixivではゲーム中の哀しき悪役のポジションとは打って変わって超親馬鹿に描かれることも。


《死者のチカラ》の持ち主であるため、彼の視界内で物を操ると邪魔者が近くにいることを察知して即座に被害者を殺害する。そのため、ある人物を救出する場面では、いかにヨミエルに気付かれずに被害者を救出するかが重要になる(リマスター版ではノーミスクリアが実績の1つになっている)。


なお、彼の復讐劇には思わぬ誤算があった。

それは彼が取り引きしていたシス司令がアシタールの秘密に気付いており、アシタールを知る者を全て抹殺し、彼の体内にあるアシタールを奪うつもりだったこと(そもそもリンネに罪を被せるのであれば、その後すぐに暗殺者に殺させる必要がないはずである。ただ、ある時間軸を見るに、どのみち黙認するつもりだったと思われる)。

リンネを始末するためにカノンを操りに向かった隙に、抜け殻になった本体からアシタールを抜かれてしまい、異変に気づいたのもつかの間、シス司令によって潜水艦を魚雷で攻撃され、沈められてしまう。

そのため、ガラクタを寄せ集めて仮の体を作り、リンネ達を助けた。


しかし、シス司令が潜水艦を沈める直前、ヨミエルの本体がいる司令室を切り離したこと……そして「僅かな可能性であろうと起こさせない」という発言……それが今作の事件のすべての解決する、ある可能性が秘められていた。

それは、ヨミエルの亡骸から、10年前のヨミエルがアシタールに刺さって死ぬ場面まで戻って過去を改変するという可能性であった(アシタールによって死と再生が繰り返され、アシタールが抜かれた事で死後24時間以内の死体という過去に遡ることができる条件ができた)。


ヨミエルもシセル達に着いて行く形で過去に戻り、しばらくは傍観していたが、ヨミエルの死の運命が改変されたものの、今度は幼いリンネに死の危機が迫ってしまう

しかし、過去に遡る前にリンネに自分の境遇を同情されたことで自分の復讐が終わったことを悟っていたヨミエルは、シセルとミサイルの協力を得て、気絶した過去の自分の体を操り、リンネを助けた

これにより、ヨミエルとジョード達との因縁が消え、ヨミエルが起こした事件と10年後の夜の騒動がなかった事になり、潜水艦に取り残されたリンネ達はもちろん、ジョードの妻であるアルマ、そしてヨミエルの婚約者のシセルも生きている新たな10年後の時間軸が生まれた。


過去改変によって念願である老いる体と、愛する者が元に戻ったヨミエルは、リンネを人質に取って危険な目に会わせた罪を償うために刑務所に服役し、無事に釈放されるのであった(スパイ容疑の冤罪も晴れたようで、警官もヨミエルにねぎらいの言葉をかけていた)。

その際、改変前のジョードと同じく牢の中で絵を描いており、そこには相棒である猫のシセルが描かれていた。今一度、自分の運命を変えてくれた相棒に、ヨミエルは心の中で感謝するのであった。


関連イラスト編集

すべてを《アヤツル》ゴーストトリック

Ghost TricksYomiels 2


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ゴーストトリック

シセル リンネ シス司令 カノン ジョード カバネラ ゴミ捨て場の管理人

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