概要
【疾風】と呼ばれる組織の粛清者。通常の暗殺者達とは違い、外部ではなく黒い牙内部の牙を裏切った暗殺者を狩る暗殺者。性格は飄々とした捉え所のないもので、本人曰く「一応20代」だが、冷めた考えを持つせいかニノからは「ラガルトおじさん」とよばれてしまっている。
ロイド、ライナス、ウハイ、ブレンダン、ヤンなど黒い牙の古参メンバーとも仲が良く、古きよき時代の「黒い牙」を知る人物で、粛清者としての手腕から実力は「四牙」に次ぐとも言われるが、彼自身は不意打ちなり毒を盛るなど、小細工を駆使して楽に身内の裏切り者を仕留める落ちこぼれと自分を称している。
社会にあぶれた流れ者やはみだし者をまとめる義賊の首領ブレンダンの下で自分達の信念を信じて生きて来たが、やがてソーニャの出現によって金を積めば善悪を問わず殺人を請け負い、裏切り者どころか怪我人や暗殺者として手腕の低い仲間の粛清まで命じる変わり果てた牙の在り方に疑問を持ち、顔も知らない上司から「利き腕を怪我して使えない」との理由で長い間コンビを組んでいたアイシャという女性の処刑命令を受け、やむなく始末した一件以来遂に見切りを付け、組織を抜けるに至った。
エリウッド一行とは行きがけの駄賃とばかりに竜の門で組織のお宝を盗んでいるところを偶然スカウトされ、でたらめながらもかつての牙を思わせる共に笑って過ごせる面子に居心地が良いとしている。