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迅帝

じんてい

レースゲーム『首都高バトル』シリーズ、およびその派生作品の登場人物。
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概要編集

首都高バトル』シリーズに登場するライバルの一人。

『首都高バトル0』での初登場以降、様々な作品で目立つポジションのライバルとして登場。当シリーズの看板ライバルとして君臨する。

本名は岩崎基矢。職業は不明・プロレーサー・医者など、作品によって異なる。

初期登場作品では非常に若い(街道バトルでは「18歳の免許とりたてという噂も」と記されている)事が強調されていたが、作中でも時系列が進んでいく中でその記述は無くなる。

他の車の動きを読み、それすらも利用して相手を封じ込める走りが特徴。…バトル中しょっちゅうアザーカーに突っ込んでいく(特に0と01)のは当シリーズのポンコツAIのせいなので御愛嬌。仕様です。

大仏の顔をモチーフにしたエンブレムと「壱撃離脱」のロゴがトレードマーク。


登場作品編集

『首都高バトル』シリーズ編集

首都高バトル0

初登場作品。ゲーム前半のボスチーム「十三鬼将(13 DEVILS)」のリーダーとして登場。彼を倒すと第1部クリアとなり、ストーリーは新たな局面を迎える。

愛車はスカイラインGT-R(BNR34/作中型式はR34RKK)。JGTCに出場していたカルソニックGT-Rがモチーフ(メインイラスト参照)となっている。ボディーに貼られたゼッケンは13番。ただし、元ネタの車両と異なり、駆動方式は4WDのままとなっている。パワーは1200馬力と作中に登場するライバルでは最高で、ゲーム内最高速度である425km/hにも到達する。(※1)

よく勘違いされるが、パッケージ及びOPムービーに登場する青いR34は彼ではない。ウインドウに貼られたAbflugのステッカーから、同作で湾岸線に出没するライバル「Dandy」(野口淳)と思われる。


首都高バトル01

第2部首都高エリアのラスボスとして登場。

愛車は前作同様スカイラインGT-R(R34)。外装は一般的なチューニングカー風で前作と比べやや地味だが、バトル時は稲妻の特殊エフェクトを纏う。このエフェクトのせいで彼とのバトル時に度々処理落ちするのはご愛敬…。

よく見ると、13番のゼッケンが真っ二つに斬られている。前作でプレイヤーに敗北した事を暗示しているかのようだ。


首都高バトル(PSP)

スカイラインGT-R(R34)で登場。なぜかトランスミッションが5段変速になっている(ノーマルは6段変速)。彼のカスタムカーを購入すると、師であるパープルメテオをチームメンバーにすることが可能となる。


首都高バトルX

ラスボス直前のボスとして登場。

ゲーム最序盤から謎の人物「岩崎」としてたびたび主人公の前に現れる。

愛車はインプレッサWRX(GDB-F、いわゆる鷹目)。800psオーバーの大出力に加え2t超えという下手なミニバンをも上回る車重(※2)で、どうしてこうなったとしか言いようがない異常なスペックとなっている。

以前まで乗っていたR34は「燃えているのを見た」と言うメッセージが作中に存在するので、恐らくは事故で廃車になった模様。…過去のシリーズでの車両がすべて同じものだとはとても思えないが、気にしない方がいいだろう。

バトル開始時の演出では目を見開いた憤怒の形相の大仏のグラフィックが使用され、彼の本気がうかがえる(なおグラフィック自体は後述する『KAIDO -峠の伝説-』の流用)。


首都高バトルXTREME

実に11年ぶりとなるR34に乗っての登場となった。ペイントは『X』に準ずるデザインとなっている。2017年7月のゲリラバトルに登場。


派生作品編集

街道バトル ~日光・榛名・六甲・箱根~

第一いろは坂エリアのSLASHER(=ステージボス)として登場。

グレーのインプレッサWRX(GDB-A)に乗っている。外見はほぼノーマルで、色は白、ペイントも施されていない。


レーシングバトル -C1 GRAND PRIX-

スカイラインGT-R(R34)で登場。『0』に近いレーシングカー風の外装で、03年のスーパーGT出場車両がモチーフになっている。ただし『0』同様中身は別物で、市販のR34と同様直6エンジン&4WDとなっている。

この時はボンネットに雷神が描かれ、さらにサイドには富嶽三十六景神奈川沖浪裏が描かれると言うなかなか凄い絵面に。


KAIDO -峠の伝説-

ボスチーム「THIRTEEN DEVILS」のリーダーとして登場。

愛車は『街道バトル』に引き続きインプレッサWRX(GDB-A、いわゆる丸目)。ただし外装はかなりカスタマイズされており、重厚なエアロパーツに般若心経や梵字がびっしりと描かれたバイナルなど、これまたクセのあるものになっている。特に「壱撃離脱」のロゴと合わせてサイドに描かれた、憤怒に目を見開き怒号を発する大仏の顔が目を引く。


湾岸ミッドナイト(PS3)

サバイバルモードで登場。愛車はインプレッサWRX(GDB-F)(ちなみにこの車はストーリーモードで平本編において平本洸一が運転するエピソードがある)。


ドリフトスピリッツ編集

首都高バトルとのコラボの一環でボスバトルイベントに登場。愛車も首都高バトル0仕様をモチーフにしたR34スカイラインGT-R 迅帝、首都高バトルXTREAM仕様をモチーフにしたR34スカイラインGT-R 迅帝・改(レアリティは☆8)となっている。

ちなみに彼以外の登場人物はセリフを一言も発していない。

なおR34スカイラインGT-R 迅帝はボスバトルイベントの上位ランキング報酬として、R34スカイラインGT-R 迅帝・改は首都高バトルコラボ期間中に上位ランキング報酬で手に入るチケットで専用のオーダー(ガチャ)を回すことで一定確率(5枚で確定)で入手できる。迅帝本人も仲間として登場し、ピックアップ仲間オーダーで入手可能。


(※1)当時の技術では不可能とされた1000馬力オーバーのロータリーエンジンや、自然吸気のまま700馬力を超すC32Bエンジンなど、非現実的なまでのエンジンスペックのインフレが目立つ本作ではあるが、迅帝の愛車のような1200馬力のRB26DETTエンジンというのは、かなりハードなチューンこそ要求されるものの現実でも十分再現可能である。

実際、1999年(『0』発売の2年前)にニュージーランドで348km/hを記録したVeilsideのR34が、1460馬力という迅帝のGT-Rをはるかに上回る数字を記録している。ただし、こちらは競技用車両としての色が強く、それほどのハードチューンを施した車両を迅帝のように一般道へ自走して乗り入れるというのは現実味の薄い話である。また、425km/hという最高速度に首都高速内で到達することは、1200馬力というスペックをもってしても実際にはまず不可能である。


(※2)現実世界でEJ20をベースに800馬力までチューニングした例はほとんど無い。アメリカのゼロヨンマシンではこれに近い馬力を叩き出すモンスターも少数ながら存在するが、首都高に持ち込んでバトルをするというのは非現実的である。また車重はノーマルのGDBだと1.4t弱であり、600kg以上の車重増加は極めて不可解である。尤も今作は誤植が多いので、その一例かもしれないが…


その他編集

当シリーズでボスとして登場する「パープルメテオ」(藤巻直樹)を師とするが、時系列が進むにつれて因縁が明らかになる。

また、同シリーズに登場するチーム「Speed Master」に所属している「ブラックエンジェル」こと岩崎彩子は、彼の妹である。

彩子の説明文に「首都高へ走りに行った兄を探している」と書かれていること、苗字が同じであることから身内であるのではないかという説がささやかれていたが、PSP版でその事実が明示された。

この他にも『X』に登場する「SECOND CHANCE」の「憤怒の殉教者」は中学校時代の同級生で、彼を「岩崎」と呼んでいる。『2』~『01』に登場する「UNLIMITED」の「スコッチ特急」は『01』において彼の古い友人と噂されていたと記載されているが、同作の設定には紆余曲折が目立つこともあり真相は不明。


また、『0』のプロローグにおける『一台のマシンが、それまで最速と呼ばれていたマシンを抜き去った。』という迅帝に関する記述から、『0』の前身にあたるドリームキャスト版『首都高バトル2』の主人公がのちに迅帝と呼ばれるようになった、という考察が挙がることもある。


関連イラスト編集

伝説の走り屋たち

もしR34型の後継車種であるR35型に乗り換えていたら?というifを描いた作品も。

首都高最速の男

関連項目編集

元気

首都高バトル 街道バトル 湾岸MIDNIGHT


ユウウツな天使 紅の悪魔 白いカリスマ:同じく首都高バトルシリーズのボスで個別記事があるもの。現時点での最終作である「首都高バトルX」ではここに彼と名古屋出身のスープラ3台組「三龍皇」を加えた7台が最終面のボスとなる。

夢見の生霊 パープルメテオ:同じく首都高バトルシリーズのボス。

スカイラインGT-R BNR34 インプレッサ:登場車両






※この先ネタバレ注意


















実は首都高バトルXまでの間に公道バトルに明け暮れる中で病床の恋人を亡くしてしまうという、同じ走り屋系作品の登場人物を彷彿させる重い経験をしている。それが原因で走ることに疑問を持ち、表舞台から退いていた。

しかし偶然出会ったプレイヤーの中に光る物を認め(プレイヤーの前に度々現れるのはそのため)、最終的にスネークアイズを倒すまでに成長したプレイヤーを見て走り屋としての情熱を取り戻し、新たなマシンで勝負するというのが作品を通じたストーリー。

当作品は別の視点から見れば『迅帝』の再生物語でもあり、彼はもう1人の主人公ということができる。

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