概要
国産車を中心としたチューニング・メンテナンス・コンプリートカー製作を請け負うショップである。モットーは「Extream & Spremdid(過激に且つ華麗に)」
首都高湾岸線をホームとし、サーキットアタック・谷田部最高速にも挑戦していた、老舗走り屋チーム「Mid Night」の元メンバーである上保 正道(うわぼ まさみち)氏が1989年10月に立ち上げた。
独自に研究と開発を重ねた、独創的且つ機能的なエクステリアパーツを数多く送り出しており、愛好する者に独特の世界観を見出させるという。
2009年に独ポルシェ社との強力なパイプを持つミッドナイト・ポルシェワークス社(現ミッドナイト・インターナショナル社)と業務提携を開始。それと同時に
GALLANT ABFLUG(ガラント・アブフラッグ。R35 GT-Rやポルシェ911といった国産・欧州製のハイエンドスポーツカーを担当)
ABFLUG Mij(アブフラッグ・エムアイジェー。トヨタ・スープラや日産・フェアレディZといった国産スポーツカーを担当)
ABFLUG STOLZ(アブフラッグ・シュトルツ。フォルクスワーゲン・ビートル等のドイツ製インポートカーを担当)
という3つのブランドを設立し、ターゲット車種をより明確にする。
そして2013年、「Tokyo Auto Salon」にペントルーフ社と共同で出展。トヨタ・86やランボルギーニ・ムルシェラゴ等をベースとした新たなComplete Modelを出展し、その独特の世界観は今も生き続けているコトを強調した。
これから更に「飛躍」が期待されるブランドである。
代表的なコンプリートカー
Schwarzer(シュヴァルツァー)
近年のAbflugを代表するComplete car。JZA80型 トヨタ・スープラがベース。
オーナーである田村 彰浩(たむら あきひろ)氏が提言した「世界に1台しかないフラッグシップ・スポーツカー」をコンセプトに制作された。そのコンセプトの通り、同社の「S900」をデザインモチーフに取り入れながら、ほぼイチから制作されルーフ部分とウインドウ部分にしかベース車両の面影が感じられない程に過激にモディファイを施された。
ニックネームの「Schwarzer」はドイツ語で「黒」の意。
詳しい制作過程等はオーナーの田村氏のサイトにて。(外部リンク参照)
S900(エスナインハンドレット)
Schwarzerが「近年のAbflug」を象徴するクルマならば、こちらは「Abflugというブランド」を象徴するクルマといえる。Schwarzerと同じくJZA80型 トヨタ・スープラがベース。
1998年の「Tokyo Auto Salon」にて発表されたモデルで、その姿は見た者全てに強烈なインパクトを与えたという。Schwarzerと比べると、まだベース車両の面影を色濃く残してはいるが、モディファイの過激さに関しては負けず劣らず。また、後継車である「Zefi;r」(ゼフィール)や、近年では「R230 Platinum」(アールトゥーサーティー プラチナ)にも見られる独特なサイドセクションのモディファイは、このクルマが原点である。
ニックネームの由来は「スープラの900馬力」
恐らくAbflug Complete Carの中でも一番有名なモデルであり、「首都高バトルシリーズ」「ミッドナイトクラブシリーズ」「フォルツァ モータースポーツシリーズ」等、数多くのゲームメディア作品に出演している。
Pink Spider 911(ピンクスパイダー・ナインイレブン)
Abflug代表である上保氏の愛車であり、Abflugの原点といえるクルマ。ニックネームから推測できる通り、ベース車両は930型 ポルシェ・911。
見た者に強烈なイメージを焼き付けるビビッドピンクに彩られたこのクルマは、オーナーである上保氏と共に湾岸や谷田部最高速で数々の記録と伝説を打ち立ててきた。
実はニックネームである「Pink Spider 911」は「Nagoya Exciting Car Showdown 2010」出展時に後付で付けられた名前だったりする。
また、Abflugが制作に協力したPS用ゲーム「湾岸トライアル」にてヒロインの父親であるプロレーサーが搭乗するレーシングカーとして出演している。
Diosa(ディオーサ)
「Tokyo Auto Salon 2010」にてお披露目され、編集者(この記事を立ち上げたイリス ケンタ氏とは別ね)に多大な衝撃と影響を与えたクルマ。GCZ32型 日産・フェアレディZ 300ZX 2by2がベース。
そもそものキッカケは、このクルマのオーナーであるAbfZ32氏がAbflugのZ32用のリアフェンダーキットを装着する為にAbflugを訪れたのが始まりである。はじめはリアフェンダーを交換するだけだったのだが、あれよあれよとフロントバンパー、フロントフェンダー、サイドステップ、リアバンパー、リアウイングと全てのパーツをフルリメイク、更にガルウイング化、内装のアルカンターラ張替えにカーボンインテリアの製作と、気がつけば膨大な時間と手間をかけたコンプリートカーに仕上がってしまったというコト。
また、オーナーであるAbfZ32氏が湾岸最高速ランナーであるというコトで、エンジンやシャシー・ボディといったメカニカル面にも手が入れられるコトになり、メカニカル面は「Z32のスペシャリスト」であり、元AbflugのメカニックであるRevolfe S.A.(レヴォルフェ・エス・アー)社代表である溝田 功(みぞた いさお)氏が担当した。
2011年2月某日、東名高速道路での事故で、この地上からその美しい姿を消すコトとなってしまった。残された数少ないDiosaのパーツはAbflugにて大切に保管されているという。
ニックネームの「Diosa」はスペイン語で「美の女神」の意。決して松田聖子サンが宣伝していた化粧品の名前から取ったワケではなi(ry
外部リンク
以下、各ブランド・アンテナショップ・提携企業へのリンク
関連イラスト