「JDM」や「VIPカー」などと同じくカスタムカーのジャンルの一つ。
1970~80年代風の自動車カスタムの手法。(当時から生存してるのもいるけど)
概要
「レーサー」と付くことからも、(本来は)走行性能の向上を目的としたカスタムメニューだが、イマドキのパーツをふんだんに盛り込むのではなく、いわゆる当時風のパーツやテクニックで行うのが基本的。
ベース車両は1960~80年頃までのクルマが多いが、似たようなスタイルで00年代まで製造されてるセダンが結構あったのでそれをベースにしたり、今の軽バンでも「ワタナベに引っ張りタイヤを組んでハの字にしてオーバーフェンダーつけてハコスカ風のオイルクーラーを…(中略)って事で街道レーサー仕様です!」なんでモノも見るので、特に決まってはなさそうではある。
このスタイルは全日本GTや、富士GC出場車を真似たことが発祥とも言われる。
さらに自動車雑誌の「ホリデーオート」誌が、1975年~1990年代後半まで連載していた読者投稿コーナーの「Oh!my街道レーサー」によって、その名前が定着したと言っても過言ではないだろう。
純粋に走行性能を上げるために行うこともあれば、ヤンチャするための場合もあったりと、動機やメニューはオーナーによって色々であった。
ただ、道路運送車両法などの規制が緩和されて、タイヤサイズや車高の変更がOKとなったのはつい最近(1990年代後半)のことである。
ホイールを変えるだけでパトカーから目をつけられたという『当時』は、車高を落としたりといったた改造は大抵の場合違法なメニューだったのだ。
もちろん、弁当箱(中間触媒)を放り投げたり、車高(最低地上高)がタバコ1箱分だったりなんてのは当然公道は走れない。