CV:壤晴彦
概要
軍人風のシャドーライン幹部怪人。「黒鉄将軍」の異名を持ち、独自のカスタマイズが施された専用クライナーを所有し、自ら戦闘指揮をする。
寡黙で厳めしい容姿をした武闘派でありながら、冷静な判断力でいち早くトッキュウジャーの存在を危惧し、情報収集に勤しんでいる。その為ネロ男爵とノア夫人からは良く思われていない。「一度地に落ちたものは身に付けない主義」との事で、落としたハンカチをグリッタ嬢に拾って貰っても受けとらなかったが、潔癖の面は見受けられないこととプライドの高さから験担ぎのような意味で地に付いたものを忌避しているようである。
ネロ男爵には「無粋な奴」などと陰口を叩かれているが、薔薇の刺繍が入ったハンカチを持っていたり、トッキュウジャーの前に初めて姿を現わした時も、薔薇の花びらを撒き散らしながら去って行くなど、結構お洒落。なおかつ、その花びらの中に盗聴器を紛れ込ませ、烈車内部の会話を傍受するようなしたたかさも併せ持っている。
かつてはザラムと共に「闇ではなく烈車による地上制圧」を掲げていたが、虹の美しさに感銘を受けたザラムによりドリルクライナーと共にレインボーラインに乗り換えられるという手痛い裏切りを受けた。
その後は1人で最強烈車軍団を作り上げるため、一種類しかないクライナーとは異なり様々な列車を保有するレインボーラインの烈車に対して興味を抱き、レインボーラインの烈車の強奪とザラムへの復讐を目的として行動していた。
たった一人でトッキュウジャーをまとめて一蹴してしまうほど高い実力を持ち、一度敗退寸前まで追い込んだ。目的のためならば人質をとって脅迫するなど卑怯な手段も厭わない一面を持つが、敵であるトッキュウジャーの実力を素直に認めたり、トッキュウジャーの戦いに敗れ、傷ついた彼を心配するグリッタ嬢に対し、「負けた将に情けはいらない」と理由で、手を払うなど、戦士としての誇り高さも持ち合わせている。
ネロ男爵やノア夫人に対して服従しているが、内心では野心らしきものを抱えており、皇帝の登場に予感してどのように動くか考えたり、自身に恋心を抱くグリッタ嬢に言葉巧みに利用する、ハンマーシャドーの能力を利用して人知れず闇を大量に集めるなど、腹黒い野心を垣間見せている。
寡黙な彼の本心と目論みは現時点では不明であるが、ストーリーを進めれば明かされる日が来るかもしれない・・・・・。
後に闇の皇帝ゼットに対しては自身の目的の障害と思っており忠誠心は皆無で、グリッタ嬢の能力で彼を消す事ができると知るやいなや駆け落ちの約束を破った事を詫びている等情がない訳ではないようだ。第23駅では自分を庇って瀕死となったグリッタ嬢に利用していた事実を告げている。
第22駅にてトッキュウレッシャーを制圧しそのままロボット戦を行い将軍一人でトッキュウオーを乗りこなすという操縦テクニックを披露、烈車戦隊らを圧倒および感心させた。
第23駅ではライト達の作戦でトッキュウオーを奪還されるが、自身のクライナーロボに搭乗して応戦、さらに助太刀に来たグリッタが搭乗する皇帝専用クライナーロボと共に戦い、皇帝専用クライナーロボのダークネスフォールで超トッキュウオーとビルドダイオーを撃退、トッキュウジャーを追い詰めるも、闇に呑み込まれたライト達5人が走馬灯のように昔の記憶の片鱗を思い出して希望を抱き、より強い絆を深めた事で超超トッキュウダイオーの誕生を許してしまい、形勢逆転され、圧倒的なパワーに苦戦し窮地に追い込まれるが、グリッタが超超トッキュウダイオーのイマジネーションエクスプレスからシュバルツを守る為に自ら盾となって皇帝専用クライナーロボ諸共爆散され、自身は軽傷で済んだ。
深手を負い倒れていたグリッタの傍に駆け寄り、「何故、気持ちを利用していただけの私を助けたのか?」という疑問を投げかける。グリッタはシュバルツの役に立てたのなら十分で、母の言いなりだった彼女が自分の意思で何かをしたのはシュバルツ自身であった事を告白され、彼女の一途な思いを再確認する事になった。
しかし、グリッタに吸収された筈のゼットにより彼女は吸収され、彼女のキラキラを吸収した事で怪人体へと変身する新たな力を得たゼットの出現に驚愕し、彼の斬撃を二度食らって、致命傷を受け、そのまま川に落下、生死不明になった。
自分を慕うグリッタの愛情を自分の目的のために利用してきたシュバルツであったが、彼女の一途な思いに次第に感化され、単独の際に「許されよ」と懺悔ともとれる独白をしていたりするなど、僅かながらグリッタの想いに応えていたようで、ゼットから「ちょっとだけ輝いていた」と言われた。
余談
名前はドイツ語で「黒」を意味する。
また、映画『仮面ライダー大戦』では、同じく地底を本拠地とする(意味は異なるが)悪の組織・バダンに協力の姿勢を見せていた。