概要
1933年に御堂筋線の梅田駅~心斎橋駅間を開業。日本最初の公営地下鉄であり、公営鉄道としては日本一の規模を誇る(東京メトロは民営地下鉄)。地下鉄では珍しく、鉄道事業法ではなく軌道法が適用されているため、路面電車と同じように道路に沿って建設されることになった。東西南北がわかりやすく碁盤の目のように路線が縦横に伸びているのはこれが大きな理由。ただし、かつて第三セクターの路線だった「中央線のコスモスクエア駅〜大阪港駅間」に関しては例外と言える。
東京で駅ナンバリングが広まったことを受けて、駅ナンバリングが開始されたが、大阪市営地下鉄では、将来の延伸を見据えて、1から始めるのではなく10から始めることにしている。
初乗り運賃が200円と関西のJRや主な大手私鉄などと比べても割高で(東京メトロは160円、都営地下鉄は170円)、大阪環状線と同じ駅間を乗車した場合は(大阪-天王寺等)概ねJRの方が安い。短距離区間の乗車を妨げる要因ともなっており、大阪市は初乗り運賃を値下げすることも検討している。なお経営状態は以前は御堂筋線以外赤字であったが、現在は全体では黒字化されている。そして、開業以来の累積赤字を公営地下鉄で初めて解消させた。
路線
御堂筋線
全線とも路線免許上は「軌道線」。御堂筋線は北大阪急行南北線と、堺筋線は阪急千里線と、中央線は近鉄けいはんな線と相互直通運転。
長堀鶴見緑地線と今里筋線は小型のリニアモーター駆動電車で運行するミニ地下鉄である。堺筋線とミニ地下鉄2路線以外は第3軌条集電方式。