概要
政府における首脳または首脳の補佐を行う役職であり、大半の国では議会によって選出される。名目上は国王や大統領などの国家元首に次ぐNo.2の役職として設置され、元首の補佐を務める。
今日では議院内閣制の政体を取る国家では元首を儀礼的な行為を行う国家の象徴とし、首相が実際の政務を取り仕切る場合が多い。例を取ると元首が世襲の場合はイギリスやスペイン、元首が選挙で選ばれるものでもドイツやオーストリアなどがある。
他方、フランスやロシアのような半大統領制国家ではあくまで大統領の補佐の役割に留まる、アメリカのような国家元首に強力な実務権限が与えられる国家ではそもそも設置されないなどの違いが見られる。
イギリス
ジョージ1世(ゲオルグ1世)治世下の1721年にロバート・ウォルポール第一大蔵卿が、もともとドイツ語主体の王に変わり、政務を取り仕切る権限を得たことかは始まる。
これが議院内閣制の元祖だと言われる。
日本
日本では内閣総理大臣の通称として用いられ、国家元首が憲法上明記されていない日本においては事実上の元首たる天皇により親任される実質最高権力者となっている。
有名な首相
- オットー・フォン・ビスマルク/ドイツ統一に奮闘したプロイセンの首相で通称"鉄血宰相"と呼ばれた
- 伊藤博文/日本の初代首相
- サー・ウィンストン・チャーチル/第二次世界大戦期のイギリス首相
- マーガレット・サッチャー/冷戦期のイギリス首相で通称"鉄の女"と呼ばれた
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