概要
アトランタ・ブレーブスとともに1871年創設の、長い歴史を持つ球団。
ナショナル・リーグ優勝16回を誇る強豪だが、1945年シーズンを最後にリーグ優勝からは遠ざかっており、ワールドチャンピオンは1908年以来100年以上全くできていない。
シカゴ・ホワイトソックスとは同じシカゴ市に本拠地を持つ。
1992年からサミー・ソーサが在籍し、シーズン60本以上を3度記録する強打者として活躍。1998年には新人ケリー・ウッドも1試合20奪三振の快挙を成し遂げる。この年ワイルドカードを獲得したが、ブレーブスに3連敗を喫した。
2013年シーズンからは元阪神タイガースの藤川球児が同球団でプレーする。
ビリー・ゴートの呪い
上述の通り1945年以降にリーグ優勝はしていないがこれにはある出来事が発端と噂されている。
カブスの熱狂的なファンで地元バーの店主であるビリー・サイアニスは可愛がっていた山羊のマーティーと共にいつも試合観戦に訪れていた。
しかし、1945年のデトロイト・タイガースとのワールドシリーズで2勝1敗とカブスがリードして迎えた第4戦で球団側はこれまで許可していたマーティーの入場を禁止し、サイアニスとマーティーは球場から連れ出されてしまった。理由はマーティーが臭いということだったのである。
これに激怒したサイアニスは「2度とリグレー・フィールドでワールドシリーズが開催されることはないだろう」と言い放って球場を後にしたという。そして皮肉にもサイアニスの予言通り、これ以降チームはワールドチャンピオンはおろかリーグ優勝にさえ遠ざかることとなり、長い低迷期を迎えることとなる。
なお、1972年と1983年にはビリーの甥のサムが再び山羊を連れて球場へ観戦しに行ったのだが、ここでも入場を断られ、直後にカブスがリーグ首位から陥落した。
スティーブ・ハートマン事件
2003年にビリー・ゴートの呪いが起こった1945年以来58年ぶりとなるフロリダ・マーリンズとのリーグ・チャンピオンシップで、リグレー・フィールドでワールドシリーズ出場まであと5アウトというところに来ていながら、ファウルをカブスファンのスティーブ・ハートマンが妨害したことで落球。その後マーリンズに逆転を許し、第7戦も落としてワールドシリーズ出場を逃している。
ハートマンにはこの後周りのファンからの罵詈雑言や嫌がらせ、挙句の果てにはイリノイ州の公務員にまでボロクソにいわれたのは言うまでもない。自業自得だが。