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ブルミラの編集履歴

2014-11-01 00:34:26 バージョン

ブルミラ

ぶるみら

アニメ『ハピネスチャージプリキュア!』における、ブルーとクイーンミラージュのカップリング。

概要

約300年前、ブルーミラージュ地球とそれに仕える巫女の関係であり、プリキュアとして共に戦うパートナーだった。二人は愛し合っていたが、ブルーは自分の神という立場からミラージュの「ずっと一緒にいたい」という想いを受け入れようとせず、ミラージュを傷つけてしまった。そしてミラージュは、幻影帝国の首領・クイーンミラージュとなった。


ミラージュは「愛、勇気、優しさ、幸せ… それら全てが幻だと教えてくれたのはブルー、あなたよ」と激しい憎悪を見せているが、それでもブルーを想う気持ちが残っている様子を度々見せている。

そしてブルーもまた、ミラージュを想っている様子が常々窺える。


ブルーは本当はミラージュと戦いたくないということを愛乃めぐみはうすうす気づいており、29話では仲間たちとともにブルーに詰問。ブルーは観念して、本心ではミラージュを諦めきれていないが、彼女が世界に不幸をバラまいている以上はミラージュを許していいわけでもないと、神としての立場ゆえに苦悩していることを告白した。

一方ミラージュもブルーのことを憎悪しつつも、今まではブルーに直接的に危害を加えることを禁じていた(13話でのブルーとファントムのやり取りから推測される)。

この点については、ミラージュがブルーへの未練が残っているからと見ることもできるが、世界が不幸に染まっていくのを見せつけられる方が、ブルーにとっては殺されるより苦しいことだろう、と考えてのことかも知れない。実際、ミラージュによって世界が穢されていくことにブルーの心はずっと苦しめられることとなった。


しかしこの膠着状態にも変化が訪れる。29話で、側近のディープミラーに誑かされて「ブルーが愛する女であるキュアラブリーを使って、憎んでいるあなたを抹殺するつもりだ」と思い込まされ、ついにブルー討伐をファントムに命じた。この計画は失敗に終わったが、それ以降のミラージュはブルーを攻撃することにためらいがなくなる。しかし、この時点からブルーを守る「ハピネスチャージプリキュア」がシャイニングメイクドレッサーの力を手に入れたため、下手にブルーを襲っても返り討ちにあうだけというリスクをかんがみて、「奥の手」の投入までは静観していた。


そのミラージュの奥の手が開帳されたのは38話。キュアテンダーを洗脳して、邪魔なハピネスチャージプリキュアと戦わせたのだ。相手が同じプリキュアであるために本気で戦えないハピネスチャージプリキュア。逆にキュアテンダーは圧倒的な強さで猛攻し、それをかばおうとするブルーにも容赦なく攻撃が向けられる。これはミラージュが完全にブルーを捨てる決意をしたことに等しい。

最終的に、思いを歌に乗せて相手の心に直接語り掛ける合体技「イノセントプリフィケーション」の覚醒によってテンダーは洗脳から解放されるが、その余波で、テンダーを操っていたミラージュの心にブルーの思いが直接届く。ブルーの「本当はミラージュを誰よりも愛していた」という本心を叩き込まれ、ミラージュは心が大きく揺らぐ。そしてブルーがさらに何かを伝えようとするが、それをディープミラーに邪魔されてブルーの思いは最後までは届かなかった。ミラージュは半狂乱になり、ブルーは何を言おうとしていたのかとディープミラーに激しく問い詰めた。それは女王の威厳など欠片も感じられない、恋する少女の姿に過ぎない。

しかしディープミラーはミラージュに「ブルーの思いが過去どうだったとしても、最終的に恋愛より神の使命を優先した事実は変わらない。つまりあなたはブルーに捨てられた」と囁き、ミラージュは再び「愛は幻」という楔を植え付けられてしまう。


これらのことから、ここまで二人の関係がこじれてしまったのはディープミラーが影で暗躍した結果ではないかとも思われるが……。


余談

ぴかりが丘には「千年前に神様と巫女が恋に落ちた」という伝承があり、神様がブルーで巫女がミラージュであることは、その設定が語られた当初からほぼ確定的となっている。

そのため、二人の恋愛関係がこじれて、ミラージュがブルーへの復讐のために彼が守る地球すべてを不幸にしようとしているのではないか、という考察がかなり初期から存在していた。

つまり、地球全土を侵略する幻影帝国と無数のプリキュア軍団が世界中で戦いを繰り広げているという、プリキュアシリーズ最大規模の世界観を持つ本作の物語は、一言でいえば「世界を巻き込んだ壮大な痴話喧嘩」なのかも知れない。


史上最強のはた迷惑カップルであるが、神様たちの夫婦喧嘩は時として人類や世界を滅ぼすのは世界中の神話を見てもよくあることである。ブルーがプリキュアを次々生み出すのに対抗し、ミラージュがファントムを使ってプリキュアたちを次々封印しているという構図は、イザナギイザナミの離縁の神話も想起させる。

ブルーが「恋愛がこじれると大変なことになる」という理由でプリキュア恋愛禁止令を発令しているのも、このように神話級の規模の皆様は失恋の恨みや悲しみから本当に世界を滅ぼしかねないので、ある意味で仕方ないかも知れない。


なお、プリキュアシリーズでも世界を揺るがす神様たちの迷惑な痴話喧嘩には前例がある。


関連タグ

ハピネスチャージプリキュア! ハピネスチャージプリキュア!カップリング

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