バラライカ(ブラックラグーン)
ばららいかぶらっくらぐーん
「I said kneel(跪けっ)!!」
概要
バラライカとは、ロシアンマフィア、ホテル・モスクワのタイ支部の大幹部。
本名を「ソーフィヤ・イリーノスカヤ・パブロヴナ」といい、『バラライカ』は組織内のコードネームである。なお、原作では「ソーフィア」としか出ていないが、後にアニメ版の『Fujiyama Gangsta Paradise』(日本編)にて、アニメ版オリジナルの展開で挿入された彼女の回想からフルネームが明かされることとなった。
元・旧ソビエト連邦の遊撃隊(ヴィソトニキ)に所属していたとされ、当時激戦区であったアフガン地区を中心に活躍しており、戦女神とも称賛されるほどカリスマ的な活躍をしたという。そもそも彼女直属の部下たちのほとんどが彼女の下で戦っていたアフガン上がりの叩き上げであり、彼女に対して絶対の敬慕と服従を誓った猛者の集まりである。故に、彼女直下の部下は各々を軍隊の階級で呼び合い、彼女も部下から大尉(カピターン)と称されている。
その総火力はおそらくノアラプラ最大であり、「本気で動けば街が吹っ飛ぶ」と誰もが口をそろえて言うほど。
ラグーン商会のベニーが言うところの「地上で最もおっかない上位3人の女」の一人。総合的な戦力で鑑みると、恐らくその頂上に立つであろう。
主人公であるロックの事を多少なりとも気に入っているらしく、「ヤポンスキ(日本人)にしておくには勿体無い。」「良い悪党になれる」と、度々賞賛の声を送って目を掛けている。
経歴については不明な点が多いが、遊撃隊を率いていたこと、かつて作戦中に難民キャンプの子供を助けたことをリークされて不名誉除隊で失脚したことについては明かされている。
容姿
大変美人ではあるが、顔の他、首筋や胸元、腕などにソ連アフガン侵攻時に負った大きな火傷跡が幾つもあり、陰では「火傷顔(フライフェイス)」と呼ばれる。
上下ともに臙脂色のスーツとスカートを着用し、ストッキングも使用。
上着はカッターシャツを羽織っており、艶やかな谷間が覗いているがそこには生々しい歴戦の痕が残されている。
髪型は緩やかなウェーブのかかったブロンド(?)で、基本的にはおろしているがたまにポニーテールにすることも。
外出の際には、遊撃隊時代に使っていたと思しき軍用コートをよく羽織っている。
性格
平素は穏やかで淑女然としているが、本性はとても残虐な性格をしており、アフガンの残り火を未だその脳裏にくすぶらせる「戦争マニア」である。また割と短気で、特に立場をわきまえない馬鹿に対しては容赦がない。ついでにホテル・モスクワ傘下内でも元KGB上がりの連中は嫌いで、原作・小説版でも何かとぶつかっている。
諸々含めれば、いわゆる「軍人気質」でもあり、特に元遊撃隊の同胞にはたとえ敵対しようと降参する猶予を与えたり、その死に際を看とるなど懐の大きな部分を見せる。また元軍人としての矜持も強く、怒った時や遊撃隊との会話では軍人訛りが出てきたり、マフィアに落ちぶれた現状を憂うこともあったりする。
また、双子の一件では腐った世の中の無情さに感慨な面持ちになるなど、ほんの一片ではあるが「人間」としての顔をのぞかせたこともあり、これについては先の難民キャンプの一見が関わっているものと思われる。