概要
FROGMANが2004年からウェブ上で公開していたFlashアニメで、作画・動画・声優の作業を全てFROGMANが一人で制作している。2008年には劇場版の『菅井君と家族石 THE MOVIE』も制作された。
秘密結社鷹の爪の吉田君とフィリップの初出はこの作品であり、菅井家も鷹の爪の本編にゲスト出演している。鷹の爪と同じく島根県に関するネタが多く、秘密結社鷹の爪のベースとなった作品とも言える。
タイトルの元ネタはファンクバンドの『スライ&ザ・ファミリー・ストーン』。
あらすじ
島根県に住む家族の日常を描く
登場人物
菅井家
島根県平田市(現:出雲市)に住む国籍不明の黒人一家。全員無職なので貧乏だが、家庭内で相撲場所を開いたりホラービデオ鑑賞会などをして楽しく暮らしている。収入がないので野生動物を捕まえて食べている。「動いているものはとりあえず食う」「家族は食べない」「貧乏はしてでも盗みはしない」が家訓。家族は皆爺ちゃんが拾ってきた人間なので血の繋がりは一切ない。
キャラクターの造形は実在するミュージシャンがモデルとなっている。
菅井君
本作の主人公。年齢は18歳。作中で一番の常識人でツッコミ役。実は黒人ではなく肌に絵具を塗られていた。一家でバンドを組んだ時はボーカルを担当している。モデルはスライ・ストーン。
兄ちゃん
菅井君の兄。年齢は36歳だが厨二病っぽい言動が多く、思い立ったすぐに行動するタイプ。一家のバンドではギターを担当。モデルはジョン・コルトレーン。
父ちゃん
菅井家の父。年齢は55歳。呑気な性格だがいざという時はリーダーシップを見せる時もある。怒り狂った母ちゃんに頭をリンゴの皮のように剥かれたため常に帽子を被っている。一家のバンドではベースを担当。モデルはジョン・リー・フッカー。
母ちゃん
菅井家の母。年齢は52歳。専業主婦。野生動物なら何でも調理できる逞しい女性。甲斐性のない一家の面々に常に発破をかけている。秘密結社鷹の爪にゲスト出演した際にはレオナルド博士をも調理してしまった。一家のバンドではドラムを担当。モデルはジェームス・ブラウン。
爺ちゃん
菅井家の祖父。年齢は84歳。若い頃はシカゴでマフィアをしていた。多少ボケており、よく婆ちゃんの墓を掘り返している。拾い癖があり菅井家も爺ちゃんが拾ってきた子で作られた模様。一家のバンドではキーボードを担当。外見のモデルはレイ・チャールズ。性格のモデルはFROGMANの祖父。
婆ちゃん
菅井家の祖母。享年81歳。爺ちゃんからは「マイスイートハート」と呼ばれており、庭に遺骨が埋められている。時折母ちゃんに乗り移り、ブリッジをしながら歩くことも。生前はボーカルを担当。
宇宙人
菅井家に住み着くピンク色の宇宙人。菅井家に捕まえられて食料にされそうになったが、ペットとして菅井家に住み着いた。ETのように指先を光らせるが奇跡は起きない。強いて言うなら父ちゃんの鼻の穴に指を突っ込むだけである。
ちなみに父親は故郷の星の将軍で外見がダース・ベイダーとシャア専用ザクを合体させたもの。一方の母親はNOVAうさぎとギズモを足した姿で、元ネタ同様3つのやってはいけないルールがある。
その他の人物
吉田君
18歳。田舎の暮らしに飽き飽きしている普通の若者で、フィリップといつもつるんでいる。菅井家の行動によりいつも被害を受けている。
なお、本作と鷹の爪の時系列は繋がっており、秘密結社鷹の爪は吉田君とフィリップが上京した後の話となっている。
フィリップ
28歳。吉田君の友人で、「パン寺」と書かれたタンクトップを着ている。シャイな性格でマイクがないと話せない。鷹の爪とは違い常にデスボイスで喋っている。モデルはヘヴィメタルバンド・パンテラのボーカル・フィル・アンセルモ。
妖怪田豚子
30歳。兄ちゃんの彼女。社長令嬢だがデブのブスで、何でも食べる大食漢。兄ちゃんにバッハの子孫と嘘を吹き込まれ、裏切られた結果、破局したが、劇場版で復縁。
手抜田秘書・手抜田記者
名前のとおり雑に描かれた双子の兄弟。見た目の割りにカッコいい声をしている。
団長
菅井家が暮らす地域の消防団団長。普段はアパレルメーカーに勤務しているためか、実際に火事が起こるとお産と間違えてしまい、全く役に立たない。
知事
島根県知事。野心家で腹黒く、計算高い正確。
マイケル・ジャクチョー
世界的ソウルグループ「ジャクチョーファイブ」のリーダー。ファーストアルバムは世界で2000万枚も売った。大富豪で、チンパンジーのバブルスを買ったときは20億円も使ったらしい(菅井家が食っちゃったけど)。
王子・ジミー
直接関係の無いところで登場した人物。
王子は第9話、ジミーは第10話に登場。