宇宙船サジタリウス
うちゅうせんさじたりうす
概要
『宇宙船サジタリウス』は、1986年1月10日から1987年10月3日までテレビ朝日系で全77話が放送された。
イタリアの物理学者アンドレア・ロモリのSF怪奇冒険絵本『アルトゥリ・モンディ』を原作としているが、原作から借りているのはメインキャラクターや一部の設定のモチーフだけであり、ほぼ日本アニメーションオリジナルの作品である。ちなみに「アルトゥリ・モンディ」とはイタリア語で「異世界」という意味である。
放送時間は金曜日19時30分~20時で、前番組はメタルヒーローシリーズ『巨獣特捜ジャスピオン』だった。(『ジャスピオン』は月曜日19時に移動した。)
ストーリー
トッピーとラナは宇宙輸送の零細企業「宇宙便利舎」のサラリーマンで、中古貨物宇宙船「サジタリウス号」のパイロット。1ヶ月ぶりで地球に戻ると、社長から次の仕事を言い渡された。依頼主は宇宙考古学研究所の研究員のジラフ。危険なベガ第3星に、調査のために単身で旅立った研究所の先輩で恋人のアン教授を連れ戻してほしいという内容であった。
登場人物
サジタリウス号の船長で操縦士。娘が生まれたばかりの新婚ほやほやの30代。犬がモチーフであり、だんじてカバではない。気弱だが責任感の強い平凡なサラリーマン。
サジタリウス号の副操縦士。妻と7人の子供をかかえるカエル顔の40代。好物はラザニア。ふだんは飄々としているがシビアな性格。関西弁をしゃべる。
アン教授を追いかける20代の宇宙考古学研究員。当初はただの客だったが、後にアン教授と結婚、トッピーが立ち上げた「新宇宙便利舎」に就職。臆病だがたまに感情を抑えられず暴走することがある。キリンがモチーフ。
ベガ第3星でトッピーとラナが最初に出会った、サボテンのような種族の宇宙人。吟遊詩人で、愛用の琵琶を肌身離さず持ち歩き、その歌声にはトッピーたちは何度も命を救われている。実は女の子。
美人で優秀な宇宙考古学者かつ物理学者。ムー大陸の謎をつきとめるため、危険も顧みず単身ベガ第3星へ向かう。