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橿原丸の編集履歴

2015-01-31 01:34:53 バージョン

橿原丸

かしはらまる

日本海軍の空母「隼鷹」の前身の大型貨客船

橿原丸とは、日本郵船太平洋戦争直前に計画した大型豪華貨客船。姉妹船に出雲丸がある。


名称は、奈良県橿原神宮に由来する。なお、同じ由来をもつものに、建造中止となった練習巡洋艦「橿原」がある。


海軍の肝煎りで、一朝ことあらば空母に改造する予定で、経済的にはとても引き合わないものを、多額の補助金をつけて建造させたが、対米戦争の機運が高まったため、商船としての姿を見せないまま海軍に買収・空母に改造され、隼鷹となった。


全長220m、全幅26m強と当時の日本客船としては破格の大きさを誇り(参考までに戦前の客船として最も有名な「氷川丸」で160m級でありその大きさがうかがい知れる)、カナダの「エンプレス・オブ・ジャパン」をも越えて太平洋最大の客船となる予定であった。

貨客船として作られたとしても採算が合わない、最初から空母に改装されることが前提で作られた船であったが、その夢は時を超えて引き継がれる。

1991年、橿原丸と同じ場所(三菱重工業長崎造船所)で生まれた豪華客船「飛鳥」は、橿原丸を意識して建造されたのだという。

なお2014年現在でも、船名を「アマデア」に変えて就航中。

代替船となった「飛鳥Ⅱ」も同じく長崎造船所建造である。


なお、長崎造船所が作成した中では最大となる民間客船は「ダイヤモンド・プリンセス」「サファイア・プリンセス」で共に全長290m、全幅41.5mものサイズを誇る。うち「ダイヤモンド・プリンセス」は2014年より日本発着クルーズに登用され、船内には大浴場(露天風呂付き)など日本船籍船に匹敵する日本型設備を多数備えている。

また「飛鳥Ⅱ」でも全長は249mになり、やはり同じく長崎造船所製作で、長距離フェリーとしては日本最速のスピードで航行する「はまなす」「あかしあ」で全長224m(国内フェリー最長)となるなど、現代日本においては橿原丸級を越える大きさの巨大船が実現している。

当時においてもより船舶航行需要が旺盛であった大西洋航路では全長300mを誇る超弩級客船がいくつか建造されており(初代クイーンエリザベスなど)、当時国内に200m越えの客船が皆無である故採算性に大いに疑問があったとはいえ、時代さえなんとかなれば、日本を代表する豪華客船として語り草になっていたかもしれない。


ところで、姉妹船の出雲丸(後の飛鷹)の方は自衛隊史上最大の艦船「いずも」(ヘリ空母)に使用されている。同級の二番艦については具体的な名前が未だ公表されていないが、「かしはら」が来る可能性も否定できない。一方で飛鳥Ⅱも建造25年を迎え代替船の話が出てもいい時期であるが、背景を考えると客船ファンとしては客船にこの名を使ってほしい旨もあり、今後の続報が待たれる次第である。



関連イラスト

最愛秘書艦娘

飛鷹さんと隼鷹さん結婚式に向かう隼鷹27歳と飛鳥ちゃん【2014/10/22】


外部リンク

Wikipedia-橿原丸級貨客船

公式絵師・くーろくろ氏による橿原丸さん@Twitter

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