本記事はアニメ「艦隊これくしょん」第5話・第7話のネタバレを含みます。
概要
第五遊撃部隊とは艦隊これくしょん(アニメ)に登場した艦娘部隊である。
第5話において艦隊の総入れ替えが行われ、主人公の吹雪は古巣の第三水雷戦隊ではない別の部隊へ配備される。
それがこの第五遊撃部隊である。
しかしその実態は、アニメ提督が艦娘としての性格的な部分を考慮しているかも怪しいほど、組み合わせに難ありな部隊であった。
そしていまだ未熟でかつ駆逐艦なので艦種としても地位が低い(艦これの大半の創作では大型艦種の方が地位が高い事になっている)吹雪である。
当然、加賀と瑞鶴が喧嘩するわ、大井が噛みついてくるわ、あまり隊の統制を執る事に執着していない金剛と錬度の低い新参で地位も低い駆逐艦の吹雪とてんやわんや。誰が旗艦になるにしても大破撤退を繰り返す羽目になる。
瑞鶴はアニメ提督に部隊の配置換えを進言しようとするが、瑞鶴は吹雪が加賀からもらった、手ぬぐいをウサギに折ったものを褒めていった。それが元は赤城が加賀に入渠中の暇つぶしとして教えたものである事からか、はたまた加賀の作ったものを褒めたためか、吹雪はこの艦隊でもう少し頑張ってみたいと考える。
そして周囲を見渡すことの出来る吹雪を駆逐艦でありながらも旗艦に据えるという奇策で敵深海棲艦を撃退することに成功するのだった。
アニメ提督の意図はともあれ、物語的に見れば「アクの強いメンバー達を主人公がまとめ上げる」という王道な編成となった。
なお第7話では冒頭で加賀が負傷し、一時的に翔鶴が加入している。
ゲーム的な解説
この組み合わせ、ブラウザゲームで組んでもかなり強い。
高速戦艦1・正規空母2・雷巡2・駆逐艦(改二)1という組み合わせであり、制空権確保も開幕雷撃も叩き込めるため駆逐艦の是非を置いておけば十分なガチ編成である。
さらに詳しく解説すれば、加賀は現状最多の航空機搭載数を誇る最強の空母であり、瑞鶴の方も搭載数は加賀・大鳳に続いて第3位であり、耐久・装甲・回避といった生存に関わるパラメータが全体的に高い。実際、中破でも攻撃できる大鳳が実装される以前は、この2人を組ませて出撃させていた提督も多いだろう。
また、金剛は戦艦勢の中で数少ない高速戦艦であり、空母部隊のお供としては申し分ない。
北上・大井は、砲撃戦が始まる前に強力な雷撃をすることができるため、敵艦隊を最大2隻機能停止まで追い込むことができる。また夜戦では全艦娘No.1の火力を誇り、高耐久高装甲のイベントマップのボスを倒すには必須と言われているくらいである。
吹雪を旗艦に据えることも、ゲーム的に見ると「旗艦を庇う」システムのおかげでか弱い駆逐艦の大破確率を減らす事に繋がるため理に適っており、吹雪改二の高い対空性能を生かした対空カットインもしくは対潜装備を充実させての潜水艦哨戒と、大型艦には難しい役割を担うことができる。
ただしゲーム中では艦娘同士のやり取りが行われないため、提督の目線としてはどこに問題があるのかわからないかもしれない。アニメではあくまで現場からのいざこざともいえよう。
↑細かい編成を知らない深海棲艦側の評価。
なお、アニメ第7話では、提督・秘書艦の長門共々、「あの面子をよくまとめている」と吹雪を褒めており、提督本人もそれなりに問題が多い事は気づいていたらしい。
カップリング的な要素
特に瑞鶴+加賀+吹雪の側面が強く、5話ラストは吹雪によって瑞鶴と加賀が少し打ち解けたような雰囲気を持つ。
アニメ吹雪は赤城に憧れを抱いており、最終的には赤城の護衛艦として一緒の艦隊で戦うことを目標としている。
そのあたりから吹雪と加賀が打ち解ける可能性が見えてくる回でもあった。
関連タグ
第三水雷戦隊 - アニメ吹雪の古巣
瑞加賀・大北 - ある意味これらのカップリングの延長線でもある
第十四駆逐隊 - ノベライズ「陽炎、抜錨します!」のオリジナル部隊。提督に難あり人材を押し付けられるものの駆逐艦が旗艦として仲間たちを引っ張るという構図が似ている。ただし相違点としてあちらは「同一艦種である駆逐艦のみで構成された駆逐隊」という部分が有る。
甲板胸 - 大井と瑞鶴の言い争いから出た。