サナカン
さなかん
女性型の上位セーフガード(レベル6)。
概要
姿は黒髪に下がった眉の女性。
戦闘時には黒いスーツと翼、巨大な砲身を備えた異形の姿となる。
上位セーフガードとして高い戦闘能力と様々な特殊能力を持つ。
人物
東亜重工周辺に住む電基漁師達の集落の襲撃、及び東亜重工の破壊を目的として霧亥やシボ達の前に現れる。その後、作中で幾度も彼らと対峙することとなる。
人間的な感情はあまり見せないが、相手の戦力が低いと確認するや酷薄な笑みを浮かべるなど、ある程度は情緒を持っている様子。
また、霧亥のことを異常を起こしたセーフガードと認識、奇妙な執着を見せる。
東亜重工編完結後はしばらく出番がなかったが、作品終盤で統治局の代理構成体として再登場。こちらはトレンチコート状の上着を羽織った人間同様の姿をしており、長大な拳銃型の重力子放射線射出装置を持つ。
また所属がセーフガードでないためか人間らしい会話やコミュニケーションが取れるようになっている。レベル9を確保・護衛することを任務としており、彼女自身、これに対して任務以上の熱意を見せている。
能力
主武装は左腕に備えられた大型の重力子放射線射出装置。威力などは霧亥のものと差異は見られないが、無反動タイプなのか使い手がセーフガードの体だからなのか、反動を問題とせずに連射することができる。もちろん禁圧解除状態の射出も可能。
その他にも、彼女の体には多彩な機能が搭載されている。
右手に備えられた機構は重力子放射線射出装置の直撃すら無効化し、命中した生命体をセーフガードに変成させる(もしくはセーフガードユニットの機能を回復する)微小構成体を撃ち出す事も可能。
背中には翼が装着されており、自由に、かつ高速で飛び回ることが可能。自在に三次元機動をしながら射出装置を連発してくると考えれば、彼女がどれだけ恐ろしい存在か分かるだろう。
また、彼女はネットスフィアの電脳空間から基底現実へ、周囲の物質を変質させて出現している存在である。つまり、例えユニットを破壊されても周りの物質を取り込んで再生することが可能なのである。また姿を偽装し自身を人間に見せかけ対象に接近することもできる。
ただ弱点として、あくまでサナカンはセーフガードの一構成員であるということが挙げられる。彼女をバックアップしている電脳空間側で何かしらの異常事態が発生したり、より上位の存在から干渉されれば、基底現実にいる彼女にも大きな影響が出るのである。