概要
CV花澤香菜(2017年劇場版)
生電社の科学者。ネット端末遺伝子合成実験の失敗の責任を問われ、生電社の地下に幽閉されていた。霧亥に助けられ、以後行動を共にする。
ネットスフィアに対して強い好奇心を抱いている。
能力
彼女の本質は肉体と完全に分離している人格であり、危機に瀕した際には肉体の乗り換えを行っている。その度に姿形が変わっているが、基本的には髪の長い長身痩躯の女性である。霧亥とはまた違った形の不死身っぷりを発揮している。
ちなみに初登場時は磔にされたミイラというとんでもない姿であり、読者もまさかこれがヒロインだとは思っていなかった。だが再登場時は、霧亥のピンチにその後お馴染みとなるカッコイイお姉さまの姿(電子戦装備仕様)で颯爽と駆けつけ、読者の心を掴んだ。
その他にも、サイボーグらしく電子装置との直接のアクセスや相手の脳との接続が可能。霧亥から建設者の言語基体を教えられ巨大な建設者を操ってセーフガードと戦ったり、セーフガードを出し抜いて上位ユニットの体を奪い取ったこともある。
科学者らしく目の当たりにした現象や装置の解析を行い、行く先々で霧亥のサポートを行う。コミュ力も霧亥よりはるかに高いため、出会った人々との交渉を行ったり、助勢を得ることもある。
人物
科学者らしく知的好奇心の塊である一方、作品内では特に人間らしい感性を持つ。自分達を助けてくれた人々のために必死で戦ったり、残酷な行いやグロテスクな装置を見て表情を歪めることもある。
霧亥に対しても単なるパートナー以上に献身的で、時間の歪んだ空間で10年間待ち続けたことも。ただし恋愛感情のようなものはない。
その他
作品内で見た目が変化した回数は、本人の意思とは無関係に変わったものも含めて8回である。それだけ危険な旅であったということであろう。霧亥も主人公ならもっと守ってあげればいいものを……。
東亜重工内の時間が歪んだ空間では、パラレルワールドのシボが登場した。自力で自分のいた階層を突破したらしく、飛行装備や武器も所持している。人格は通常のシボとほとんど変わらない。
単行本8巻でダフィネルリンベガが使用したセウの遺伝子に二重登録し、念願のネットスフィア接続を果たした……が、ダフィネが消滅直前に奪取した最上位セーフガードユニット・レベル9と同化し、彼女の人格はほぼ完全に消滅してしまった。ただその残滓はあるようで、自分のことをシボとして認識し、霧亥のことも覚えている。
ブラム学園!
弐瓶勉のセルフパロディ作品「ブラム学園!」では、学生生活をエンジョイしている姿が描かれる。お色気担当であり、シーンのたびに霧亥に厳しいお仕置きをしいる。
作品全体が萌え化した回では、非常に可愛らしいツインテキャラと化していた。
劇場版
『塊都』出身の科学者であり、原作版のように朽ち果てたサイボーグボディの姿で登場。電基漁師の村の地下でおよそ300年ほど生き埋めになっており、電波を飛ばして助けを呼んでいたところで霧亥に助けられた。かつてネット端末遺伝子の能力を機械的に再現する研究をしていたが、ネットスフィアに接続したところでセーフガードに襲われ身体と仲間を失った。彼女が研究を安全に行うためにセーフガード避けの塗布防電を施した場所に建ったのが本作の舞台である電基漁師の村であり、ある意味物語の根本を作った存在である。
ネット端末遺伝子模倣装置と自らの新しい義体、そして村人たちの食料を作り出すべく霧亥と共に自動工場へと向かうことになったが・・・