東亜重工とは
弐瓶勉の作品に共通して登場する工業会社。厳密に言えば名前と社のマークを共有しているだけで作品事に設定はバラバラである。
それぞれの作品世界を象徴する根幹技術を開発しているという共通点があり、社そのものは既に形骸化していたり滅んでいる場合も多いが、東亜重工が残したロストテクノロジーがストーリーにおいて非常に重要な要素となっていることが大半である。
ある意味で弐瓶勉の代名詞、もしくは屋号とも言える存在であり、これなくして弐瓶作品は語れない。各作品の単行本にも弐瓶作品の証として社のマークとロゴがプリントされている場合が多い。
BLAME!での東亜重工
巨大な重工業会社。空間転移装置を持ち、建物自体の移動が出来る。
居住区を含む13の空洞を持ち、各々に管理AIが存在する。もとはネットスフィアとネット端末遺伝子を開発した企業の一つだったらしいが、霧亥が活動する時代では遺跡的存在となった。
ネットスフィアとは完全に独立・不干渉の契約条項を結んでいる。
バイオメガでの東亜重工
主人公である庚造一ら合成人間を開発した巨大企業。合成人間以外にも「重二輪」などの兵器や、フユのようなAIを開発するなど高度なテクノロジーを所有する。特に「弾体加速装置」「4000XL」など脳集波に関連する技術は、DRFでも完全な再現は不可能だった。
N5SウイルスについてDRFと対立する姿勢をとっていたが、本土をDRFの強制執行部隊に強襲され、自爆によって消滅した。東亜重工消滅後も、造一ら合成人間はDRFと戦い続けていくこととなる。
シドニアの騎士での東亜重工
人型兵器「衛人」をはじめ、兵器から日用雑貨まで様々な製品を作る巨大企業。シドニア内の様々な物品にそのロゴマークが刻印されている。
職人の手作業によって部品を開発しており、最高傑作との呼び声高い衛人「一七式白月改 継衛」を作り出している。100年前の事件により工場を破壊され弱体化し、衛人の生産を岐神開発に取って代わられていたが、ある人物の計画のために復活、再び一九式衛人をはじめとする様々な新兵器の開発を行う。
人形の国での東亜重工
物語の舞台である惑星アポシムズに登場する様々なガジェットに東亜重工のロゴマークが刻まれていることから、この世界でも何かしらの形で東亜重工が存在していたことがうかがえる。ただし、東亜重工の存在そのものが仄めかされたことは無いので、ある種のお遊びである可能性も高い。
大雪海のカイナでの東亜重工
機械文明とは遠くかけ離れた、素朴な文化が根ざす作中世界において、明らかに場違いなオーバーテクノロジーとして登場。神話となるほどの大昔に存在した組織であったらしく、劇中で猛威を振るった人型巨大ロボットである”建設者”の腕にも名前が刻まれている。