デジモータル(DIGIMORTAL)とは、
弐瓶勉による、短編の読み切りSF漫画。語源は恐らくDIGITALとMORTALあるいはIMMORTAL。
ABARA単行本の下巻に収録されており、世界観がABARAと共通する点がある。
あらすじ
超巨大複合企業「異相教会」は過去の技術を独占的に発掘
実質的な世界政府を作り上げていた
彼らはテクノロジーを信仰し 極度の人体のサイボーグ化を推し進める一方
異端審問制度を開始させ 「大崩壊」以前の文明によって生み出された
不死者など「遺伝子操作」の痕跡のある者を探し出し処罰していた...
世界観
主人公の姿や人体改造の技術、使われる言葉(「異相教会」と「異相の書(第四紀連の社典)」など)からABARAとの関連性が見える。
異相教会
位置づけは世界政府でありながら犯罪の温床となっているような描写があり、この作品においては兵器開発とそれを巡る事件がピックアップされている。
登場人物
デジモータル(DIGIMORTAL)
主人公。黒髪の青年。傭兵或いは殺し屋のような存在。
戦闘時には黒奇居子のようなアーマーを装着し、ハルバードとも鎌ともつかない武器を持つ。
攻撃範囲は外見より広く、一振りで周囲をなぎ払うことも可能。体や武器は青色の放電のようなものをまとうことがある。
尚、デジモータルの紋章が入った時限爆弾をいくつか携行している。
教皇像の首を切断し、数百m蹴り飛ばした。スピードもかなりのもので、審問会基地の部隊と戦った際にはろくに反撃もさせずほぼ一撃で倒している。その後時限爆弾によって面積数km²の審問会基地を爆砕した。弐瓶作品らしい無敵っぷりである。
これまた弐瓶作品らしく口数も極端に少なく、『今夜やる』の一言のみ。
依頼人
白いフードを被った女性。四つ目のマスクを着けた大男を連れている。
人気の無い場でデジモータルに接触し、ウーブラーとトラリス・ラタリス姉妹についての資料を渡し彼らの殺害を依頼した。
今までにも報酬を通じて彼に任務を依頼してきたらしい。
ハロゲン・ウーブラー
異相教会の審問官。御離(オンリ)半島に進駐している。現在の地位に就いてから50年以上経っているが、老化した兆しはない。
審問官の強権で無差別に人々を捕らえ、闇市場で売り捌いている。新兵器開発の分野で人工子宮が使われているが、今は非常に不足しており代替品に本物の子宮を使うためである。
審問会の部隊
審問官が率いる実行部隊。槍のような武器と黒いアーマーを装備し、中世イタリア貴族の仮面を白くしたようなマスクを着けている。
トラリス・ラタリス姉妹
ウーブラーの部下。元は異端として投獄されていたのをウーブラーに拾われた姉妹。改造手術を度々受けている。
全身黒ずくめかつコートのようなものを羽織っている。頭だけが露出しており、耳はエルフのように尖っている。
両腕の前腕からは肩まで伸びるブレードが展開する。手首からは容易に人間の頭を分断する円盤状の弾丸を射出する。
身体能力は高く、旋風が巻き起こる程素早い。
コンテナの少女
審問会の隊員が気晴らしにするために、囚われた人々の中から連れ出した少女。
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弐瓶勉(作者)