概要
2001年12月に、コロナの代替車種として誕生した。この車のトヨタ店バージョンが、アリオンである。
ライバル車であるミドルセダンはおろか、格下のスタンダードカーまでもが次々と3ナンバー化していく中、CDセグメントにありながらアリオンと並んで唯一5ナンバーサイズを維持している、世界的に見れば極めて特殊なセダンである。このため、軽自動車と並ぶ日本車のガラパゴス化の象徴として語られることがある。
ただ、1800ccクラスの主流がセレナ(日産)やステップワゴン(本田技研工業)といったミニバンが主流になっているうえ、乗用車自体の主流がハイブリッドカーや軽自動車に移っているため、ものすごく影が薄い存在になっている。車名の由来は、スペイン語の「(優秀なものに対する)賞」から来ているが、完全に名前負けしている。
ならいっそのことトヨタはアメリカ向けカローラを日本に投入し、それにプレミオ(及びアリオン)と名乗らせろ、と言いたくもなる…が、実際のところは「ちょっと大きくて室内が広い車が欲しいけど、車幅は5ナンバーサイズがいい」という顧客も少なからず居るため、それでは対応できないのが現実である。
ちなみにプレミオの名前は、最後のコロナの正式名称「コロナ・プレミオ」で使われており、それをコロナの後継車にスライドさせたものである。