概要
『battle for money 戦闘中』に登場する、忍者のような格好をした人物。ドッジボールをベースにしたこのゲームで、プレイヤーの忠実な部下の役割をしながら付き従い、プレイヤーを勝たせるために動く。
特徴
ゲームを開催している企業という設定の「クロノス社」が西暦2900年に開発した、戦闘用アンドロイド。開発担当者は水無月ユリエ(このゲームを作り上げた高月ハンゾウ(逃走中を開発した月村サトシの上司にあたる)の部下)。ゲーム内に数体がなんらかの形で投入され、特定の条件を満たしたプレイヤーと契約し、プレイヤーの指示に従って動く。
逃走中などのハンターが終始プレイヤーにとって強敵だったため、このようなアンドロイドが味方になると心強さは半端なものではなく、身の丈に合わない自信を持つプレイヤーも多く、事実それだけの性能を持っている。アンドロイドなので会話は出来ないが、指示自体は可能。了解すると頷いたりサムズアップしたりするなど、ハンターよりは無機質感が薄れている。ただしゲームに無関係な話題には一切反応しないあたり、やはりアンドロイドである。
忍に関するルール
- 忍による撃破はプレイヤーによる撃破
- 相手を撃破して賞金を分捕るゲームだが、忍が撃破したらどうなるか。答えは、忍と契約しているプレイヤーのものとなる。忍に分け前をあげる必要は無いので、高額賞金を狙うプレイヤーも安心。
- 忍はプレイヤーが撃破可能
- ハンターと同じ遺伝子を持つとされるが、ハンターとは違って、無敵ではなくプレイヤー同様に撃破が可能。忍本人か契約者が撃破されると『機能停止』してその場に跪いてしまう(つまりゲームから排除されるわけではないことに注目)。また、忍が撃破されてもメール通知はないので、忍を失った瞬間に遠くのプレイヤーに目を付けられることもない。
- 忍に指示を出し別行動させることも可能
- 常に近くに付き従わせることで相手にプレッシャーを与えられるが、他にも「待ち伏せを指示させて奇襲をかける」「別行動させて挟み撃ち」などの戦術にも従ってくれる。実際、忍への指示の良し悪しもかなり重要で、単に戦闘力が高いからといってむやみに突撃させるだけでは勝てない。また、別行動させたっきり、行方を見失い、やっと合流できたと思ったら撃破されていたなんてこともある。相手との間合いを的確に計り、攻めるか引くかを最終的に判断するのは、やっぱりプレイヤーの頭脳と腕前なのである。
- 忍との契約
- 忍を付き従わせるには、プレイヤーが「契約の腕輪」を自分と忍の互いの腕につける必要があるため、契約の腕輪をどこかで手に入れてくれば、停止した忍を復活させて自分の味方にすることができるのだ(腕輪を持ったプレイヤーが、相手の忍に戦いを挑み、見事撃破してから腕輪をつけて再契約(復活)させ、その場で奪い取った例もある)。ただし、同時に2体以上の忍と契約することは出来ない。
忍のバリエーションと性能差
忍は、エリア内の武器屋で手持ちの賞金を支払って購入するなど、なんらかの形で手に入れるチャンスが何度もある。しかし、特殊な装備を身に付けさせたり、最初から特殊な装備を持っている忍を手に入れるチャンスは少ない。
- 忍 (メイン画像)
- いわゆる普通の忍。場合によってはバトルボールを持っていないこともあり、その場合はプレイヤーが用意することになる。途中でアイテムを追加装備させて強化させることができる場合もあるが、追加アイテムが巨大だと機動性に欠けることになり、元来の俊敏さが台無しになるので、プレイヤーの判断が重要。
- ビッグバトルボール忍
- 鎖に繋がった巨大バトルボールで武装した忍。ゲーム途中で通常の忍にこのボールを装備できるケースもある。見た目どおり攻撃力は最強であり、振り回して通常バトルボールを防ぐことも可能。何度でも使用できる上、特定の色のボール使用禁止の通達にも引っかからない。ハンマー投げの要領で振り回しながら投球することもあるダイナミックさは魅力だが、一度投げると手元に戻すまで時間がかかる為そこをフォローできるかどうかが鍵である。
- 大盾忍
- その名の通り、巨大な盾を装備した忍。盾で両手がふさがっている為、攻撃は不可能。だが人一人を隠すのに十分な大きさを持つ盾はあらゆる攻撃から身を守ってくれる。この防御力を過信して背中を無防備にしないよう注意が必要。逆に、背後を守らせるよう指示すれば、プレイヤー本人は前方に集中できる為、余計な警戒をせずに目の前の相手を倒すことに専念できる。ボールが無くなると忍を盾に使うプレイヤーは多いが、この大盾があればかなり頼れるガードができるので、こぼれ球を拾って反撃に転じやすい。プレイヤー本人が積極的に攻めてこそ、その価値を引き出すことができる忍である。
- 通常の盾を装備した忍
- 上記のイラストには無いが、通常サイズの盾を身に着けられるケースもある。武器屋で購入したり、あるいはイベントで手に入れて、忍の腕に「装着」する。手持ちではないので、装着した腕も自由に動かせるため、リスク無く強化することができる。
- 双龍の忍
- 2体1組で行動する、戦術上とても強力な忍。「忍はプレイヤー1人1体」という原則から外れるもので、最初から持っているボールも多いため、相手を挟んだり別行動させたりと活用の仕方はさまざま。ただし片方が倒されると両方とも連動して止まってしまう上、契約の腕輪は専用のものなので、後から手に入れた契約の腕輪で停止した忍を動かしても、普通の忍にしかならない。
- レンタル忍
- 性能は通常の忍と同じだが、なかなか入手できないプレイヤー向けに、5分間10万円という短時間のみ付き従うレンタルタイプ。後ろからクロウが付いてきて残り時間をボードで掲示。誰かを追う側のプレイヤーにとって、5分という時間は想像以上に短い。すぐに契約解除されるが比較的安価という、レンタルならではの特長は、ゲーム中ずっと付き従うほかの忍とは違った戦術を要求される。
逃走中にも出番が!
「逃走中」においても、クロノス社内でハンターを悪用しようとした勢力に捕らえられた月村サトシの救出に使われようとしたことがあり(投入はされていない)、その後にそれらの勢力が一掃されてから開催された「逃走中アルティメット」でもゲーム内に投入された。確保された逃走者たちの復活ゲームに登場し、撃破されると失格になるというもの。「戦闘中」とは異なり倒せないほか、契約者なしで自律している。「双龍の忍」のテストを兼ねていたため、2人1組で行動する。
なお、初期の「逃走中」の日光江戸村編に登場したハンターが、本番組の「忍」とそっくりの格好をしていたことがある。