概要
『逃走中×闘争本能』という触れ込みで始まった、クロノス社の新ゲーム。知っている者には『護衛中 個人戦』と言えば理解が早いだろうか。広いエリアを自由に使った「陣地の無いドッジボール」である。積極的に相手に戦いを挑みにいくもよし、隠れてピンチをやり過ごすもよし。基本的な部分はドッジボール同様なので、ワンバウンドやキャッチで相手の投球を防ぐことができるが、陣地が無いという点ゆえに、普通のドッジボールではありえないような「超接近戦」を挑む、普段は圧倒的に強い人が見た目弱い人が撃破する、他のプレイヤーと手を組んで挟み撃ちにしたりできるなど、広いエリアゆえに何が起こるかわからない。
基本ルール
全員が最初から、一定額の賞金(ハンデとして女性プレイヤー(ニューハーフ)は追加で盾)を持ってスタートする。フィールド内で手に入る『バトルボール』を使い、相手に投球して命中させ、撃破していく。他のプレイヤーを撃破すると、そのプレイヤーの賞金を全額奪えるが、同時にその時点での賞金がメールで通知されてしまうため、狙われやすくなってしまう。もしも撃破されたら、他のクロノス系ゲームと同じように失格となり、ゲームから排除されて牢獄行きになる。
制限時間内に自分以外のプレイヤーを全て撃破すれば、持っている賞金を獲得できる。逆に制限時間を過ぎても生存プレイヤーが2名以上いた場合は全員失格となり賞金は全て没収となる。
スタート前には、「戦闘の誓い」を参加者の1人が読み上げる。
- 一、ゲーム中は 真剣勝負を楽しむこと。
- 一、ルールを守り 全力で勝ちにいくこと。
- 一、勝者への リスペクトを忘れないこと。
エスケープ
逃走中における『自首』同様、『エスケープ』を宣言することで今持っている賞金をそのまま持ち逃げする事ができる。しかし、相手を撃破して十分に賞金を貯め込んでいないと効果が薄い。逃走中と違い、このゲームは戦闘中である。逃げていては、賞金は増えないのだ。
が、溜め込んだら溜め込んだで別の重大なリスクが存在する。その時のルールにもよるが、エスケープを試みるとプレイヤー全員に告知され、実際にエスケープできるまで約5〜10分ものラグがある為、それまでに全プレイヤーから一斉に狙われ撃破される危険性が高まるのだ。つまり一人だけ逃走中となる(なお、現時点エスケープルールを行った人は逃走中における自首の代名詞と呼ばれる男鈴木拓のみ)。
また、残り生存者数又は残り時間が一定以下になると出来なくなる為、タイミングの見極めも重要。
なお、基本ルールには「パイロット版・第1回~第7回(シーズン1)」「第8・9回(シーズン2)」「第10・11回(シーズン3)」「第12回以降(シーズン4)」に応じて一部ルールや賞金が異なるためここで分けて紹介する。
シーズン1
個人戦(第6・7回はコンビ戦)賞金は一定額の所持金が与えられ武器屋やイベントでアイテムを入手していく。プレイヤー1人撃破すれば持っていた所持金を全額勝者に渡し最後に残った人は賞金獲得。
シーズン2
初のチーム戦を開催。アスリートや芸人、野球選手のように5人で1チームを組み様々なゲームに挑む。ゲーム失敗者は離脱しいて全員離脱したら失格(ミッションでのメンバー増加や敗者復活戦で再復帰することも可能)。優勝チームは賞金(完全固定)が渡される。
また、シーズン1のため江戸時代モチーフが多いが、今回では無人ショッピングモールやサバイバルゲーム場など近代的なステージも登場。また、忍は今回は完全な障害役が多い。
シーズン3
前半戦は個人戦ルールで挑む。今回初期装備はバトルボール(女性は10回では『バトルガン(ハンドガンタイプのバトルランチャー)×4つ※なお、外して残ったバトルボールを拾うことも可。またこのため全プレイヤーはゴーグルが装備している)、11回ではバトルボール+盾を使い敵を撃破する。そして最終的に残ったメンバー+敗者復活者で今度は全員1つのチームとなり『忍軍』と対決する。なお、賞金はなく「勝者の名誉」がもらえるのみ。
シーズン4
シーズン3の前半個人:後半:チーム戦と逆に前半:チーム戦、後半:個人戦を行う。
前半戦は制限時間内で忍と影忍を撃破して賞金を得ていく。そして前半戦終了後、個人戦ルールに変更、最後まで生き残ったプレイヤーのみ前半戦でゲットした賞金を総取りする。
また、敗者復活ではミッションとして行われプレイヤーが逆に復活阻止を行うため前半戦のように協力することも可能。
戦闘アンドロイド『忍 (しのび)』
プレイヤーに付き従ってくれる、心強い味方アンドロイド。付き従わせるには、プレイヤーが「契約の腕輪」を自分と忍の互いの腕につける必要がある。
- 詳しくは忍(戦闘中)の項目を参照。
武器屋
プレイヤーを有利にするアイテムを売っている。店員はアンドロイドの為一切喋らないし表情すらわからない。こんなんで商売できるのか。手数を増やしたいプレイヤーのためにバトルボールなどを販売しているが、他にも防御用の盾・バトルボールなしでも攻撃できる武器・契約の腕輪・そして忍本体すら売っている。喋らない割に商才があるのか買い取りも行っていて、それなりに高く買い取ってくれるので、女性プレイヤーは手持ちの盾を開店と同時に売り払うことで、アイテムの資金にしたり、賞金を増やすなどの芸当が可能。吉と出るか凶と出るかは知らんけど。
店内には1人しか入ることができない。それを利用し単に安全地帯/休憩地帯として使うことも可能な様子。逆に言えば、店に入ろうと思って入れなかった場合、店内に別のプレイヤーがいることが判るわけで、買い物直後の相手を狙い撃ちできる。
なお、手持ちの賞金を何らかのイベントで使い切ってしまったプレイヤーは失格となる。つまり資金ギリギリの買い物は、できないのだ。
最近、デリバリーサービスも始めたようだ。確かに配送は迅速かつ正確なのだが、プレイヤーの足元を思いっきり見ており、10万円という法外な配送料を請求する。
なおこのアンドロイド、服の色によって役割や得意分野などが違う。
- アンドロイドの詳細クロウ(戦闘中)の項目を参照。
闘技場
武器屋で忍本体を直接買おうとすると、手間は要らないがかなりの高額であり簡単に手が出せる代物ではない。それを格安で獲得できるチャンスとして登場するイベントがこの闘技場。手持ちの賞金を支払うことで1対1の対決ができ、相手を倒せば闘技場に用意されている忍を獲得できる。ここで撃破されても失格にならず、闘技場の入場料が無駄になるだけで済むので、忍獲得を狙うのはもちろんのこと、外での対決に備えて肩慣らしをする意味で参加するのも、プレイヤーによっては有効かもしれない。これをチャンスと見るか無駄な出費と見るかはプレイヤー次第。
闘技場ではバトルボールが専用のものしか使えない(盾などの装着アイテムが使えるケースはある)ため、相手とのハンデもアドバンテージもほぼない。また、唯一陣地があるドッジボールとなっているため、相手に至近距離で投球される危険性が低く、その意味でも純粋にドッジボールが上手い人が勝ちやすいとも言えるし、背後から狙われる可能性も低いが、逆に言えば姑息な手がかなり通じにくい。
シーズン3では敗者復活戦のステージとして登場。この時の装備は初期装備を手渡される。
シーズン4では『果たし状』の形で相手を指名して指名者が勝てば指定者が持っていた忍を奪える。なお、今回の闘技場ステージはセットに近い物だったが今回は忍たちが円をかこった状態を作ることになり武器は忍が持っていたバトルボールを使う。
放送の頻度
2016年は5月15日だけ放送され、その後2017年は初の放送0回となった。(ドラマキャストが徐々に減ったことで運営の状況が悪化しているためと思われる。) 2018年で放送されるかどうか心配されていたが、4月1日の春の祭典の逃走中のコーナーで5月13日に放送すると告知された。
また、2021/3/21に約3年ぶりに放送。しかし、賞金と制限時間の(とは言っても途中までだが)廃止、ゲームマスターが未来ドラマのなかった上記の2018年分をまたぎ逃走中と同じく青山シズカに変更、そしてまさかの戦闘中を陰で支えていたあの人がリストラされてしまった。
また、設定上逃走中世界とシンクロする要素があるらしく逃走中第18回・第24回・第30回の舞台は同じ『千葉県立房総のむら』で行われるが戦闘中第3回において第30回での風習やミッション用アイテムが置かれてあったり同じく30回でミッション最大の活躍を見せた春日俊彰の胸像が置いてあり偶然逃走中と戦闘中に参加した春日本人も驚いた様子を見せている。
関連イラスト
ゲーム中に登場する『忍』のイラストが多いが、開催をしている設定のクロノス社に関する作品もたびたび見られる。
イラストにタグ付けする際は(クロノス)と付けて下さい。