概要
2007年以降、フジテレビ系列の番組『クロノス』及び『ジャンプ!○○中』で行われていたゲーム企画である。いつ誰に何処で密告されるか分からないというスリルが満点であり、当時同じく行われていた『逃走中』とともに人気を二分していた。現在でもこのゲームの復活を熱望しているファンも多かった。
のちに2021年、4月4日放送分の『逃走中』にて流れた5月5日放送分の予告にて、このゲームに参加しているプレイヤーの映像が流れ、予告どおり当日の放送でゲーム内のイベントとして13年ぶりに復活を果たした。ちなみにこの時キッズ逃走者(子供)も初めて参加した。
基本ルール
各プレイヤーは背中に2ケタまたは3ケタの番号が書かれたゼッケンを装着。ゲーム内では他のプレイヤーに自分の番号を見られないようにしながら、相手の番号を目視し、本部にその番号を電話で報告(「密告」)しなければならない。他のプレイヤーに「密告」されたプレイヤーはその時点で負けとなり、ゲームから追放される。ただし1桁でも番号を間違えて報告すると報告したプレイヤーが間違い密告として負けとなる。最終的にゲーム時間内に1人または1チームのみになれば賞金を獲得、2人以上または2チーム以上の状態で時間切れとなった場合はゲームオーバー、全員失格となる。
基本的に残り時間がわずかになると「最終決戦」ルールが発動し、最初に密告に成功したプレイヤー(もしくはチーム)が勝者になるようになっている。これは初回開催時に、密告が容易になるよう前面および両サイドにもナンバーを表示するルールが敷かれたにもかかわらず、2人以上が残ってゲームオーバーとなった結果、ゲームの性質上から膠着状態を打破するためのテコいれが必要と判断されたようであり、以後の開催では毎回例外なく最終決戦ルールが採用されている。
ゲーム形式
過去5回の放送内では、以下の3タイプのルールでゲームが実施された。
個人戦
現在行われている『戦闘中』と同じような、自分以外全て敵となるサバイバルルール。最後に勝ち残った1人が勝利、賞金を獲得できる。
チーム戦
「チームアルファ(イメージカラー・赤)」と「チームブラヴォ(イメージカラー・青)」に分かれ、5対5で密告し合う形式をとっていた。最終的にどちらかのチームが全員追放された時点でゲーム終了。
なお、放送内ではチーム戦終了後、勝利チームの5名と敗北チームの代表者1名による個人戦が続けて行われ、勝った者が賞金を独占できた(敗北チームの代表者が勝ち残った場合は賞金は敗北チームの5名で山分け)。
ペア戦(タッグ戦)
過去2回の放送では1チーム2名ずつ、赤・青・黄・緑・黒・白の6チーム12名に分かれて行われた。最後に勝ち残った1チームが勝利。2人とも勝ち残った場合は賞金が倍になる。過去の放送回ではいずれもゲーム中盤でパートナーを復活できるミッションがあり、ペアの絆が試される場となっている。
2021年『逃走中』内での新ルール
制限時間は50分。参加メンバーは固定メンバー9人+前半の逃走中残存メンバー(密告中メンバーは前半戦免除)でゲーム中で妨害役だったハンターはゲームから外れる。番号が背中に加え標準で正面にも備え付けられている。また、密告されたプレイヤーが失格になるだけでなく、相手を密告成功したプレイヤーも「勝ち抜け」という形でゲームから外れるため、ゲームが進行するほど急速にプレイヤーの数が減っていく(時間切れの場合は全員失格。なお、勝ち抜け者は後半の逃走中に参加する)。
一度につながる電話は1通のみなので、互いに出くわしたプレイヤー同士が同時に相手を密告することはできなくなっている。また、勝ち抜けた相手を密告する行為は無効。
そのうえ、最終的に誰かを密告しないと失格になるため、初動が遅れるほど不利になりやすい。
また、今回逃走中ゲーム本編に「キッズ逃走者(子供)」が参加していていたためハンデとしてキッズ逃走者の番号が小さく書かれている。
また、一部クロノスのゲームで行われた罰(爆破)も再現されているが、キッズ逃走者の事も配慮されているため爆破は演出のみに抑えられた。
FNS27時間TVでのルール
「逃走中FNS27時間TVコラボSP」で行われた最後のミッションルール。かまいたち軍と千鳥軍に分かれたチーム戦が行われている時、最後のミッションとして発動。
残ったチームメンバー(お互い6人づつ)が相手チームメンバーをスマホで密告を行う(なお、この際、通常の密告中の背中などに取りつける番号ではなく対象逃走者の名前でも可)。さらに爆破演出は行われず代わりに密告後、連絡を受けたハンターが確保に向かう(一応逃げてハンターを巻くことも可)。最終的にチーム全滅の地点で勝負が決まり勝ったチームはボーナス賞金200万円獲得。制限時間はゲーム終了まで決着後、個人戦へ戻り逃走成功時に残ったメンバーで200万円を山分けする。