イヤボーン
いやぼーん
バトルものの漫画でたまに見られる展開の1つ。
概要
主人公の少年・少女がピンチに陥った際、「イヤーッ!!(嫌ーっ!!)」と叫ぶと同時に秘められた力(超能力)が目覚め、そのあり余るパワーに敵が「ボーン」と吹き飛ばされる(=死亡する)というパターンのこと。
語源は『サルでも描けるまんが教室』において「エスパーまんが」の第一話をどうするかと言う相原弘治の質問に対する竹熊健太郎の言葉。
要するに、何らかの感情の爆発がきっかけでパワーアップし、そのままの流れで敵を倒す…という展開のことである。
普通に考えればなかなか燃える展開であるが、安易にこうした展開にしてしまうとご都合主義だという批判を浴びることもある。と言うか語源からして揶揄的な意味合いである。
また、感情の爆発のきっかけとして、主人公と関連の深い人物(親友や家族など)が死亡する…という悲劇的な展開が用意されていることも多く、場合によっては、敵を倒せたとしても後味の悪さが残る結末となってしまう…ということも少なくない。
また、イヤボーンすることによって自分自身までも完全に見失う悪魔になってしまうというパターンもある(例:『仮面ライダークウガ』のアルティメットフォームなど)。