曖昧さ回避
概要
長方形の枠に串と珠を設け、珠を上下させて数を計算する。手動式コンピューターの一種。
日本には、室町時代以前に中国から伝わったとされる。そろばんによる計算技術は江戸時代の日本で発達し、昭和中期まで実用的な計算器具として愛用されてきた。日本人のそろばんの達人は、歯車式計算機やリレー式計算機(現在のコンピューターが登場するまで使われていた計算機)よりも高速に計算できたという逸話が多く残されている。
昭和40〜50年代の電卓の普及により使われる機会は少なくなった。それでも計算の基礎学習としては有用な方法と考えられており(一定以上そろばんに習熟すると脳内に「エアそろばん」ができあがり、高速かつ正確に暗算することができる)、習い事として学ばれている。
そろばんを使って計算することを「珠算」と言い、検定試験も実施されている。
そろばんを振ると特徴的な音がするため稀に楽器に使われることがある。「パチパチ」というそろばんをはじく音の語呂合わせから、8月8日は「そろばんの日」とされている。
フィクションでは「商売人の持ち物」という記号として、お金にがめついキャラや商人キャラに持たせられことがある。