CV:朴璐美
人物
全世界のアパレル産業の売り上げの7割を占めるリボックスコーポレーションを含む、鬼龍院財閥の長であり、あの皐月が唯一敬語で話す相手でもある。
娘の皐月と同じく、太く凛々しい眉毛と涼やかな目鼻立ちが特徴。
髪型はやや紫がかった銀髪のボブカットで、鶏の羽のように毛先が大きく広がっている。
また、髪の内側の部分、通常なら影になる部分が虹色に輝いている。
彼女自身の体も眩い七色の光を放ち、四方に自分の影ができるという、皐月の謎後光にも似た現象が起きる。
そのため、視聴者からは「親の七光り」ならぬ「親が七光り」と呼ばれることも。
背中には切り傷を思わせる多数の傷跡があり、血なまぐさい過去を想像させる。
※以下、18話以降のネタバレに付き閲覧注意
ネタバレ
18話にて生命戦維と同化した人間であることが判明。強力な再生能力を持ち、心臓を潰そうが、首を切り落とそうが生命戦維が残っていれば瞬く間に治癒する。更に人衣圧倒状態の皐月を生身で殴り倒し、縛斬を素手でへし折るほどの身体能力、生命戦維の糸で人間の脳を「精神仮縫い」することによるマインドコントロール、掌から放つ強力なエネルギー波など、人間レベルを遥かに超えた能力を備えている。生身で空中を飛行することも出来、流子・皐月を同時に相手取って一歩も引かないなど、本作のラスボスにふさわしい風格を見せる。
思考は生命戦維と同調しており、全人類の生命戦維への隷属と、地球全体を一枚の布(カヴァーズ)で覆い、地球そのものをエネルギーとして吸収・爆発させて新たな生命戦維の種子を宇宙にばらまく『天種繭星(あまつだねのまゆぼし)』の成就を目的としている。鬼龍院家は代々原初生命戦維を守ってきた家柄であり、皐月が戦闘中に原初生命戦維の上に乗った時は、「この聖なるものの上に土足で立つことは許さない」と激怒していた(羅暁自身が乗る時はハンカチを足の下に敷いている)。
人間らしい感情は殆ど残っておらず、夫の装一郎を「所詮凡人」と見下し、実の娘である皐月、そして流子のこともただの道具としてしか見ていない。
23話では遂に完成した「神羅纐纈」をまとい鳳凰丸礼を吸収した。なお、失態を犯した針目縫に対しては、むしろ労をねぎらい新たな腕(戦闘に特化したもの)を授けた。
24話で流子・皐月率いる本能字学園と対決する。神羅纐纈の「絶対服従」で神衣を含む生命戦維を支配して動きを止め、圧倒的優位な立場になるも、「服でも人でもない」存在である流子と「鮮血」の連携によってコアである鳳凰丸を摘出されてしまい、流子・皐月が使用する断ち斬り鋏で体を切り刻まれる。
それでも死に至るどころか、原初生命戦維と融合した針目縫を取り込むことで傷を修復し、宇宙まで飛び立てる服をまとう。大気圏外に飛び出した後は人工衛星を介して全世界の生命戦維を覚醒させ、『天種繭星』計画を実行に移す。
しかし、皆の生命戦維をパッチワークのように集めて宇宙までやってきた「鮮血更衣」をまとう流子との戦いの末、「絶対服従」を含めた「神羅纐纈」のすべての力を吸収されてしまい、『天種繭星』計画も白紙に返されてしまう。
裸となって宇宙に浮かぶ羅暁は、流子に「地球に帰ろう、母さん」と呼びかけられ、一瞬悲しげで複雑な表情を浮かべるも、いつもの憎々しげな笑みに戻って「くだらんな」と一蹴。この宇宙に広がる生命戦維がいずれまた地球に飛来するであろうことを警告しつつ、自らの心臓を抉り出し、それを握りつぶして自害した。