概要
主にファンタジー世界を舞台にした小説やゲームで登場する。
黒い鎧を着た騎士や黒騎士が「=暗黒騎士」というわけではなく、思想や能力などに何かしらのネガティブな要素を抱えている場合が多い。
代表的な作品での暗黒騎士
『ロードス島戦記』
暗黒の島マーモのマーモ帝国に仕える騎士。
ファラリスに代表される暗黒神の教団が幅を利かせ、弱肉強食を国是とするマーモ帝国に仕えるだけあって、通常の騎士とは異なる価値観を持つ。
代表的人物は「黒衣の騎士」アシュラム。
ゲーム的には暗黒神の信徒が用いる暗黒魔法(デーモン・スクリーム)を使ってきたりする敵役となる。
『オウガバトル』シリーズ
『伝説のオウガバトル』には通常のクラスに「ブラックナイト」はいても「暗黒騎士」は登場しない。
『タクティクスオウガ』ではローディス教国に仕える騎士のうち、ロスローリアンという騎士団は諜報や破壊工作などの汚れ仕事に関わることが多いため「暗黒騎士団」と呼ばれている。
代表的人物は暗黒騎士ランスロット、暗黒騎士オズマなど。
雑魚の暗黒騎士はバケツのような円筒型に十字の覗き穴が開いたヘルメットを被っている。ただしゲーム中のクラスでは彼らは「テンプルナイト」というクラスであり、あくまで「暗黒騎士」は俗称であることに注意されたし。
タクティクスオウガでは他に「テラーナイト」というクラスがいる。
黒い鎧を身に纏い、周囲の敵に恐怖を与え攻撃力を下げる能力を持つなど、こちらのほうが所謂「暗黒騎士」のイメージに近い。
『ファイナルファンタジー』シリーズ
初出は『FF4』のセシルから。「暗黒」というHPを消費して全体攻撃を行う技を使う。
専用装備の暗黒剣や「暗黒」は強力だが、アンデッドには無効という弱点も持つ。
なお、前作の『FF3』においても「暗黒騎士」の元になったと思われる「魔剣士」というジョブが登場している。
番外作品である『FFT』では傭兵のガフ・ガフガリオンが「ダークナイト」という固有ジョブについており、暗黒剣というHPやMPを吸収する効果を持つ固有アビリティの持ち主であった。
PSPへの移植にあたって一般ジョブに「暗黒騎士」が追加され、「ダークナイト」の暗黒剣の技のほか、HPを消費して範囲攻撃を行う技を使えるようになっている。
その後暗黒という技は(仕様の違いこそあれ)様々なシリーズに受け継がれたが、「暗黒騎士」がジョブとして再登場するのは『FF11』になる。
『FF11』では「暗黒」の他に、ドレインやアスピルに代表される吸収系の魔法を得意とし、攻撃力を強化するアビリティを持つなど、防御特化の「ナイト」と比べ攻撃・吸収に特化したジョブ性能を持つ。