- プロ野球の場合
一口に「引退試合」といっても選手によって大きく異なる。野球選手の場合、投手では一人の選手と相対するケース、野手では一打席のみに出場するケースとスタメンに名を連ねるケースがあり、人それぞれである。
たとえば、そのチームが優勝を争っている場合、いくらチームに貢献した名選手でも「引退試合」が割愛されついに行われなかったり、翌年のオープン戦に先送りされることもある。また、たとえ名選手でも王貞治、張本勲両氏のようにシーズン終了後に引退を表明し、ついに「引退試合」が行われなかったこともある。
よく知られた名選手の引退試合。
- 原辰徳(巨人軍)…1995年10月8日の広島戦で引退試合を行い、4番サードで出場、現役最後の本塁打を放った。
- 初芝清(千葉ロッテマリーンズ)…2005年9月に引退表明、その後もチームの4番に座りつづけ、日本シリーズに出場し日本一になり、その後、行われたアジアシリーズの優勝にも貢献、有終の美を飾った。
- 西本聖(巨人軍)…1994年、一度も一軍マウンドを踏むことなく引退。シーズン終了後、巨人軍の二軍が使用していた多摩川グラウンドで記者や友人を集めて「引退試合」を行う。
- 大相撲の場合
基本的に場所の最中、取り組みに勝てなくなり、体力、気力の限界を理由に引退するケースが多い。
引退試合は行われないが、関取になり幕内・十両で実績を残したものには、「引退相撲」を開催することができ、メーンイベントとして土俵上でその力士をひいきにする人々や師匠にあたる親方・仲間の力士らによって「断髪式」がとり行われる。
- サッカーの場合
「引退試合」が行わる場合、シーズン最終戦がそれに充てられることが多い。また、スター選手になるとその選手の所属チームと友人にあたるかつてのスター選手たちが集まって「ドリーム・チーム」を作り「ドリーム・マッチ」が行われることがある。(この場合、引退する選手は前半は所属チームに、後半は「ドリーム・チーム」に所属してプレーすることがある)