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「もう 君を傷つけたくない。」

CV:高木万平

概要

遊戯王ARC-V』第7話で初登場した、謎のエクシーズ使いのデュエリスト。

しばらく本名が不明であったため、pixivでは「黒遊矢」という仮称で呼ばれていた。

来歴

沢渡シンゴと戦おうとしていた柊柚子を助けに乱入し、シンゴを封殺・完勝し高い実力を視聴者に見せつけた。

爆発の衝撃から庇うなど柚子の事を気にかけており、柚子の方もなにやら共鳴現象が起こっており、二人の間になにかしらの関係があると思われる。

初めて邂逅した紫雲院素良とは互角のリアルファイトを繰り広げ、牽制し合っている。互いに「こっちの人ではない」と認識しているが、面識は全く無い。素良が柚子に融合召喚を指南している場面を目撃してた上での激突なので、素良とは別の勢力である模様。

その正体は「エクシーズ次元」と呼ばれる舞網市とは別の世界から来た異世界人。

皆がデュエルを楽しむ街・ハートランドに住んでいたが、素良がいた「融合次元」からの侵攻により壊滅してしまい、親友である黒咲隼と共にレジスタンスとして活動していた。

舞網市にはアカデミアに攫われた隼の妹・黒咲瑠璃の手がかりを求めてやってきたらしい。

シンクロ次元のユーゴとのデュエルで敗北し、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン榊遊矢に託して姿を消した。その後、彼の魂は遊矢に宿る。

人物像

一人称は「俺」。寡黙であまり感情を露わにすることはない。前述したように突然沢渡に襲い掛かったり、錯乱していたとはいえ親友である隼を腹パンで黙らせたりするので、一見すると過激に見える。

しかし、沢渡や素良に怪我させないよう加減していたり、遊矢に自身が知る異世界事情を説明したり、と根は争いを好まない優しい性格であることが伺える。

遊矢の「デュエルは皆で楽しむものだ」という言葉に思う所があったようで、消える前にエースモンスターを託したことと無関係ではないだろう。

外見

黒遊矢という仮名の通り遊矢と顔つきが似ている。暖色系を基調としている遊矢とは対照的で、黒やグレーなどの暗めの配色となっている。初登場時はゴーグル、マスクを付け黒ずくめのフードを羽織っており、沢渡や彼の取り巻きからは「黒ずくめのナイト」と呼ばれていた。

ちなみに登場する度に、ゴーグルなどの装飾品が無くなっている。

デッキ

「幻影騎士団(ファントム・ナイツ)」と名のつくカード及び「幻影(ファントム)」と名のついた魔法カードと、前作『遊戯王ZEXAL』の主役召喚方法であるエクシーズ召喚を主軸としたデッキを使用する。また、初のデュエルから墓地から発動する魔法カードを使っているほか、モンスター扱いとなる魔法カードを使用するなど前作のアストラル世界のデュエリストのような戦法をとった。

その後、第35話からは下級モンスターやエクシーズモンスターを使用している。レジスタンスとして戦ってきた為か、破壊されても後続のカードへ繋げる戦術によってすぐに立ち直す事が出来る。

切り札は「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン」。あらゆるモンスターを倒す黒き龍と銘打たれたモンスターを使いどのような強力モンスターも破壊する。

また種族、属性、ステータスがオッドアイズ・ドラゴンオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンと同じで、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンとは見た目も良く似ているほか、効果対象も同じである。鳴き声も前作のあるモンスターと同じという共通点を持っている。

現象

ユートとデュエルしている際は、アクションデュエルでもないのに映像が現実に干渉するという謎の現象が起こる。衝撃で人間が吹き飛ぶ・爆発で屋根が壊れる・火災が起こる・槍が壁に刺さるなどの、まるでサイコデュエリストのような事が起こっている。ただ、遊戯王になれた視聴者にとっては「ああ、遊戯王ではよくあることじゃないか」と思ってしまうだろう。

同様の現象は同じ出身である隼や彼らとは別の出身である素良のスタンディングデュエルでも見られる。

また、遊矢が接近したり、柚子が身に付けているブレスレットが光ると、遊矢と入れ替わるようにランダムにワープしてしまうようである。その点を見るに、やはり彼と遊矢は何か関係があるのかもしれない。

後にブレスレットを持っている柚子が不在の時に遊矢と接触できた事から、2人の接触が不可能と言うわけでは無い模様。

余談

ユーゴ戦直後に消滅した時の「デュエルで笑顔を・・・。キミの力で、世界に・・・みんなの未来に、笑顔を・・・」という台詞は、遊矢にも思う事があったのか、回想にも度々出てくるようになっている。最も、あまりにも頻繁に出たおかげで、この回想が出るところ=笑い所になってしまった他、この状態のユートを「ナストラル」「笑顔bot」といったあんまりなあだ名をつけられてしまっている。

ユートを演じる高木万平氏は、後に登場したユーゴを演じる高木心平氏とは双子の兄弟(万平氏が兄、心平氏が弟)であり、ユーゴが本格的に参戦した第36話の放送を共に視聴していたらしい。兄弟で共演はドラマなどで幾度とあるが、今作ではお互いにアニメの初出演で初共演となった。

なお、現在はそのユーゴと共にローマ字表記のブレが心配されている。

本編でローマ字表記が公開されるまでは公式ストラップにおける「YUTO」だったが、本編で初めて表記された際には「UTE」、その後に公式サイトのキャラクター紹介に追加された際には「YUTE」とどうにも表記が一定してないからである。後に公式サイトでも「UTE」の表記で修正された。

漫画版

MAIAMI市を騒がすデュエリスト「ファントム」の一人。アニメ版と違い黒咲隼と面識はなく、既に榊遊矢と一体化した状態になっている。遊矢の事を『お前』と呼び何かと口うるさく説教するなど、性格にも多少の相違が見られる。

アニメ本編と違い、互いに完璧な意思疎通が可能。表に出てきた遊矢の傍に浮かび上がるその姿は前作の相棒を彷彿させ、より『ナストラル』というあだ名を盤石なものにさせた。

ちなみに、自分たちの呼び方は『俺達』であったり『我々』であったりと微妙に安定しない。

使用デッキは原作と同じく、『幻影騎士団』。

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