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ここに鷲は舞い上がるの編集履歴

2015-10-31 16:02:18 バージョン

ここに鷲は舞い上がる

ここにわしはまいあがる

スティーヴン・ライニキー作曲の吹奏楽オリジナル曲。

概要

ここに鷲は舞い上がる(Where Eagles Soar)とは、スティーヴン・ライニキーによって作曲された吹奏楽曲。

メーン州バンゴアにあるアケイディア病院の10周年を記念して2003年に作曲され、C.L.バーンハウス(C.L.Barnhouse)より出版されている。


ライニキーの曲の中でも「セドナ」(SEDONA)と並んで特に人気のある3部形式(A-B-A形式)の序曲で、「鷲の舞うところ」(鷲が舞うところ)、「鷲の吠えるところ」、「天高く鷲の舞う地」など数多くの邦題が付けられている。

広大な大空を時に力強く、時に悠然と羽ばたく”空の王者”たるの姿を変ホ長調(E♭)の親しみやすいメロディと躍動するリズムで描き出すこの曲は、コンサートのオープニング曲として特に人気を集めている。


曲の構成

冒頭~前半部

写生


Maestoso 4分の4拍子


ティンパニの力強い一打と輝くトランペットホルンのファンファーレ、それを支える低音の金管楽器による重厚な序奏で幕を開け、途中から合流した木管楽器がフォルテピアノの沈み込みの中を激動の連符で駆け上がっていく。

やがてフォルテシモに到達した曲は、allargの指示のもとに速度を緩やかに落とし、連なるアクセントとフェルマータに力強い羽ばたきの予感を匂わせる。


Allegro Spirito 4分の4拍子


解き放たれたテンポと共にトロンボーンチューバらの金管低音とスネアドラムが強固なベースラインを構築し、その上をクラリネットが軽やかな調子で羽ばたいていく。

旋律から発せられる抑揚に即座に応えるかのようなリズミカルな流れが終息を見せると、代わって現れたホルンユーフォニアムがウィンドチャイムの煌めきを伴って高らかに舞い上がり、木管楽器の細かなパッセージを受けながら更なる飛翔へと備える。

そしてトランペットが主題の拡大形をエネルギッシュに歌い上げると、高まりのフォルテシモを頂点として緩やかに減衰を見せていく。


中間部

ロッキー山脈とわし


L'istesso Tempo 2分の2拍子


メゾピアノに抑えられた勢い、2分の2拍子への移行に伴い、曲調は緩やかかつ抒情的なものとなる。

低音楽器の持続的なベースラインに乗り、クラリネットフルートが2拍の大きな流れでしっとりと歌い上げると、ハ長調(C)への移ろいと共にトランペットのソロが風に乗って悠然と吹き渡っていく。

再び変ホ長調(E♭)に戻った曲はPiu Animatoの指示によってより一層の躍動を見せ、唐突なピアノへの抑え込みからmolto allargandoでエネルギーを全身に漲らせていく。


後半部

猛禽類


Allegro Spirito 4分の4拍子


確固としたリズムを固めるトロンボーンスネアドラムがアレグロのセクションの再訪を告げると、クラリネットフルートのリズミカルなフレーズ、ホルンユーフォニアムの緩やかに歌い上げるフレーズが対比を見せる。

その後に現れるトランペットの勇猛果敢な主題の再現によって曲は更なる盛り上がりを見せ、モチーフを重ねる金管楽器とトリルを飾る木管楽器が終幕に向けて大きく突き進んでいく。

最後はフォルテピアノからのクレッシェンドに導かれたホルンサックスが高らかに吠え、フォルテシモで力強く幕を閉じる。


主な演奏団体(関連動画)


ワシントン・ウィンズ(The Washington Winds)


陸上自衛隊第1混成団音楽隊(JGSDF 1st Combined Brigade Bands)


関連タグ

音楽 吹奏楽

 鳥類 猛禽類  ワシ イーグル

飛行 飛翔

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