概要
国家元首とはその国の元首(代表者)のこと。この職の実態には国により大きな差が存在する。
一般には皇帝、国王、ローマ教皇、大統領、総統、国家評議会議長、国家主席、最高指導者などが該当する。
なお国によっては国家元首は単なる代表者に過ぎず、実質上の権力者は首相、官僚、軍事司令官などという場合も存在する。例としては立憲君主制(憲法によって規定された君主制)において憲法で権力を持たないと定義された国王や、名目上の大統領が存在する国(ドイツやイスラエルなど。ただし例外としてイランにおいては大統領は行政府の長というだけであって国家元首ではないが、通常国家元首が持つ機能のうち外交面についてのものは保有しているため、対外的には国家元首に準じて扱われる)があげられる。
独裁者
国家元首には独裁者として実権を握っているものも存在し、実権の無い代表者に過ぎない元首を担いで専制的な政治を行っている独裁者も存在する。
なお軍事政権において以前の国家元首が排除されその役職に政権の長が就任しない場合、最高司令官が国家元首ということになるが、現在では軍事政権の最高司令官、特にクーデター等暴力により成立したものは国際的に国家元首とは認められないケースも多い。